大和民俗公園内、前日の「旧吉川家住宅」の隣地に並び建つ二棟の茅葺民家。
少し引いて眺めると真ん中の白壁土蔵が有り、三棟の茅葺き屋根が整然と建ち並んでいる。
二棟がL字型に建つ大きい茅葺き屋根の民家が、桜井市下(旧下村)に在った旧萩原家住宅をここに解体移築。
上級農家で組頭を務めた家柄、元、宿場で栄えた桜井から南方へ約2km、多武峰に向う街道に沿った下村の丘陵部に屋敷を構えて居た。
この主屋は間口六間、奥行四間、入母屋造の葺き下ろし、背面には庇を付け本瓦で葺いている。
建築年代は不確なようですが、その構造から江戸中期元禄頃の建築のようです。
隣接する小さな茅葺き母屋を乗せた民家が「旧赤土家離座敷」
元、香芝市狐井の赤土家に在り、昭和52年ここに移築された。
本瓦葺き下屋に小さな入母屋造り茅葺き母屋を乗せ、内部も八畳一室でと小さい。
赤土家は楠木氏を祖とする農家で、庄屋を務めたと伝えられ、小規模ながら均整のよくとれた建築美を今に伝えて居る。
撮影2013.6.23