前回紹介した、摺見(するみ)の集落から尾根を一つ越したところに勝地という集落が、木津川上流域の流れに沿った旧道脇にある。
昔は山越えの旧道も有ったようだが現在では、山裾を大回りして、国道165号線、県道25号線経由で谷沿いに連なる集落の一つである勝地に着く。
勝地集落は木津川上流域の細い流れを挟む谷間の里山で公民館の奥まった高台に五智如来石仏の有る勝福寺がた建っている。
五智如来石仏を祀る如来堂が本堂左手にその中央に金剛界の五智如来が鎮座している。
中尊、金剛界大日如来は一段と高い台石上の蓮坐に座し舟形光背を持つ中肉彫り、智拳印を結び南に向き、その像高60cm弱
中尊大日を囲むように一段低く、それぞれに舟形光背を持つ中肉彫りの四如来石仏が台石上に居る。
東から阿上ゥ(あしゅく)如来。
南には宝生(ほうしょう)如来
西はお馴染み阿弥陀如来。
北向きは不空成就如来となっているが、共に高さは60cm足らず。
不空成就如来と阿弥陀如来に銘が在り、室町期の石仏です。
このような石仏は余り見かけたことが無い。
背後の斜面を少し登ったところに有った地蔵さんと不動明王石仏。
ちょっと雰囲気がよいので撮ってみた。
手向けた花もすっかり枯れ果て、訪れる人も無さそう。
撮影2008.11.30