これ程山深い寒村でこんな立派な豪農屋敷や建物に出逢うとは夢だに思わなかった。
この民家も前回同様、以前に巨木のページの序でに紹介したものですが、写真を加えての再UPです。
美濃と越前を分ける伊吹山系とと両白山系の狭間を流れ落ちる揖斐川の上流域から更に日坂川遡った日坂上村集落、県道から旧道の在所道に入って直ぐ、右手に春日神社の杜と小学校跡地だと思われる集落センター・・・・・
真正面にでんと構える偉容な民家の景観に目を奪われる。
道路脇から100m程も有ろうかと思われる屋敷道、角の取れた川石をを積んだ石垣、その上の白壁塀、奥手には物々しい白壁が綺麗な長屋門
ここは山里、間口が広く、重厚な長屋門には驚かされる。
現在も住まわれて居る様ですが訪ねたときはお留守の様で、門を入った庭先で一枚撮影させて貰った。
茅葺き屋根に少々痛みはあるものの、茅葺入母屋造の「書院」が棟を直角にして取り付き、角屋のような形式となっており、その結合部分に玄関が設けられており、格式高い趣が感じられる。
高橋家は中世末に日坂に来在したと伝えられている豪族の家柄で、江戸時代を通じて大庄屋を勤めており、大垣藩主視察には、宿泊本陣となっていたようです。
脇道を行くと、杉の屋敷林と長い長い石垣と板塀・・・・、広大な屋敷を有して居り土蔵は五棟有ると言う事です。
江戸期文化六年の建築とされ、この山深い山村に在って、この規模の大庄屋屋敷に出合えるなどとは思ってもいなかったので本音で驚きの一語に尽きます。
高橋家住宅として岐阜県重要文化財に指定されているほどで納得の景観を誇っています。
撮影2009.11.15