名張市、短野墓地入口に置かれた一石六体地蔵。
奈良、国中(くんなか)平野の東側、緩やかな大和高原域や、伊賀、名張地域の古い墓地には必ずと言って良いほど、この手の六体地蔵が祀られている。
短野は名張市街の北西約2km、蛇行する名張川の対岸、山裾丘陵に新しく造られた梅ヶ丘団地奥に位置する昔ながらの鄙びた集落。
集落南外れ、道路際の高台に昔ながらの・・・、夏草に埋もれるように埋め墓があり・・・・
その入口と思しき駐車用空き地に、この一石六体地蔵が置かれて居る。
横長、将棋の駒状板石に枠を残して薄く彫り下げ、中に40cm足らずの六体地蔵を刻み出している。
石仏には、一見爛れたように見えるコケが蔓延って居ますが、歴史的な価値よりも素朴な野の仏として大切にされて居る様です。
一方名張地域の埋め墓を訪ね、他の地域では見かけた事のない木製墓前灯篭をあちこちで見かける。
埋め墓を見慣れた僕にとってもちょっと異様な雰囲気でした。
撮影2012.5.20