愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

新潟県佐渡市 大倉谷の大わらじ

2012年11月09日 | 勧請縄:山の神:野神:人形道祖神

関西でも勧請縄に大きな草鞋を吊るしたり、また日本海側の丹後但馬地域ではこのような大草鞋本体を「道切り」として信奉している。

佐渡島、本土側に近い小木港より国道350号線で島中央部西側の真野方面へ移動中に見かけた「道切り」の大わらじ。

国道が島内山並を越えて西側海岸線を走る大倉谷付近は小さな棚田が広がる稲作地帯・・・、棚田の向こうには日本海。

集落南外れ、道端の小さな梅畑に鉄製パイプに吊るされた大わらじ。

長さ約1.8m、幅約1m程か・・・・。

小さな集落をを抜け、右手笹薮を背にポールに掛けられた大わらじ。

佐渡では昔から「はりきり(春来)」の行事として正月に大わらじを造り「道切り」として集落の安寧を祈念してきた。

もちろん大きなわらじは全国共通の、「この村にはこんな大きな草鞋を履く男がいるから禍や厄病神は入るべからず」と言う笑い話・・・・。

しかしこの話はどこからこんな離島に伝わって来たのだろう??。

撮影2012.9.14