この石仏も前回、前々回紹介の石仏に良く似た造形を持っている。
同じ様な名前の寺がいくつもあってややこしいけど??。
こちら、京都では観光の中心地、東山円山公園内に有る「知恩院」の大きな山門を潜り、境内を抜けあの日本一大きい梵鐘からさらに奥へあがったところに有る安養寺。
安養寺は寺と云うより庵と云った方が良く似合いそうな小さなお堂。
浄土宗宗祖「法然上人」が浄土教を説き親鸞上人に此処で教えを授けた場所だそうです。
そんな瀟洒な境内の片隅、緑濃い木立を背に、この端正な石仏が在る。
寺伝ではここでも大日如来といわれて居るようですが・・・・総高1.5m、丸みを帯びた舟形光背、大きい蓮弁の蓮華坐に結跏趺坐する弥陀定印の阿弥陀坐像。
隙のない整った像容、落ち着いて涼しい顔容・・・・、像高90cm、厚肉彫りで写実的な体躯の表現も素晴らしい。
保存状態も良く、京都鎌倉期の特徴を良く表す石仏として高く評価されています。
撮影2011.9.3