石山観音公園駐車場の一番奥の小さな谷川に下りるこみちを下ると、写真のような浸食崖にでる。
一跨ぎほどの小さな谷川の上流に向かって右側の巨岩に立像、坐像二体の地蔵菩薩が刻まれている。
深くない谷川なのだが石仏には殆ど光が差し込まず手持ち撮影では苦労する。
立像の方は像高1.3m坐像は像高75cmで、仏龕(ぶつがん)を深く削り込み、ほぼ丸彫りに近いところまで刻みだしていて、近世のもの。
相対する下方岩面には地蔵の梵字種子三体が、刻まれています。
こうした人目につきにくい岩陰にひっそりと刻まれたこの石仏は、街道沿いで旅の安全願う地蔵とはまったく別の趣旨で刻まれた石仏のようにおもわれます。
撮影、2006.6.10
場所は前回参照。