愛しきものたち

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天理市 中山念仏寺地蔵石仏

2014年07月10日 | 石仏:奈良

 天理市、山の辺道脇に建つ中山念仏寺境内に安置された地蔵石仏。

中山念仏寺は長岳寺トレイルセンターの少し北、山辺の道が墓地内を切り裂くように続く脇に山門を構えている。

元、行基開基の旧中山寺の一坊と伝えられ、墓地付近や境内に幾多の古い石仏を残している。

中でも境内片隅、植え込みに隠れるように安置された地蔵石仏は、この地域を代表する石工、善教の作として知られる。

元、東側の墓地内に有ったものを、近年境内に移し安置された様です。

地蔵坐像石仏は高さ82cm、幅63cmの花崗岩自然石に深く舟形光背を彫り沈め、中に像高45cmの定形地蔵坐像を半肉彫りで刻み出している。

鎌倉様式が残る蓮華座に坐し、特徴ある、ちょっとニンマリムッツリ顔・・・・。

像脇に貞和五年(1349年)の銘があり、南北朝時代の造立。

これと同年、同形作の地蔵石仏が長岳寺奥の院道にもあり、同石工の作(永らくUPを忘れていたので後日UPします)。

撮影2012.5.23



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