この写真を撮った2008年当時は未だ個人(木下家)の所有物だったらしいが、その後維持しきれないと町(勝山市)に寄贈され現在では勝山市が維持管理しているようです。
この奥、岩屋川を3km程遡った岩谷観音へ巨杉の撮影に行き、たまたま見つけた茅葺き屋根の民家です。
代々この地域の庄屋を務めるなどした上層農家さんの民家、天保7年(1836)に上棟され、その建設には永平寺大 工が関わった事が解っています。
建物は南北に棟を上げ、北側に両袖を設け、四方に破風を持ち独特な屋根型となっている。
<北側門口方向>
僕がここを訪れた5年前には相当荒れていて、最早人は住めない戸締状態で別途傍らに簡素な住まいが在った。
<東面方向>
個人の力ではこれ以上の維持管理は無理だろう・・・・。
平成22年には国の重要文化財にも指定され、解体修理されることだろう・・・・。
この状態のまま朽ち果てる事が避けられたのは嬉しいが、血の通わない展示場と成ってしまうのに、一種の哀れを感じない訳はない。
撮影2008.4.27