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滋賀県に近江富士と呼ばれる三上山(みかみやま)は、名神高速の栗東インター辺りからその秀麗な姿を真近に望むことが出来る。
その三上山の峰続きに妙光寺山という峯があり、そこにこの地蔵磨崖石仏が居られる。
昨日UPの福林寺跡からすぐのところだがちょっと解りにくい。
この石仏への入り口になっている小さな赤い鳥居には、鉄製の扉が付けられているが、それを自分で押しあけて山道へと入っていく。
山道は幾分急で、細いながらも歩きづらい程荒れては居ない、約15分ほど山道を登っていくと
巨岩を汲んだ祠があり岩神大龍神が祀られている。
岩神の前の山道を道なりに進めばすぐにこの磨崖地蔵のまえにでる。
磨崖石仏は、山懐に直立する高さ、幅とも6m以上も有る花崗岩の巨石に高さ1.75m、幅95cmの方形の彫り込みを入れ、像高1.55mの地蔵立像を半肉彫りにしたもので、かおの表情に強い気迫が感じられ、写実性に優れた彫刻です。
また、風化に依る磨耗も少なく、全体的によく整った美しい磨崖石仏で、木靴を履いている近江地蔵石仏の特徴も持っている。
像の銘によって、元亨四年七月十日(1324)の造立と知られていて、鎌倉後期の近江石仏として貴重な石仏さんです。
撮影2006.4.16