三重県の島ヶ原は京都府の最南端の村南山城村と境を接していて何度か訪れたことがある。
最近の合併で伊賀市となったらしいが、島ヶ原村の方が似合っているように思う。
ここの正月堂に出かけたついでに、このあたりの石仏を訪ねあるいた。
この六地蔵磨崖石仏は幅約六メートル高さ1、7メートルの花崗岩自然石に一尺六寸(53センチ)の六地蔵が彫られている。
この近辺にはこの手の石仏がおおく見られ、竹やぶの中の苔むした踏み分け道の奥に静かにたたずんでいる。
人里から、近いこともあって手入れは行き届いてるように見える。
室町末期の作と推定されていて、一体一体の持ち物を変化させ、蓮華座を設けている。
覆屋を設けて風化を避けているようだがそれがいいことなのか??? 成り行き任せの自然体のほうが野の仏には似合うのではないだろうか??。
撮影2006.1