愛しきものたち

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山添村 布目湖付近の石仏

2006年03月07日 | 石仏:奈良

この前の休み、春の暖かさに誘われて小さな磨崖仏の多い奈良布目湖の辺りをぶらぶらして来た。

布目湖は奈良県山辺郡山添村に有るダム湖で、平成四年(1991年)竣工。

もともとこの付近には多くの小さな磨崖仏が多かったが、ダム湖が出来た際、多くの石仏が元の場所を離れて移転を余儀なくされた。



この日は、山添ふるさとセンターから布目湖に向けて車で出発。

県道奈良~名張線を約10分程は走ると大塩という集落を通る、この集落を過ぎてすぐ左手ガードレールの切れ目の道路を一段下がったところに居られるのが阿弥陀二尊磨崖石仏です。

地蔵立像と阿弥陀立像を並べているが、地蔵の方はは後補のようで時代的にも江戸初期のものと考えられる。

左の阿弥陀像は室町期のもので、当初この阿弥陀だけが彫られていたあとに地蔵を並立させたもので、阿弥陀の右光背部分がいかにも不自然です。

阿弥陀の像高約60cm、地蔵約70cm、いかにも野の仏といった趣です。

交通量は余り多くないが、余りにも道路に接近していてそのうち排気ガスでどす黒く汚れてしまわないかと少し心配です。



次に訪れたのは 峰寺の六所神社の石仏さん。

六所神社のある峰寺は峠から見る大和屋根の美しい集落で 、その集落の氏神である六所神社は岩盤の上に本殿が建てられている。



境内奥、小さな岩肌に小さな可愛い多聞天磨崖仏 (室町期)がある。



本殿左側の岩盤には像高72cmの不動明王磨崖石仏で建武五年の銘が有るという。





傍らには 天文元年(1533)の地蔵菩薩も みられる。



境外右手の石垣に小さな地蔵菩薩が刻まれていた。



まさか石垣に石仏を刻んだとも思われず、どこかの石塔などを利用して石垣にしたのだろうか???。



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