愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

奈良県宇陀市 室生下笠間の民家

2013年01月01日 | 茅葺き屋根(同)奈良県

明けましておめでとうございます。

元旦早々独断と偏見で選んだ僕のお気に入りの景観から本年のスタートです。

宇陀市の最北東端、旧室生村圏内に在る鄙びた山里集落・・・・と言っても説明するには非常に困難な処です。

そんなこんなで場所は添付地図で確認してください。

集落をかすめて通る県道782号線は笠間街道と呼ばれ、古くは笠間荘と呼ばれ東大寺の杣山として東大寺手向山八幡宮の神人が居住したと言われ、また近郷の伊勢街道としても利用された。

県道から集落に入り込むと軽四一台がなんとか通れるような狭い道路が網の目の様に延び、集落の南斜面、旧道沿いには立派な石垣積みの屋敷が2~3、軒を並べ、なんとも心地よい景観をか醸し出して居る。

少し見渡せる高みに登ると、屋敷の正面には狭いながら棚田が下り大和棟のの大きな茅葺き三角屋根が並び、白壁土蔵が趣を添えている。

背の高い屋敷守りの大木も色を添え、大和高原の裕福な民家模様を余す事なく伝えて居る。

この申し分ない景観が今も僕の脳裏には、しっかり焼きついて居る。

「日本のふるさと」を地で行く景観です。

撮影2012.4.29