愛しきものたち

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慶尚北道慶州市 慶州国立博物館の石仏/他-3

2011年11月07日 | 韓国 石仏:史跡他

慶州国立博物館の表門から一番奥まった野外展示場に有る石造物群から・・・・。

中でも一番大きく聳えているのは仏国寺の風変わりな石塔ですが・・それはレプリカなのでさて置き、今ひとつ国宝第38号指定の素晴らしい三層石塔があります。

この石塔は1975年、慶州市東部郊外に有る一大観光リゾート地、普門湖から更に上流の徳洞湖に注ぐ徳洞川上流域の徳洞ダム建設により水没の危機に瀕していた高仙寺址に在ったもので、1977年此処慶州博物館に移設されたものだそうです。

ところどころ傷みは有るものの規模、形状ともに見事な三層石塔で高さ10.2m、統一新羅初期(7世紀末)の典型的な石塔だとされています。

基壇塔身には何の彫刻もありませんが・・・、四石を組み合わせ、見事な技術で大きな笠石を造りだしています。

こちらの金剛力士像(仁王像)は、あの三層模磚石塔の有る芬皇寺(ブンファンサ)近くの寺址に在ったものだそうです。

高さ約1.5m、やっぱり石塔の扉石だったのでしょうか?芬皇寺の扉石仁王像と同じ形状をしています。

阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)なのでしょうが??どちらがどうなのかは判断し兼ねますが随分と表情は違います。

こちらはちょっと変わった塔身?

四方に二体ずつの僧形立像を配している。

建物脇に一列に並べられた首を無くした石仏像・・・・、

その多くは芬皇寺の古井戸から発見されたとか・・・・。

戦禍や儒教の仏教弾圧の餌食と成ったもの言わぬ石仏たち・・・・、惨たらしいけどこれも現実。

こうして難を逃れた石仏も居るようですが・・・・・、殆どは像高1m程の丸彫り如来座像。

これは光背が有るだけで難を逃れたのかも??

 

傍らには夥しい数の石造品の残欠・・・・・。

此処慶州は石造美術ファンには何日居ても飽きないところです。

撮影2011.10.2



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