愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

生駒市小倉寺町 小倉藪の地蔵石仏(補修画像更新)

2012年11月15日 | 石仏:奈良

断裂が補修された写真を追加しての更新です。

前回バラバラに断裂した写真を撮ってから約三ケ月。

前の道をたまたま通りかけ、あまりの変化にオドロキ、モモノキ、サンショノキ、・・・・・、石仏背後の雑木竹藪は綺麗さっぱり無くなり車からでも丸見え。

確かにしっかり補修はされましたが・・・果たしてこれで良かったのか??

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竹藪に隠れるように・・・、光背を真っ二つに断裂破損しても尚立派な地蔵石仏が立っています。

<付近より、東方南生駒方面の景観>

第二阪奈道、生駒山の真下を抜ける阪奈トンネルの真上に位置する小倉寺町は生駒谷山中深くの濃い緑の中にある。

往時この地は生駒山宝山寺への参詣道として栄えたことだろう??。

僅か10戸ばかりの小さな集落の真ん中、辻場の傍ら・・・、道路からは隠れるように竹藪の中に祀られている。

昔は辻堂の中にあって大切に祀られていたのかも??、光背の断裂破損はひどいが、像容に風化や磨耗は見られなく目鼻立ちもはっきりしています。

お堂が在った時のの名残だろう、宝前灯篭や礎石など石材の一部を残し、その残骸上に倒れ掛かるように祀られている。

石仏は幅75cm、高さ135cmと幅の広い舟形を持ち、大きな線彫り頭光背の像高85cm、錫杖宝珠の通常型地蔵立像で室町初期の造立。

何か相当強い衝撃でも受けたのか?? 光背は断裂して崩れ落ち一分欠損、その上首を断ち切る深い断裂も走っている。

息も絶え絶えに見えますが、像容がしっかりしている分惜しまれる。

地域には今もしっかり信仰が根付いており香華の絶えることは無いようです。

撮影2012.2.28

補修済み石仏の撮影2012.6.3


四條畷市 南野辻堂の十三仏

2012年11月15日 | 石仏:大阪

前回の弥勒寺近く、南野辻堂に安置されて居る十三仏板碑です。

弥勒寺脇の坂道を少し登ればそこは新旧入り混じった住宅密集地・・・、なんともこのミスマッチが嬉しいですが。

この先小さな辻を右折すると直ぐに小さなお堂と、石灯篭、小石仏の残欠などが並び立てられている。

案の定お堂には格子戸、しっかり閂まで渡されて居ますが鍵はなく何とか格子戸越は免れました。

しかし狭い堂内は真っ黒け、おまけに十三仏にも真っ赤な涎掛け・・・・いつもの様にちょっと失礼。

定形の十三仏、しかしながら信仰の証か?摩耗が相当進んで居ます。

安土桃山期、 天正二十年(1592)の銘が確認されて居ます。

撮影2012.2.21