十年一昔と言うけど余りの変わりように唖然としてしまう。
先日の長岳寺五智堂にせよ、この専行院にせよ、その近代化と言うか現代化と言うか・・・、どうも一昔前のしっとりとした景観を知ってる者にはイマイチ違和感を拭えない。
鐘楼脇に一列に並べ立てられた小石仏群と、一際目を引く石棺仏。
しかし、何やら別の場所に来た感じさえしないでもない。
石棺仏は高さ121cm、幅91cmの凝灰岩製石棺材の正面に舟形を鑿痕を残し深く彫り沈め、蓮華座に立つ像高85cmの来迎印阿弥陀立像を厚肉彫りで刻み出す。
細身で特徴ある体躯や尊顔は、近く、光蓮寺跡の阿弥陀石仏に瓜二つ。
同作者の同一時期の造立だろうと考えられて居る。
一方脇に並べられた小石仏にも鎌倉期の見るべき石仏がある。
撮影2012.5.23