NET地図でもその存在が確認できる程良く知られた立派な地蔵石仏です。
地元では訛り訛って「とくぼさん」・・・・、一寸訛りすぎやおまへんか??
春日原生林の南谷間をすり抜け登る県道80号線、登りきると「田原の里」須山町。
奈良県ヘリポートのある手前の辻で右折すると鉢伏町から鹿野園(ろくやおん)町へと至る細くて山越えの旧街道。
山越え峠道に入ってすぐ、道路右側に一寸崩れかけたような地蔵堂があり、東金坊地蔵尊が祀られている。
深い庇をつけて暗い堂内は殆ど真っ暗状態・・・、撮影には難儀な状態です。
それでも地元の信仰は篤いらしく、供台にはロウソクやリン、勿論生花は真新しい。
地蔵石仏は、板状に整形した花崗岩の正面、中肉彫りで刻まれた像高184cmの六尺地蔵と呼ばれる立派なものです。
一見、鎌倉期の像立かと思われるような像容ですが・・・・何処と無くなくぎこちない。
しかし、大きさと言い、舟形光背でなく平石に線彫り円頭光の姿もたまりません。
峠の地蔵さんにしては立派過ぎるような・・・・、この道は伊賀赤目から東大寺へと続く「松明調進」の道でもあったとか。
撮影2011.4.17
石仏好きにはたまりませ~ん(涎)
室町後期とは思えないほどの像容で驚きました。
歴史の道には石仏有りですよね。