愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

秋田県仙北市西木町 上桧木内の仁王様

2012年11月07日 | 勧請縄:山の神:野神:人形道祖神

秋田中央盆地を抜け角館を過ぎて国道105号線を北上すると深い山岳地域に入るが、田沢湖東側の谷筋に拓けた大仙市西木町上桧木内の藁人形。

同じ秋田県中央部の藁人形とは言え少し地域が変わるとその様相もこの通り一変してしまいます。

秋田内陸鉄道松葉駅近く、105号線からほんの少し右手集落側に入った辻にそれと解る看板がたっている。

辻正面に簡素な朱塗り丸太を組み合わせて造った稲荷大明神の鳥居があり、その奥の斜面へと登る粗末な参道をひとしきり登りきると・・

小さなお稲荷さんの祠の前、まるで真っ赤なピータパンがマントをいっぱい広げ、今にも飛び立ちそうな藁人形が立っている。

藁人形とは言えここまで来ると、それはもう案山子同然、牙を生やしたナマハゲ同然の真っ赤な面、頭に藁帽子。

両手を目いっぱい広げて菰のマント??体躯は藁製ですが細身で杉の葉で添えた体毛が目立ち過ぎ。

腰には木の枝の木刀・・・、ここでの男性自身は顔と同じで真っ赤に怒っています。

この地では鹿島様ではなく「仁王様」・・・・、中央盆地のものがここまで伝播して来たのでしょうか??この風習が始まったのは100年ぐらい前だそうです。

集落を見下ろす丘の上に立って居ますが・・・・最初からこの場所に有ったのかは判らない。

撮影2012.9.19