愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

旧美里町 日南田(ひなた)の七体地蔵磨崖石仏

2011年04月05日 | 石仏:三重

前回紹介した六地蔵を色々調べるうちに直ぐ近くにも同じような磨崖石仏が有るということが解って急遽出かけて出逢えた石仏さんです。

こちらの磨崖石仏さんは、六地蔵とは対岸側の少し下流、川崖上の斜面に有る大岩に彫られています。

集落に入って最初の辻で右折、穴倉川を越えて100mも行くとバス停と七体地蔵の看板が野道脇に並立している。

この近くの道路わきに車を捨て置き野道をゆけ~~ば・・・・、看板通りに進めば約10分程で川崖上の石仏の前に着く。

石仏の前には鉄製テラスが造られ,誰でも簡単に参拝できるようになっていて手向けられた花も瑞々しく真新しかった。

下を流れる穴倉川、崖の下は夫婦淵と呼ばれ、その上流には六地蔵磨崖石仏がある。

石仏は横一列に並立した地蔵立像が七体・・・、しかし写真のようにその並びが少し変、通常なら右手の四体と同枠内に六体並列されているべき物を・・・

その上六体ではなく七体とは??

像高は押し並べて約30cmほど、向かって左から舟形後背を持つ最小の地蔵菩薩立像、少し離れて蓮華座に立ち二重後背を持つ地蔵菩薩、また少し間を置き、舟形後背蓮華座の地蔵菩薩立像・・・・・これが中尊だと見れない事も無いが・・・、直ぐ隣に四角い枠を彫り、その枠内に四体地蔵。

いずれも上流の六体地蔵と変わりなく稚拙ですが、良く言えば野趣に富んでいる・・

ただこちらの方は、崖淵の陽が当ることの無い環境のせいか、地衣類の繁茂が激しく風化が進み、像容も定かでは無い。

地蔵の下が夫婦淵と呼ばれ、水神が住んでいるという言い伝えも有り、雨乞い地蔵では無いかと言われているようです。

いずれにしても鄙びた山村の水に係わる野趣にとんだ磨崖石仏さんです。

撮影2011.4.2

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たいしん)
2011-04-05 07:36:50
お早うございます。
野趣にとんだ磨崖石仏さん、大好きです~
いつも、私の知らない石仏さんを
載せていただいて、有り難うございます。
桃香野の千体仏みたいですねぇ。
返信する
Unknown (ぺん)
2011-04-05 08:41:37
このあたりも古い歴史を秘めて鄙びた景観とともにおきにいりの土地です。
>桃香野の千体仏みたいですねぇ。
そうですね、素朴な石仏さん・・、良いですよね。


返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。