何をどう間違ったのか??、タクシーのアジョッシが連れて行ってくれた石仏さん・・・・、多分僕が住所をどこかで取り間違えたのだろうが??
先に紹介した灌燭寺から北東へ約5km、KR湖南線「夫皇駅」近く、なだらかな斜面の小さな集落「特坪里(トッピョンリ)」の民家脇の台地に佇んでいる石仏さんです。
まあ、日本で言えば村の地蔵さんと言った類でしょうか??それでも忠南道の文化財には指定されてますが、何よりもあの煩わしい涎掛けの無いのがうれしい。
見てください、なだらかな韓国の山には杉の植樹がなく松林がどこでも広がっています・・・・、いまや日本では見れなくなった自然の山と言う感じがします。
この地にも往時「云除寺(ウンジェサ)」と呼ばれた寺があって、この石仏はその遺仏だといわれています。
下腹部は突き出しているが背後に廻ると、こんなに薄っぺらくて何の飾りも無い。
石仏はご覧のように丸彫りの如来立像で高さ約2m、民家の片隅に置かれてる石仏としては中々どうして大きなものです・・、此処では寺院の堂さえ再建されては居ないですが。
顔は風化や痛みも激しいいが、大きな肉髻(にっけい)まん丸ぽっちゃり顔はまるでキューピー人形のよう・・・・・。
手は共に切り取られたように欠損しているが右手、施無畏印(せむいいん)、左手、与願印(よがんいん)の釈迦如来のようにも見える。
これでもやっぱり高麗時代の造立、少なくとも日本で言えば平安後期頃の事だろうか??・・・
撮影2011.9.29