山添村毛原から笠間川を遡ると、すぐに室生の下笠間へと入るがその道中、毛原から車で5分ぐらい走ると左手に建設中の新しいコンクリートの橋がこの磨崖仏のために架けられていた。
磨崖石仏は川の対岸、この真新しい橋を渡ってすぐ鬱蒼とした木立の中の岩盤に苔むしていた。
木陰は深く、おまけに風化が進んでいるのと岩盤を這う苔のために像容もあまり定かでない。
蓮華座に立つ、像高約1.7mの阿弥陀で、かすかに放射光の線彫りも確認でき、永仁二年(1294)鎌倉後期の銘があるらしい。
場所は・・・ここから。
この石仏から上笠間の阿弥陀磨崖までは車で約10分。
上笠間の集落を過ぎてすぐ左手の笠間川沿いに小さな木立が見えてきてそれと解る掲示板ある。
石仏まで降りられるように階段がしつらえており、らくらく磨崖石仏の前に出ることが出来る。
笠間川に面した花崗岩に像高1.6mの阿弥陀立像が半肉彫りされていて、左右に梵字で観音、勢至が刻まれている。
天文三年(1534)室町後期の作。
古くから伊勢に通じる街道筋にあって旅路の人々に西方浄土への導きをした石仏だといわれている。
場所は・・・ここ