愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

湖南市 善水寺旧参道阿弥陀磨崖石仏。

2006年05月19日 | 石仏:滋賀

善水寺の参道に面していたと言うのに、参道は痕跡も無く消えていました。

今ではすっかり景色も変わったようで、磨崖石仏の背後にはコンクリートで固めた堰堤が聳えていて、参道らしき雰囲気は何処にも見出だせない。

ただ、石仏の前方、コンクリートで固められた谷川をはさんで、山の方へ上る階段がみえていた。

全高約150cm、像高90cmの阿弥陀如来坐像、連弁の両脇に火袋を彫りくぼめている。

江戸時代の像立でみなぎる力強さはなく、像容も決してよくは無いが誰も見向きもしないような・・・忘れ去られたようなこの石仏さんに何かしら愛着を覚える。

毎日毎日この石仏は待っていてくれたのかも知れない。

たまに花を変えてくれる近所のおばあちゃん、滅多に訪れることの無い、物好きな石仏好きのおっちゃん・・・。

撮影2006.4.9

場所はここ。