奈良市内から山一つ越えた山里田原、その南側に有る小さな集落が南田原
この南田原の墓地に通じる石橋のたもとにこの地蔵さんがおられる。
この小さい橋の向こうが南田原の墓地。
この墓地も、一歩踏み入れると古い墓地だということがひとめでわかる。
崩れかけた小さな石仏や石塔が無縁なのか、無造作につまれていたりする。
崩れかけた石碑の中に小さな地蔵さんがおられました。
墓地の向こう側には、この在所の公民館と小さなお堂がありました。
公民館はちょっとレトロな感じが郷愁をさそいます。
墓地の前の小川にかかる石橋にうろこ模様のような彫り刻みと、
奈良、二月という文字を見つけて・・・・・・・。
あれっ、これはどこかで見たことがあるなと・・・・。
東大寺、二月堂へ登る石段にも同じような模様が刻まれていたことを思い出しました。
二月堂の石段はここから。
二月堂の石段の模様はお水取りの練行衆が駆け上るときに滑らないように、刻まれているとのことでした。
なにか、なぞめいていて面白いなあと思ったり、子供のいたずらかなあ~~と、思ったり・・・。
この石仏像高73cm、建長年代(鎌倉時代)の年号の入った銘がある。
元は笠石が在ったらしく石のあたまに臍がある。
村のはずれのお地蔵さんは・・・と言う唄が懐かしく想い起こされるような佇まいです。