ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

05/12/30 年末ドラマ③「3年B組金八先生スペシャル」+夜回り先生

2005-12-31 13:46:37 | テレビ

まず、年末のご挨拶を。いろいろあったこの一年。ブログにいろいろ書かせていただいたことでずいぶんと自分を支えられたと思う。コメントやTBでずいぶん励ましていただいたことにも本当に感謝しています。皆様、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
それと新年よりアクセスカウンターがつけられるテンプレートにします。ブラウンのテンプレートへの愛着も強かったのですが、思い切って変更しました。
この間いろいろな方からいただいた情報をもとに、忍者TOOLSさんのよろずカウンターを無料レンタルして変更作業を実施しました(うわっできた、できた~)。


さて、年末ドラマの3連続アップの最後である。関連のオマケから書く。
12/30の昼間、NHKのアンコール番組の中で、夜回り先生のETV特集番組を再放送していたのを観た。ドキュメンタリー「生きていてくれて、ありがとう~夜回り先生・水谷修のメッセージ2」だ。今調べてみたら、もう閉鎖になっているが出版社が管理してくれていたサイトや先生の応援ホームページもある。
「水谷修の春不遠」はこちら
「夜回り先生」(水谷修氏)応援ホームページ
ドラッグ問題、非行問題に取り組む夜回り先生の存在は以前のTV番組で知っていたが、現在の活動をあらためて認識した。夜の街に出てくる子どもたちはまだ元気がある「眠らない子どもたち」で外にも出られないでひとりで悩む「眠れない子どもたち」の存在に気づいた水谷先生の活動が紹介されていた。
リストカットがやめられない、心療内科などで処方された薬の一気飲み...。先生の家にメールや電話がひっきりなしにくる。夜間高校を退職後、全国を講演活動で飛び回りながら対応されている。何日も家を空けていた間に連絡がとれずに自殺してしまった子もいて、ショックを受けてこの仕事を続けることの意味を自問自答する水谷先生。それでも先生がいたから生きていけるという子の存在に続けることを決意。先生自体も生きていくことに疑問を持ち、この仕事を続けている中で自分の生きる意味を見出されているということをおっしゃっていた姿にとても納得できた。
娘とふたりでこの番組を見ていて、先生に自分のつまずきを講演で話してと思いを託してHIVで死んでいったアイちゃんの話には二人とも滂沱の涙。

今の世の中の荒廃に、まず大人がイライラし、それを子どもに向ける。その子どもは弱い仲間をいじめることで憂さをはらす。心優しい子は他者をいじめることができないので自分をいじめてしまう。この連鎖をとめるには、いじめられていることを大人につきつけろと先生は子どもに言う。ひとりではない、自分が応援するからやってみろと。部活の顧問の異常な指導にリストカットしている部員全員で校長室でリストカットしろと助言。実行された校長が「私を殺す気か」と抗議してきても「あなたが子どもを殺すのです」とズバッと切り返す話もすごかった。

子どもに問題を起こさせている大人に立ち向かう勇気をくれる夜回り先生。こういう大人がいるということにまだまだ希望があるかもと思わせてもらった。

さて、前ぶりが長くなった。同じ12/30の夜、TBSの「3年B組金八先生スペシャル」を観た。今年の春に終わった第7シリーズのスペシャル番組だったのだが、本当にこれでシリーズを終了するということでこれも気合を入れて観た。娘も小さい頃からこのシリーズが大好きで一緒に観ていたものだ。「自分の担任がこういう先生だったらなあ」という思いだったようだ。
「3年B組金八先生」公式HPはこちら
第6シリーズでは性同一性障害問題が取り上げられたが、第7シリーズではその続きも盛り込まれたし、さらにいろいろなテーマが盛りだくさんだった。発達障害のある子も一緒に受け入れスペシャルオリンピックのトーチランもあったし、ファニーフェイスの養護学校教師との娘の恋愛もあった。
しかしながら最大のテーマはドラッグ問題だった。ドラッグ常習に陥り少年院に送られていたしゅうが、出院したら彼の卒業式をみんなでやろうという約束になっていたのだ。それが今回のスペシャルの中心で、独り立ちの自信がつくまで皆に連絡をとれない気持ちのしゅう。ドラッグからの立ち直りは難しく、その偏見を持つ教師を殴って退学になってしまった幸二郎。金八先生は高校にまで出張っていって、幸二郎の偏見教師との闘いをサポートするその痛快さ。
しゅうは年上のルームメイトとともに理解のある新聞店主のもとで働きながら高校受験の勉強をしている。ところがルームメイトは恋人が自分を待たずに他の男と結婚していたショックからドラッグに再び手を出してしまい、揺れるしゅう。それを支えたのは金八先生と3年B組の仲間たちだった。ついにしゅうの卒業式が実現した。最後はトーチランを思い起こさせる地元開催の麻薬撲滅のためのチャリティランに皆が参加して走る姿でTHE END。
こんなに爽やかであったかくて考えさせられるドラマが終わってしまうなんてとても寂しい。脚本家の小山内美江子さんをはじめ、ドラマのキャスト、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。長い間、本当にありがとうm(_ _)m

そして、今後も同様なドラマが新しく生み出されてくることを願っている。

写真は「3年B組金八先生」公式HPより、金八先生の武田鉄矢の画像。この笑顔が大好きだったなあ。

05/12/28 年末ドラマ②「anegoスペシャル」

2005-12-31 13:42:28 | テレビ
日本テレビでの年末ドラマスペシャルの2本の2本目は12/28夜の『anegoスペシャル』。4~6月の放映中も楽しみに観ていたので今回のスペシャルも楽しみにしていて気合を入れて観た。
『anego』第1回の感想はこちら
『anego』最終回の感想はこちら
しか~し、前日の『河井継之助』からすると拍子抜けするほど内容がなかった。要するに総集編+α。anego奈央子(篠原涼子)が退職して半年、いつもの立呑み屋「金太郎」にいつもの女性メンバーが集結して奈央子を呼び出し、過去を思い出しながら疑問に思っていたことを質問し、いちいち納得するというのが主な筋。いつもの心の中に思うことを画面に字幕で出す手法も多用されている。

モンゴルに単身赴任した年下の黒沢(赤西仁)からはメールも途絶えて音信不通。すっかり捨てられたと思った奈央子は40歳の医者(吉田栄作、年取ったなあ)と付き合って今度こそゴールをめざしており、その日もデートの時間までということで「金太郎」にいる。
ところがそこに黒沢がモンゴルで遭難したという知らせ。元の職場にかけつけると上司や同僚は誰ひとりモンゴル語ができず、習っていたモンゴル語で現地の警察とやりとりする奈央子。モンゴルに向かってくれと拝み倒され、やっぱり引き受けてしまう。
デートをキャンセルし、成田に向かうところで黒沢と遭遇。遭難現場とされたところにはPCだけ置き去りにしていて誤解されたのだった。モンゴルに来てと言われるが結婚を条件にすると二の足を踏む黒沢。まだ若いしな~。
彼を思い切って医者とのデートの店に駆けつけるが、気持ちを見透かされ、THE END。人生を計画的に生きる強いポリシーを持ったこんな男とじゃ奈央子は幸せにはなれないから、これでよかったんだよ!と勝手にひとりごちる私。

「金太郎」に戻って飲んでいると黒沢も合流。そこに彼女らが信奉しているドクター・コパが現れ、奈央子と黒沢に来年は重大事が起こると意味深なことを言ってナニナニと詰め寄るところでスペシャルはTHE END。ハイハイ、またスペシャル番組つくれるようにひっぱったなあ。
ところで、篠原涼子と市村正親が12/8に入籍したが、それでも全く影響しなさそうなシノリョウ人気。その人気に乗って手間をかけずにラクにつくったドラマにまたまた面白がらされてしまった。日本テレビ、うますぎるぞ!

総合職になって半年で副部長になったという設定の加藤博美(戸田菜穂)。そんなことあまり考えられないが、まあいいでしょう。その戸田菜穂もゴジラ松井とラブラブだというし、まああちこち羨ましい限り!

写真は日本テレビのウェブサイトより。スーツ姿もこういうカジュアル姿も可愛いし、確かにシノリョウ魅力全開だ。


05/12/27 年末ドラマ①「河井継之助 ~駆け抜けた蒼龍~」

2005-12-31 13:23:24 | テレビ
日本テレビでの年末ドラマスペシャルの2本の1本目が12/27夜の『河井継之助~駆け抜けた蒼龍~』。中村勘三郎が河井継之助をずっと演りたかったというのを実現させた企画だ。越後長岡藩家老の河井継之助というのは名前をきいたことがある程度の認識しかなかったが、勘三郎主演ドラマとあっては観なくてはならない。
主な出演者は以下の通り。
中村勘三郎 中村獅童 唐沢寿明 稲森いずみ 京野ことみ
伊藤英明 佐野史郎 吹越満 火野正平 北村和夫 中村育二
神山繁 坂東三津五郎 田畑智子 中村七之助 中村勘太郎

話の概要はrin小姐さん(お茶屋娘さん)のブログにある記事が面白いのでここでご紹介(最近ご紹介多いなあ、ぴかちゅうの省力行動をお許しくださいm(_ _)m)。
rin小姐さんの記事はこちら
長岡藩は徳川幕府譜代の藩でさらに殿様は幕府の老中を勤めるような家柄の家老だったことが彼の最終の破滅の原因だ。家老になっていた時の殿を三津五郎!ハマってる。
継之助は若い頃に江戸や全国を遊学。それも時代の急激な変化、そこでの自分の藩のあり方を考えるのに役立つ生きた学問を身につける。そこで得た海外諸国の知識から、スイスのように自衛のための武装をしたうえで中立を保つ国をめざしたのだった。
薩長の大軍が長岡藩にまで到達し、戦を避けるために殿の陳情書を持って官軍の大将や官軍側についた近隣の諸藩を回るがどこも取り合おうとはしない。そこでボロボロに失意した姿を演じる勘三郎が秀逸だった。そして庶民代表でもないが田畑智子演じるおむつに「けっして戦はしない」と約束したことを破って戦うことを決意。
同じ譜代で恩義のある会津藩を裏切ることはできないという「義理」を選択せざるを得なかったのだ。庶民にしっかり目配りしていてもそこはやはり譜代藩の家老という限界があった。そういう苦渋の選択をした男というのは演じ甲斐があるだろうなあと、勘三郎がやりたかったのを納得。

勘三郎襲名の年の締めくくりにふさわしいドラマだったといえよう。今年は集英社文庫で『勘九郎ぶらり旅』から始めて入手順に『勘九郎ひとりがたり』『中村屋三代記~小日向の家』『勘九郎とはずがたり』と読んだ。その中の『中村屋三代記』の中で六代目の娘でもある母親が勘九郎の生まれたのが遅かったと悔しがっていたという話が載っていた。ところがそれは今は逆になっていると思った。母親が乗り遅れたという世代(團十郎、菊五郎、幸四郎、吉右衛門)はまさに横並びなので、それより一回り若い現・勘三郎は今が一番脂が乗った状態で、ふたりの子息も年子でお互い刺激しあって立派に育ってきて中村屋は父子3人で人気も一番盛上がっている。だから一門総出演のこういうドラマができてしまうのだろう。
勘太郎・七之助とも両者にぴったりの役柄だったし、弥十郎や源左衛門(姿はよくわからなかったけど声でわかる)まで登場していて、中村屋贔屓は観ていて嬉しくて仕方がなかった。

rin小姐さんと違って中村屋贔屓という観方で楽しんだドラマであった。ああ、12月歌舞伎座の感想サボってこっち書いてます。すみません。ミュージカルとかテレビは比較的気軽に書けますけれど、やっぱり歌舞伎の感想を書く時はけっこう構えてしまうので相当気力を絞るのですよ。
来年1年間は歌舞伎座への勘三郎の出演がないので寂しい。その分コクーン歌舞伎『四谷怪談』は南番・北番とも行きますよ~。歌舞伎座版も観ているし、澤潟屋版も観ているので比較しまくりで相当楽しいぞ~。ワクワク。

写真は日本テレビのウェブサイトより。でもガトリング砲を家老自ら操るかなあってツッコミを入れてしまう。とっても嬉しそうにハンドル回してたよ(笑)こういう子どもっぽいところも好きだなあ。
日本テレビのウェブサイトはこちら

05/12/28 『ジキル&ハイド』千穐楽、鹿賀丈史一門でもう一度!

2005-12-29 02:29:02 | 観劇
鹿賀丈史が日本初演してからずっと大事にしている『ジキル&ハイド』の再再演の千穐楽を前から2列目センターブロック通路脇席で観る。鹿賀丈史ファンの私はもちろん三演ともしっかりおっかけている。再演の時の感想は下記の記事でちょっと書いている。
9/18にチケットを入手した時の記事はこちら
あらすじを書く余裕がないので、とても気に入ったこやまさんの記事をご紹介させていただく。写真は東宝のHPより以前の舞台の鹿賀ハイドの写真。
こやまさんの「持続する夢」の記事はこちら
離れた席に座る娘がチケットをコートに入れて預けてしまい、席番がわからず取り出しに行ったために開演してしまい冒頭5分間をモニターで見学となり、母は劇場の職員さんの前でも地団太を踏む。こうでもしないと悔しさがおさまらない。

「嘘の仮面」の場面から着席。『レ・ミゼラブル』のキャストが一新される前の懐かしい面々が揃っていてものすごく高いレベルのコーラス。もうそれだけで胸がいっぱいになってしまう。石川禅がイチオシの場面と言っているのは然りである。

ヘンリー・ジキルの親友ジョン・アターソン役は石川禅が初役。鹿賀バルジャンの時のマリウスだし、その後色々な舞台で共演しているし、息がぴったりだ。再演まではサイモンという恋敵役を憎憎しく演じていのだが、その経験も経た上でのジョン役はまさにナイスキャスティング。病院の理事会に人体実験を否決されて落胆しているヘンリーに気分転換を促そうと掛け合いで歌う時の歌唱力のすばらしさ。今までのキャストではこうはいかない。スラムのパブに連れていってのハメはずしぶりも眉尻を下げきってお茶目で可愛い。
石川禅が再演までつとめていたサイモン役は同じくマリウスをやっていた宮川浩がつとめているが『ジキル』への初参加の嬉しさが伝わってくるようだった。『回転木馬』や『蜘蛛女のキス』の主演での彼を観ている私としても嬉しい限り。サイモンはヘンリーの恋敵なので体格的にも大柄な宮川浩は石川禅よりもぴったり。再演までは集客力を意識してジョンに段田安則→池田成志をキャスティングしていたと推測しているが、これで鹿賀丈史一門が揃ってのベストキャストになったと思う。

レミゼOBの林アキラ、大須賀ひでき、石山毅、小関明久...。彼らが殺される理事をやったり、「嘘の仮面」のリプライズの数々の場面で街の人たちのそれぞれの扮装(上品な街、スラムなど3つ位の別の街での)で出てきたりするとここでも出てると嬉しくなる。女性理事で殺される荒井洸子も『回転木馬』でのソロが見事だったお方。レミゼ新キャストからも阿部よしつぐが新聞売りに抜擢されていて綺麗な声とハンサム顔で頑張っていて◎。
理事会の議論の歌も舞台で久しぶりに聞くとかなり聞きごたえがあるのにハイライト盤CDではカットされているので残念。ものすごくレベルが高いと今日も唸る。

知念里奈の降板で急遽エマ役にキャスティングされた鈴木蘭々。『キレイ』でミュージカルとしては全く歌声がききとれず危惧していたが、なんと...彼女だけピンマイクが口元まで伸ばされていたのだ(他の方は鬘の際までで固定)。彼女の致命的な声量のなさがこれで上手くカバーされていた。とっても可愛いし演技も自然でいいし透明でキレイな声だし、この役はいいとこのお嬢さんのフワッとした役柄なのでとても彼女にぴったりだと思った。ヘンリーと歌う「ありのままの」ではあまりの可愛さにこれなら鹿賀ヘンリーも惚れるよなと思わせたし、マルシアと歌う「その目に」もなんとかクリアして許容範囲に。危惧された最後の台詞「ゆっくりおやすみなさい」も許容範囲だと思った。エマの続投OKを出そう。
エマの父親役の浜畑謙吉は今回も温かい人柄が滲み出て嬉しい。(隣の隣のお席に夫人の上村香子さんが座っていた。あとで真聖さんに教えてもらったんだけど(^^ゞとてもお綺麗な方だった)。
ルーシー役のマルシア。再演まではとても綺麗でパワフルでせつなさを身体いっぱいで表現しているという印象で圧倒されていたのだけれど、今回初めて可愛い~って思ったのは何故だろう。公演途中で足の怪我をされたときいていたが危なげなく演じてくれた。
ジキル&ハイドの鹿賀丈史。ハイドを演じている時の方が楽しそうで魅力たっぷりで惚れているが、いつものマルシアとの「罪な遊戯」のデュエットは官能的な場面として『オペラ座の怪人』の「ポイント・オブ・ノー・リターン」と双璧だと思っていて、今回も観ているだけでドキドキものだった。さらに今日はルーシーを殺す前の場面に釘付けになってしまった。「おまえとアイツとの関係は俺をひどく傷つける」とか恋人が求めるもの全て(「友情」「純情」「貞操感」)を求めるとか言って、あげく刺し殺してしまうのだが...ハイドは肉体を支配したルーシーが心をヘンリーに向けているのが許せないという激しい嫉妬の末のことなのだ。

親友の前で変身してみせて真実を明かし、その助けも借りてなんとか迎えた結婚式当日。ハイドを薬で押さえ込んでいたのに宿敵サイモンの姿を見るとハイドが出てきてしまう。「なんとか今日だけはジキルのままで」とのたうつ鹿賀さんの目からはもう涙が。ハイドになってしまってサイモンを殺し、エマに襲いかかりジョンのピストルで撃たれる。そこでヘンリーが出てきて親友にとどめを撃ってくれるように懇願する。懇願の声はヘンリーの声とハイドの声であることがずっと不思議だったのだが、今回、ハタと合点がいった。ふたりとももう助からないと自覚して早くこの相克から逃れたいと願ったのだ。鹿賀さん、涙と鼻水でもうぐしゃぐしゃのお顔になっていた。

エマとルーシーにナイスキャストも得てこの複雑な恋愛模様の味わいも深くなったように思う。

最後のカーテンコールのものすごさ。通常のエンディングでもうスタンディングが始まっていて5回くらいあったかな。途中でマルシアは鹿賀さんに横から抱きついて泣いてるし、きっと怪我もあって勤め上げて感無量なんだろうなとか思って見ていた。奥のオーケストラメンバーも前に出てきてくれるし、指揮者の塩田さんと鹿賀さんも抱き合ってるし、盛り上がりに盛り上がった。そしていつもは鹿賀さん千穐楽でも何もしゃべってくれないのだけど、今日はしゃべりそうになり、観客はしっかり読み取って静寂。そして以下のようなお言葉を...
初演から3回目の今回の公演、新しいキャストも迎えて一ヶ月で33公演、毎回毎回のお客様に精一杯の舞台をとつとめてきた。今日までどうなるかと思ってきたけれど...「もう一回ぐらいやろうかな」と言ってくれた時は、ガッツポーズをやっているキャストもいたし、客席はもう大フィーバー。もちろん私も「いいぞ、いいぞ」と掛け声。その後のカーテンコールでも「鹿賀さん、最高!」としっかり掛け声。
大興奮状態で千穐楽観劇は終わったのだった。

この作品は内容も暗くて重いし、キャストもアダルトだし、本当に玄人好みなのだろうなと思う。そういったところでなかなかチケット完売というふうにはならないだろうけれど、そういう作品も大事にしていってもらいたいものだ。
今回のようなカンパニーが組めれば、息もぴったりレベルの高い舞台が期待できる。4演目もやはりかけつけなければなるまいと心に決めたのだった。

終演後、初めて真聖さんとミニオフ会。娘も一緒だったがいろいろと盛り上がる。またよろしくお願いしますm(_ _)m

05/12/27 連日のミニオフ会で2005年は暮れてゆく

2005-12-28 01:22:13 | つれづれなるままに
12/25(日)は歌舞伎座の昼・夜通しだった。お茶屋娘さんとクレムリで待ち合わせしたけど、彼女は演舞場の『狸御殿』千穐楽へ私は歌舞伎座へと向かう。私ももう一回観たかったなあ、狸。毎年12月演舞場でシリーズ化を切望。

昼の部の3階で六条亭さんとNAOさんにご挨拶。昼と夜の間は六条亭さんの玉三郎ファン仲間の皆さんとのお茶会に混ぜていただいた。和音さん、久美さん、葉子さんに初めてご挨拶。夜の観劇後もちょっと一杯に混ぜていただいたが、皆さんの松竹座や舞踊の全国公演への遠征計画を相談されている様子になるほど~と納得。確かに玉三郎丈はグレタ・ガルボのようにある時点で自分は出ないとか言い出しそうなお方だし、今はおっかけしてでも観るに値するお方である。私は一筋タイプではなく、気が多いので遠征はしない(エーン、お金もないし(T-T))、いやできないだけかも。
夜の部ではミクシィ仲間のなっちゃんさんとそのお友達のアシタカさんと初めましてご挨拶。お弁当の調達に失敗した私は筋向いのコンビニに走っておにぎりを買って食べながらお話したのだった。いろいろな方とお話できて充実の一日だった。

そしてここで宣伝!夜の部の舞踊で寝ないためのイヤホンガイド利用のためコーナーに行ったら、500円の特製カレンダーを無料でいただけるキャンペーンをやっていて11回券の会員に申し込んでしまった。割引になるし保証料も預けなくていいので以前からどうしようとか思っていたのだが、カレンダーに負けた。写真のようなカラーの絵は表紙だけだけど、児玉寿美さんのイラスト付きの卓上カレンダー。可愛いよ、欲しい人、会員になってあげてください(笑)

12/26(月)夜はmidoriさんと久しぶりの飲み会。『天保十二年のシェイクスピア』プログラムを買ってきていただいたのだ。ありがとうm(_ _)m読み応えがありそうで年末年始にじっくりと読むつもり。しかし美味しかったなあ、3種類の塩をつけて食べたおでん。あのアンデスのローズ色の岩塩が一番気に入った。黒糖焼酎のお湯割りも美味しかった!!

12/27(火)夜は帰宅途中でyukariさんとお茶をする。そこで昨日の尾上松助さんの逝去を悼む話に。先月の『児雷也』の上人が最後のお姿だった。ほとんど座ったままのお芝居で声もマイクか何かだったけど、目の力がすごかった記憶がはっきりと残っている。ご冥福をお祈りしたい。1/3も彼女が演舞場『信長』で私が歌舞伎座昼の部なので間にお茶できそう。

そして明日12/28は『ジキル&ハイド』千穐楽で真聖さんとご挨拶できそう。鹿賀さんの歌で涙目になっていても驚かないでくださいませ。

こんな感じで連日のミニオフ会で2005年は暮れてゆくのだった。こんな私でよかったら観劇日が同じになるなどの機会があればどうぞ皆さん、お声をかけてくださいね。ご連絡はプロフィール欄のアドレスまで!

05/12/24 母と娘のクリスマス・イブは...

2005-12-24 23:53:23 | つれづれなるままに

今日もいいお天気だったが、風もあって寒いクリスマス・イブ。まず自分の喘息の方の医者に自転車で行くが大繁盛、もとい混みあう待合室。お薬だけもらうことにして給茶機の煎茶を2杯いただいてさっさと薬局へ移動。風邪がそうとう流行っているようで親子連れが大勢いた。「子どもを医者に連れて行って」と奥さんに言われて連れてきているのであろうと思われるお父さんも何人もいた。

娘を連れて赤羽のクリニックへ。こちらも大混雑で待合室の外まで患者が...。こういう時は先にランチに行って1時間くらい後に戻る。久しぶりに本人が来ることができた。このところ私が薬を取りにきてばかりだった。最近の頑張りで卒業できる可能性がかなり出てきたことも報告し、励ましていただき終了。次に娘が外耳炎で受診していた耳鼻科まで行く予定だったが、時間がなくなって医者のハシゴは2軒でストップ。

その後は娘のショッピングに付き合うというか財布にされる。昨日バイトの友人に付き合ってもらって初めて本格的に化粧品を買ってきた娘。私は基本的に化粧しない人なのであまり役には立たないのだ。今日は初めて気合を入れて化粧をしたので外出する気になったようだ。買い忘れたものをあれこれと見て買う。アイライナー、プラスチックのかさばらないビューラー、マニキュアのトップコート...私は一度も使ったことないものばかり。ま、いいんじゃないのという感じ。あと、ズタ袋風の小さいショルダーバッグとかリラックマのタオルハンカチとか買わされた。今どきの女子高生じゃのう。

古本屋にも寄って駅ビルの中のパスポートというお店では化粧ポーチをみるが、イマイチなのでそれは後日。コージーコーナーで相談の上でチーズケーキの一本モノを買って2日で食べることにした。娘が当初食べたいと言っていたクリスマスのホールケーキに比べたらなんとお安くすんだことか(その分いろいろと買わされたけど)。ダイエット意欲も湧いてきたのだ。昨日はスポーツクラブに行ってみたいというので下見に2箇所連れて行ってきた(本人かなり真剣だが、会費は母もち?そんなバカな)。

クリスマスに毎年食べる鶏のもも焼きは生協で届いて解凍してあるし、あとはシャンメリーとサラダ用野菜を買ってきて買い物は完了。

BGMは『レ・ミゼラブル』別所・岡バージョンライブ盤。先にケーキを食べてから食事の用意。全てを美味しく食べ終わる頃に1公演終了?!

写真は、ご近所の集合住宅のひとつの階段の入り口を飾るクリスマス・イルミネーション。これって何件も協力して飾ったのだろうかとか思ってちょっと感心してしまった。あと2箇所ほどご近所ではピカピカやっているのを見かけたが、娘がハワイで見たのはこんなものじゃないという。並んだ家々がみなピカピカさせているらしい。さすが、エネルギー浪費世界一のアメリカだ。日本もそうなるとまずいと思うんだけど...。

明日はいよいよ、歌舞伎座の昼夜通しだ。早く寝ないとサンタさん来ちゃうよ。もとい、明日居眠りしちゃうよ。

05/12/23 今度はフランケンたまご!だよ(ヘンテコ写真その2)

2005-12-24 01:44:01 | つれづれなるままに
面白い写真がとれたシリーズ第2弾。

いつもの無選別赤玉たまごのリサイクルできる紙のパックを開けたら、一個奇妙なたまごが見つかった。一度時間をとって携帯のカメラで写してこちらでご紹介しようと思っていた。そして休日のお昼、このたまごが一個だけ残っていてホットケーキを焼くのに使いたい。おなかが空いたのを我慢していろいろな場所で上手く写るように試行錯誤。けっこうちゃんと写っているでしょ?!

雌鶏のおなかのなかで育ちすぎた卵が殻にくるまれて産道を通り抜ける時、やはり産道に比べて大きすぎたので殻がまだ柔らかいのでぎゅっと締め付けられて何箇所も皺が寄ってしまったんだと推測しているが、真相はどうなのだろうか。
だって人間の赤ん坊だって産まれてくる時は頭が細くなって出てくるんだもんね。(娘の出産に立ち会った父親が見ていて実感をこめて語っておりました。)

なんとか携帯のカメラと普通のカメラでの撮影を終えて、おなかがグーグー鳴っているのを自覚しながら、焼いた。最近、けっこう焼いている。普通の白い粉のホットケーキミックス粉ではなく、小麦の全粒粉(胚芽まで入っている粉)やお豆と雑穀入りのミックス粉を使っている。娘は普通の白い方で焼く方が美味しいというが、私はいろいろ混じっている方が味が微妙で美味しいし、手間ひまをかける甲斐を感じる。白い方なら焼いて冷凍したのを買ってきたっていいじゃないとか思ってしまう。
あまり料理が好きじゃない私は、つくるなら自分が納得してつくりたいと思ってしまうのだった。娘よ、母に好みをリクエストするのではなく、自分で好みの粉を買ってきて自分で焼きなさい。

05/12/23 天皇誕生日に思う

2005-12-24 01:32:11 | つれづれなるままに

天皇誕生日の休日。ご本人の会見をTVでチラッと見たのだが、ちょっと感心したのでひとこと書いておく。私は天皇制はなくすべきという信念の持ち主なのだが、今の天皇はなかなかの人物だと思っていた。教育現場への日の丸強制の動きを牽制されるような発言をしたからだ。今年も太平洋戦争の慰霊の旅をご夫婦でしたし、それを振り返っての今日の発言だった。昭和の初めから20年にかけての戦争で日本が起こした戦禍について日本人はよく考えなければならない。そのことについて外国からどう思われているかもうんぬん...。というようなことを言っていたと記憶している。
小泉首相よりももっとまともな感覚を持っている!とまたまた感心。父親という反面教師がいたためというのもあるだろうとは思うが、本当にまともな人物である。娘の結婚式での映像も流れていたが、ご夫婦とも本当に娘を思う親の顔で表情が豊かだった。夫婦がお互いに気遣っているしぐさも自然に写っているシーンもあったりして、ちょっとウラヤマであった。

戦後、アメリカにとって都合がいいから残されただけなんだけどな、天皇制。でもこういう好人物がいると天皇制はなかなかなくならないなとも思う。
男系でしか継承できないのが伝統だとか言う論者もいてアホくさくなる。そんなの明治以降だよ。それって伝統?それから女性でも宮家創設できるってなりそうなのは男女平等という観点でまあよいとしよう。でも民間人になる自由も男女ともに保障したらどうだろうと私は真面目に思っているのだが...。戦後の天皇の「人間宣言」ってあったけど(現人神ではないよっていう宣言)、天皇が「民間人宣言」をして天皇制がなくなるっていうのが面白いんじゃないかな。そういうのナイ?

05/12/23 レンタルT屋のサービス後退に怒る!

2005-12-23 23:59:29 | つれづれなるままに
レンタルT屋に娘と一緒に行った時に借りたいCDが全部貸し出されていて、近くに私が買い物に行く時についでに借りてきてあげることになり、私のカードは期限切れで更新してなかったので娘のカードを持っていった。とある事情から別別にカードを持ってしまっていたのだが、これを機会に1枚で共用しようと思ったのであった。節約節約!
ところが、手続きの際に「ご本人様ですか」とたずねられ、娘のを頼まれて私が借りにきたと言ったら「ご本人様でないと貸し出しができません」という。私が「家族なら借りられたはず」と反論すると、「全国共通になった時にご本人様でないと貸し出しができなくなりました」と言われた。同性なのにチェックがかかるとは生年月日情報が画面に出てきて私の顔と照合したのだと推測できた。全国共通になったのはいいが、これではサービス後退だ!と頭にきて「もういいです!」と借りないままに帰ってきて、娘に自分で借りにいくように言ってその日は終わったのだった。

そして、今日...。
一緒に買い物に出てその後、私が別のスーパーへ、娘がT屋へと二手に別れた。そして帰宅後、遅れて娘が帰宅。「お母さん、どうして電話に出ないの」「だって電話なかったよ」「携帯の方」「コートに入ったままでわかんなかったよ」「T屋のカード返してもらってなかったから電話したのに出なかったら新しくつくったよ。300円よけいにかかったじゃない」と大喧嘩。
頭にきて、娘からカードを奪って借りたものも抱えてT屋に行き、今日の分を解約するように言った。アルバイトから職員対応になる。以下、私の主張。
「以前は家族が使えたのにサービス改悪されている。5人家族なら5枚もカードをつくれというのか!個人情報で顔を見ての本人照合もされていて気持ちが悪いと思ったが前回は我慢して帰った。余計に払うのは嫌だから解約するか、または今日のカードは親の私の名義に変更してほしい」。
ところが、「家族でもご利用できなくなったのは個人情報保護のためです。解約も名義変更もできません。カードを使えなくするしかないです」会員規約を持ってきて「ここに書いてあります。お嫌ならご利用いただけません」とケンもホロロ。「個人情報保護と家族の利用ができないというのは関係ないはず」との指摘には「返却がない場合の問い合わせ先うんぬん」という。「それはカードを不正使用された場合のことでしょう。そのために300円の保険料払ってるんでしょう」と私が反論すると「保険料は破損のみ対象です」。また、規約を職員が説明したあたりには本人照合に個人情報まで使うとは書いていない。そのへんの書き方を直せとクレームをつけると言ったら、こちらまでどうぞと電話番号を渡される。
相当頭にきて帰宅。家で会員規約をじっくり読むと別のところに個人情報の利用について書いてあった。そこをちゃんと示して説明しろっていうの。しかし、そこにも本人照合に使うとは書いていないのだ!!!また、保険料の保障対象には盗難もあったぞ!!なんていい加減な!!!

全国共通カードにしたという改善と家族でも使えなくしたという改悪。メリットデメリットを比較すると、後者の方が不利益変更だと思う。以前からサインしてある名前が父親でそのカードで娘が使うと「ご本人と一緒にきてください」と言われたらしいが、同性なのに年齢でそれも画面で出てくる情報でチェックされるようになったなんてとっても気持ちが悪い。
しばらく作らないぞ、T屋のカード。1家族で年に600円も払いたくない。

05/12/22 冬至に入浴剤でゆず湯(^^ゞ

2005-12-21 23:14:00 | つれづれなるままに
誕生日コメントをいただいた皆様へ
皆様、本当にありがとうございますm(_ _)mすっかり返事コメントが遅くなってしまいましたが、先ほど該当の記事に入れました。そうそうミクシィに参加してから毎日届く「ミクシィ・コミュニティ・ニュース」にマイミクシィの方の誕生日お知らせするコーナーがあることにさっきやっと気づきました。これでなぜ多くの皆さんからお祝いメッセージをいただけたかわかりました。gooのIDに誕生日を入れているせいでわかったのかと思ってました。またひとつミクシィの面白さがわかりました。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日は冬至。江守徹と中尾彬がゆず湯に入っているTVCM(冬至はかぼちゃとゆず湯と昆布つゆの宣伝。かぼちゃを煮るのに使えということね)で気がついた私。風呂に入っている娘に発泡タイプのゆずの入浴剤を渡してセーフ。一応間に合いました。

しかし、ホンモノのゆずを買って入れる余裕が今年もなかった。それもCMではかなりの数を浮かべてたけど、あんなに多くはこれからも絶対入れられない。お風呂やさんにでも行こうかな。
写真は我が家のゆず湯に使った入浴剤。

お詫びと訂正と追記:冬至はこれを書いた12/21ではなく、翌日の12/22でした。タイトルの日付は合ってるんですけど(^^ゞTVCMを見て今日だ!と勘違いしたのです。ごめんなさいm(_ _)mホントの冬至の今日も本物のゆず買ってないからなあ。アロエの入浴剤でも使おうかしら。
娘は今日で2学期終了!ちゃんとガッコ行ってました。同じクラスの友達と卒業式に着るものの話してるらしい。夜間の女子高の卒業式では着物着る子もいるのだそうだ。3学期は実質1月いっぱいだし、卒業できるでしょうか?うちの娘??年末年始にスーツでも買うかなあ。