愛しきものたち

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高島市安曇川町 宿鴨(しゅくかも)の二体地蔵

2013年06月18日 | 石仏:滋賀

湖西北部、旧安曇川町の湖岸に広がる穀倉地域、宿鴨集落の地蔵堂に立つ2体の地蔵石仏。

湖西線安曇川駅より南に約2km、鴨川右岸の一面に広がる田園に囲まれた宿鴨集落の在所道端に立派な地蔵堂。

豊かな水の流れの小川に囲まれた地蔵堂は綺麗に保たれ地域の信仰厚い事が窺われる。

正面の格子戸は自由に開けられ誰でも気安くお参りでき、都会地域のそれとは大違い。

正面に並ぶ2体の地蔵石仏は大振りな供台を前に並列する共にに舟形光背の大型定形地蔵。

往時路傍に逢った為なのか風化摩耗が激しく赤錆色の変色も気にかかる・・・・・、もしかして水中に沈んだ時期も有ったかも??

共に足元は固められ、つま先蓮台は見ることが出来ません。

向かって左側の一体、総高約1.8m程か?舟形光背に大きなひび割れが有り痛々しい姿ですが・・・・、像高約1.4m、大きな錫杖を掲げ持つ中肉彫りの古石仏です。

右側の石仏も同様どう寸法と考えられ、その作風から同一作者の手による物だと考えられて居ます。

2体共に特に尊顔の摩耗が激しく、それだけに信仰厚い石仏だったのだろう。

良く整った像容、技巧から南北朝期の造立だと考えられて居る。

湖西北部地域には優秀な石造品が密集している。

撮影2011.12.4



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