愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

大阪府太子町 山田の棚田

2011年05月30日 | 棚田景観

大阪府太子町はその名のとおり聖徳太子にゆかりの深い地、太子の陵墓のある叡福寺やその一族の陵墓などが集中していて興味深い所です。

大和と河内を分けるあの二上山の西麓に在って日本最古の官道として知られる「竹内街道」が難波の地から明日香へと続いている。

近辺は「近つ飛鳥」「王陵の谷」とも呼ばれその一角に式内社として由緒正しい科長(しなが)神社が鎮座、南側の小高い丘の上には古くから小野妹子の墓と伝えられる小さな塚が在って今も良く管理されている。

ちょうど此の妹子墓から見下ろす東方の谷を挟んだ斜面一杯に棚田が広がっている。

比較的、街からも近く新興住宅と旧村が混在したこの地も一歩棚田に歩を進めると、周りの景色とは一転したまさに里山以外の何者でもない。

棚田の中央を一本の農道が斜面の奥まで延びて、谷あいには谷川を堰き止めた溜池が在り、まさしくここも都会に近い別天地。

棚田の頂部辺りから遥か遠くに都会の家並・・・・

前方の棚田は緩やかなカーブで緩やかな斜面を濃い緑の青田を二上山からの風が吹き渡る・・・

ここの棚田は100枚足らず、近郊農地故か?耕作放棄や転作農地も殆見られず、本来の棚田の姿でしっかり息づいている。

撮影2010.8.8



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