08/10/29 円高でユーロがない→(追記)入手できた!


このところ円高が急速にすすみ、外貨交換ショップに行列ができているというニュースが先週末からTVで放映されていて驚いた。そういえば我が家も娘と行くイタリア旅行が12/1からだし、いまのうちにユーロに両替しておくことを思いついた。燃油サーチャージの追加請求もきて支払がエライことになったので、少しはいい条件で両替しておきたいという気持ちが強い。

29日は渋谷の本部で職場の先輩が早期退職してネパールでのシニアボランティアを2年間つとめあげられての帰国歓迎会・報告会があった。現地の子どもの教育支援活動も始まっていて、里子たちからのお手紙も一人ひとり里親に手渡された。彼がJICAのシニアボランティアで赴任して、現地で知り合ったボランティア活動にも参加された輪が元の職場のメンバーにも広がっているのだ。20人ほどの里親登録者が生まれているが、私はまだまだ自分の子どもがうまく育っていないので里親にまでなる気力が湧かないのが現状。間接的な協力を当面していくつもり。

さて、そちらに向かう前に渋谷の駅前の銀行の外貨交換ショップへ。1階のATMでお金を引き出し、勇んで外貨交換ショップのある2階に向かったら白い紙にマジックで書かれた貼紙あり!「本日の全ての外貨は在庫がなくなりました」

さっそくATMでお金を再度入金してスゴスゴ帰ってきた。素早く動く人との違いをかみしめた。
どこも品薄状況のようで朝の早い時間に行かないとすぐに在庫がなくなるらしい。
さて、いつ行こうかなぁ。

(10/31追記)
外貨交換ショップへ外貨の入荷状況の問い合わせの電話を入れ、なんとか遅番の昼休みに遠出してユーロを入手。トラベラーズチェックを入れるかどうか悩むこともなく(そちらは販売なし)全額をキャッシュで交換。海外旅行達人の方の助言で少額紙幣中心にしたので薄手の大型財布が欲しくなった。最近薄型で柔らかいのも品揃えにあるようで物色を開始!
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08/10/25 「白野」から「シラノ」へ


土曜日の午前中、NHK教育TVで先ごろ亡くなった緒形拳さんの追悼番組をやっていたのをチャンネルを変えて偶然気づいた。
もう本当に最後の方だったが、一昨年の「白野弁十郎」の舞台の最後の場面が始まるところでラッキーだった。
舞台には緒形拳自筆の「月」の字を書いた幕がかかり、木製の椅子を2脚置いただけのひとり芝居。
暗殺者に襲われて重傷を負いながらも、想い人の千種(千草?)のところにいつものように新聞を読みきかせに通ってくる白野。いつものように新聞を読み、会話をする。そこで昔の思い出話となり、彼の友人であり彼女の恋人だった来栖の手紙を見せることになる。戦場から血と涙のにじんだ文を送っていたのが長年の年月で黄色くなっている巻紙の文を白野は読み始めるが、途中からは文字を読まずにスラスラと読む声には想いがこもっている。彼女は指摘する「暗くて読めないはずの文をどうして貴方は読めるのですか」、そして思い当たることを次々に言い始める「その手紙はやはり貴方が書いたのですね」「あの時の声は・・・・・・」
白野は「違う違う」と否定するが・・・・・・。最後には自分の死が迫っていることと秘めていた彼女への想いを伝え、月の世界(あの世)にしみひとつない「男の心意気」を持っていくと語って息絶える。

この場面を見ただけなのに、目頭が熱くなった。新国劇を愛しながらも一人で役者人生を全うした緒形拳はまさに「男の心意気」で生きたのだなぁと白野として舞台にある姿が語っていた。

どうして一気にシラノの世界に入れたのかというと、以前一度ミュージカル「シラノ」を市村正親主演で観ているからだ。ロクサーヌは西田ひかる、クリスは山本耕史だった。
そして、偶然にも25日は鹿賀丈史主演のミュージカル「シラノ」(市村正親主演のものとは別作品)のチケットのホリプロ先行発売日!オンラインチケットがかなりの時間つながらず、「白野」を見た後に気を取り直して昼にようやくとれた次第。
まさに「白野」から「シラノ」へつながったのだ。鹿賀丈史も35年の舞台の集大成としてこの役にとりくむという。しっかり見せていただこう。

写真は前日に前進座を観にいった浅草公会堂前の有名人の手形コーナーに3月に加わったという緒形拳の手形に私の手を重ねたところを撮影したもの。大きな手でしょう。大きくてふっくらした掌の形だった。
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08/10/25 介護保険で実家を改造する工事


母親が一人で暮らす実家を介護保険の費用補助を受けての改造工事を24~25日で実施。母親は右膝が変形性膝関節症で痛くて歩くのがつらい状態なので、1階のトイレを和式から洋式へ変更、手すりを複数個所設置する工事を予定。名古屋の妹1が24日に来て、妹2と私が25日に合流して立会いをすることになっていた。

24日は朝からひどい雨だったせいか何のせいか、朝からくるはずの大工さんがこないので、母親が契約業者の担当に確認の電話を何度も入れて、昼にようやく来て工事開始。その分がおしてしまって終了が夜の9時になったと聞いてびっくり。
25日に自分のマンションの消防設備の点検を終えてから昼過ぎに立会いに実家へ。1時半に戻ると出かけた大工さんが2時半を過ぎても戻っていなかった。先に到着していた妹2のチェックによると1階のトイレの和式→洋式への変更工事の床面の仕上げがひどすぎるというので私もチェックしたら、ひどすぎる!日曜大工のレベルに思えた。段差があった分を無くして壁紙がなくなる部分を貼るシートが3面のうち2面だけ別の色というのも変だ。すぐに契約業者の担当者に立会いをしてもらうように連絡。

遅れて戻ってきた大工さんに言葉を選びながらも上記の2点を指摘し、やり直してもらえないか尋ねると「わかりました。やり直しますが専門の業者にきてもらうようにすぐに連絡します」だって!床貼りは専門外だったのか!!
「母は一生懸命やってくれたんだからやり直しはいいよ」と言うのを「全額自己負担でお願いしてこのレベルだったら我慢できないでしょ?保険の補助が入るからっていい加減な仕上げでいいはずないでしょう」と説得。

業者の担当者もかけつけてきて一緒に見てもらって昨日からの経過を説明。大工さんは2者起用していて実績もあるところだったが、今回の仕上げは今までで一番ひどいとのこと。やり直しで進行。
幸い、専門業者が前の仕事を終えたらすぐに回ってきてくれることになり、資材も余裕があったので、据えつけた洋式便器をもう一度はずし、失敗したシートは剥がして全部やり直してもらった。専門家の仕事はスピーディに綺麗に仕上がった。
それにしても、介護保険で補助を受けているから仕方がないと文句も言わずに我慢する人もいるんじゃないかと驚くような出来事であった。

風呂場にはL字型の大きな手すりを1つ、1階と2階のトイレと廊下に縦型の手すりを予定していた。さらに居室への段差解消のための三角のスロープ材を当初予定していたが、あまり有効でなさそうなのでそこの出入り口の壁にも縦型の手すりをつけることと段差面に反射する細い板を貼ることに変更。手すりのとりつけ位置も段差の対応方法への工夫も皆で知恵を出し合って決めていけたのがよかった。
そして業者の担当者は次の現場に向かうので先にいなくなったが、工事終了の確認と集金を週明け月曜日に妹1がいる時間帯で来てもらうことも予約。工事完了の写真をとって領収書を添えて市の介護保険の部署に提出するらしい。公的な仕事の性格をきちんと把握し、馴れ合いのレベルは許さずに、先方が必要な手続きには最大限きちんと対応することが大事だと、いい勉強になった。
いろいろあったが、2日目はなんとか6時すぎには工事が終了。写真は綺麗に仕上がった1階のトイレ。こげ茶の板の部分は段差があった名残りだ。

私の娘も夕食から合流させ、母親を囲んで娘3人と孫娘1人の5人で妹1がお土産に持参してくれた牛肉ですき焼きを美味しく賑やかに食べることができた。

母親曰く「こんなにちゃんと工事したんだから2年くらいで死んだら勿体ないね」
私曰く「まぁ、5年は生きないといけないねぇ」
すごい会話も平気でできるようになってしまった。
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08/10/24 前進座観劇に初の愛娘弁当


私のつくる食事がVSOP(ベリースペシャルワンパターン)のためか、娘が朝っぱらから自分でおかずを何品か作って弁当箱に詰めておいて昼とか夜に食べたいと言い出した。

弁当箱は台所の収納庫の高い棚に眠っているので踏み台を持ってきて、あるだけ全部降ろしたら、娘がゲームセンターでとってきたアンパンマンの弁当箱が袋に入ったまま出てきた。さっそくそれを洗って伏せながら、自分用の小さいフライパンも洗って、冷蔵庫の食材の物色を始める。
冷凍のバラ凍結の豚肉を使うというのでキャベツと炒めたらとすすめ、冷凍インゲン(国産)も在庫過剰なので使ってと頼み、ちりめんと炒めてもらう。あとは彼女の得意なスクランブルエッグ!
すでに自分が出勤しようとしていた目標時間には間に合わない状態になっていたが、フレックスタイムだし、せっかくのやる気を大事にしようと娘のサポートを優先させた。そうしたら・・・・・・
「持っていくならお母さんにも詰めてあげようか」と言うので、驚きつつ「持っていくよ~」と答える。
今日は仕事帰りにお芝居を観るので、昼か夜かどちらかで食べるからとしっかり持っていった。そうしたら私の方をアンパンマンにして、自分は別の容器に詰め、渡してくれたという次第!

昼は外で食べてしまい、夜用にはおにぎりセットも買っておき、夕方に浅草公会堂の前進座歌舞伎公演「解脱衣楓累」観劇へ。その幕間に広げ、食べる前に携帯で撮影したのがこの写真。
けっこう美味しかった!

たまにはこういう嬉しいことがあるんだなぁと、ちょっと気持ちがほわっとした日になった。
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08/10/17 「サド侯爵夫人」東京グローブ座初日!


「今回の『サド侯爵夫人』は事件だ」のキャッチコピー通り、篠井英介と加納幸和という現代劇の立女方の両雄が18年ぶりに共演する今回の公演は見逃せなかった。また「女方:篠井英介×演出:鈴木勝秀シリーズ」の第二弾ということだが、いわゆる鈴勝さん演出の舞台も私は初見。(「サド侯爵夫人」の公式サイトはこちら)。
ジェフリー・ラッシュ主演の映画「クイルズ」の時も気にはしていたが見逃した。高校生の時にワイルドの戯曲「サロメ」も読んでいるし、色恋の暴走のドラマへの関心は高い。暴走のあげく理性もふっとばす人間という存在への興味といっていい。

河出文庫版(一緒に収められた作品でこちらを選択)で三島由紀夫の戯曲を予習。ようやっと読んだが、舞台を観たら一気に世界に入ってしまった。やはり舞台の力は大きい!
話の概要は新潮文庫版の紹介文がわかりやすいので引用。
「獄に繋がれたサド侯爵を待ちつづけ、庇いつづけて老いた貞淑な妻ルネを突然離婚に駆りたてたものは何か?—悪徳の名を負うて天国の裏階段をのぼったサド侯爵を六人の女性に語らせ、人間性にひそむ不可思議な謎を描いた」
今回の配役は以下の通り。
ルネ(サド侯爵夫人)=篠井英介
モントルイユ夫人(ルネの母親)=加納幸和
アンヌ(ルネの妹)=小林高鹿
シミアーヌ男爵夫人=石井正則
サン・フォン伯爵夫人=天宮良
シャルロット(モントルイユ夫人家政婦)=山本芳樹

写真は今回の公演のチラシ画像。篠井英介のサド侯爵夫人のスチール写真だが、舞台衣装はさらにパニエで膨らませた豪華なもの。宝塚のベルばらに劣らないコスチュームプレイ。6人の登場人物の衣裳は3幕とも時代に合わせていて、一幕目はロココ風に高く結い上げた髪だったり、革命後はパニエなしのドレスになったりしていて、その面での期待も裏切らない。
舞台には屏風を立てたように三角が2つこちらに突き出した黒いパネル。白い床が少し斜めの段になった三角形。その上に立ったりその下に来て腰をかけたりして使われる。舞台装置は徹底的に抽象的。目は全て華麗な衣裳に身を包んだ登場人物にいくのが効果的。
そして下手側の入り口をうまく使っての出入り口には黒い揚幕。歌舞伎の鳥屋からの出入りのように幕の開け閉めの音を劇場いっぱいに響かせる。歌舞伎っぽく仕上げてきたわけだと納得。三島自体が歌舞伎が好きだったらしいし「鰯売恋曳網」も観ている。今回の戯曲の中でもまるで「阿古屋」という台詞も出てきて笑えた。

サドの妻とその母と妹は実在の人物であとの3人は三島がつくった人物だというが、どの人物も役割が明確でその緻密な台詞のやりとりで世界がつむぎ出された。
シミアーヌは信仰の厚い聖女、サン・フォンはサドの悪徳を共感する悪女だが、ルネの母は聖悪のいずれも利用して婿の罪をもみ消そうともする。当時の裁判所と王権の二重権力構造を利用して少しでも家名に傷が少ない形で婿を閉じ込めようとしたり、革命後は革命派にウケがいい婿を利用しようとしたり、その時その時で自分に一番有利なように動く風見鶏的現実主義者のモントルイユ夫人。これを花組芝居座長の加納幸和が場面場面で自在な演技を見せるのだ。

一方のルネは、母親が教え込んだ「貞淑」を貫くために夫の倒錯した性愛の世界にも身を捧げて夫という人間を理解し、どこまでもついていこうとしている。その孤高の女性像を篠井英介は美しくたおやかでありながら毅然と描き出していく。

最後の場面の夫を褒め称える長台詞は、ルネが信じた夫サド侯爵の姿が浮かび上がらせ、彼女の貞淑についてようやく理解できた気になる。

その後に大きく一転!サドが獄中で書いた小説「ジュスティーヌ」を読んでしまったことで、自分の描いた夫像がくずれさる。自分をモデルにしたような主人公が徹底的に不幸になる物語は、ルネが一生を捧げた愛情を夫が全否定したことと受け取ったのだろう。
天国への裏階段をつけた夫サド侯爵は、それも神が許したのであれば堕天使ルシファーのような存在なのだろうか。そこを死ぬまで神に尋ね続けるために世を捨てて修道院にこもる選択をするというルネ。
先に修道女になっていたシミアーヌがそれを仲介することになっているが、そのルネの真意を聞いて衝撃を受ける。自分も世を捨てて神に仕えるようになってより成長したと思っていたのに、その神とは?とでもいうように、ラストシーンのピンスポットは最後にシミアーヌを照らし出して消えるのだ。照明は原田保!

三島由紀夫は天国から地獄までをつながったものとして世界を描き出したのか!確かに天国の素晴らしさを際立たせるために反対の極として地獄を作り出したのだともいえる。そのあたりまでイメージが広がって6人のドラマは宇宙の広がりへとつながる快感を得た。

サン・フォン役の天宮良は以前、安寿ミラが主演した主要4キャストが男女入替の「ハムレット」のガートルードで観ているが、女方の演技もさらに磨きがかかっていた。確かに女方第一人者が目の前に二人いるのだからこのステップアップもむべなるかなである。
あとの3人もそれぞれに頑張っていい味を出していた。

オールメールキャストによる「サド侯爵夫人」は、筋書にあるように「フィクショナルなリアリズム」にあふれた緊張感の高い舞台だった。これも篠井×加納を中心にレベルの高い演技を豪華な衣裳にくるんでシンプルな舞台で見せてもらったからだろう。
しかし、第二幕の最後の母親と娘の緊迫感あふれる台詞の応酬の中で二人がきっと極まった姿が実によかった。「忠臣蔵」の九段目のお石と戸無瀬のようだった。
そして、「欲望という名の電車」のブランチも次回作の「サロメ」よりも今回の「サド侯爵夫人」が篠井英介の魅力が生きる役だと予想していた。結果、大正解だったと思う。生涯の当り役になるだろう。

観劇の簡単なご報告記事はこちら
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08/10/20 厚生企画で「うかい鳥山」へ+21万アクセスの御礼


今年の職場の厚生企画は初めて2つの日程・企画へのエントリー方式となった。機構変更になってまとまって行く職員の人数がバス一台で納まらなくなったからだ。
1つは夜の「新宿末廣亭」でお弁当と2次会企画、もう1つは高尾山の「うかい鳥山」で昼会席を食す企画。
私は迷わず後者を選択。10:30新宿発の京王準特急にようやく飛び乗って高尾山口へ。そこにお店からの送迎バスがくるのだ。元気な有志6人は朝早く集まって山を登りケーブルカーで下山して集合していた。私は「食べるだけ」派(^^ゞ
「うかい鳥山」のサイトはこちら
泉水をめぐらせた緑豊かな庭園の中に少人数のグループ用の小さな建物がいく棟も建てられている。私たちのような大人数の団体が通される建物も古い建築物を移築していたりして風情たっぷり。
そして例年のように観光バスに予算をとられない分、美味しいランチコースをいただくことができた。特に大きく切られた鶏肉4切れを炭火焼で焼いてたれにつけを繰り返し、2串食べたのがなかなかの美味。最後は麦ごはんにとろろ。ご馳走さまでしたm(_ _)m
食事後は庭園をぐるっとめぐってお帰りの送迎バスに乗って高尾山口駅へ。土産もなにも買わずにまっすぐに帰宅。

早く帰れるから一緒に映画を観ようと娘と待ち合わせをしていた。今現在、毎月20日はシネコンMOVIXの割引デー。さいたま新都心で「おくりびと」を観た。ふたりともグシグシに泣いてきた。

前後にショッピングモールでイタリア旅行用の娘のバッグを探す。このところレスポを定期的にチェックしていて、ようやく娘の気に入る柄(おばさん臭いデザインが多いと言ってばかりいたが決め手はとにかく軽いこと!)があったのでショルダータイプをエイっと購入。また一つ準備がすすんだ。

帰宅すると今日の日中に21万アクセスを超えていたらしい。
皆様のご訪問に感謝申し上げますm(_ _)m
これからもマイペースで書いていきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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08/10/19 さい芸「から騒ぎ」観劇後、ミニミニお茶会


金曜日の17日の仕事帰りに東京グローブ座で「サド侯爵夫人」を観劇。三島由紀夫の戯曲を1回読んだ時点ではよさがわからなかったが、舞台を見たら一気に世界に入ってしまって大興奮!paruさんとご一緒に観劇後、御飯屋さんで夜ご飯を食べておしゃべりできて感謝m(_ _)m

しかし東京グローブ座をジャニーズが買い取ってから初めて行ったので、まず入り口が線路側に変わっていたのでびっくり。以前の入り口の方から入ろうとしたら裏側で喫煙コーナーになってしまっていた。ぐるっと回って正面から入ってくださいということで遠回りになってしまったことにちょっとムッとした。
しかしながらいろいろと考えてみると客層がぐっと若くなり、住宅街の方向に出入り口がない方がいいんだろうなぁと思い当たった。まっ、仕方がないだろう。

土曜日は一日家で休養して日曜日の19日。蜷川シェイクスピアのオールメールシリーズの「から騒ぎ」を観劇。こちらはこの公演にあわせて出版された松岡和子さん翻訳のちくま文庫を買ったが途中までで間に合わなかったが、とにかくぶっちぎりの面白さ!なんという完成度の高い舞台だったことだろう。写真はさい芸の看板を携帯で撮影。
今月は歌舞伎も含めてオールメールの舞台ばかり観ていることに気がついて苦笑してしまった。今現在、私にとって女優さんで見応えのある舞台を見せてくれる人が多くないんだよなぁとあらためて思った。

与野本町駅前のサイゼリアで玲小姐さんが待っていてくれて二人のお茶会。イタリア旅行に向けて貸してくださっていた漫画「チェーザレ」をお返しした。そして旅行のベテランの玲小姐さんに燃油サーチャージの値上がり分の乗った最終請求書がHISから届いたのを見せて一緒に溜息をついていただいた。一人で見る勇気がなかったのだ(^^ゞいろいろご助言有難うm(_ _)m
円高は旅行にはラッキーだが、燃油は大幅に値上がり、電気料金も値上げ予告文書がきたし、ランチに通う中華屋さんの店長が他のお客さんと食用油が倍近くなったと嘆いているのを聞いたばかりだし・・・・・・。物価値上げが激しくなりそうで恐ろしくなる。

現実は厳しいが、観劇で憂さを晴らさないとやっていられないのが私の現状である。
皆様、「サド侯爵夫人」も「から騒ぎ」も全国公演があるようなので、是非是非どちらかでご覧になることをおすすめしたい(^O^)/
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08/10/12 平成中村座「仮名手本忠臣蔵」Bプロの11段目


【仮名手本忠臣蔵】Bプログラム
《十一段目 高家表門討入りの場・奥庭泉水の場・炭部屋本懐の場、引揚げの場》
この場面の配役は以下の通り。
大星由良之助=仁左衛門 大星力弥=新悟
寺岡平右衛門=橋之助 不破数右衛門=彌十郎
竹森喜多八=七之助 小林平八郎=勘太郎
服部逸郎=勘三郎
2007年2月の歌舞伎座の通し上演の時の11段目はこちらだが、その時は「引揚げの場」はなし。文楽で観た「花水橋引揚の段」はこちら
討ち入りの本懐を果たした由良助たちの引揚げの途中で待っているのは本来は若狭之助。服部逸郎とするのは若狭之助役者でなくキャスティングする時のようだ。

揃いの火事装束で高家表門前に由良之助を中心に集結した浪士たちがいよいよ討入り開始。仁左衛門のいかにも討入りの拵えで山鹿流の陣太鼓を叩き始め、場面が変わると黒御簾の太鼓にバトンタッチするのを眺めるとよく出来ているなぁと感心。
奥庭泉水の場に変わって逃げ惑う高家の人々の後から女物の小袖をはおってかけつけてきた高家の剣豪小林平八郎と浪士の竹森喜多八との立ち廻り。ここを勘太郎と七之助の兄弟でというのが見せ場になる。刀での立ち回りに加えて柔術まで取り入れた殺陣で雪をかけあって手がかじかんだところも見せるなどスピード感だけでなく笑いもとれる殺陣のショー的場面。雪に滑って池に落ちた喜多八だが、他の浪士たちも加勢してついに平八郎を討つ。勘太郎の代りにたか志が千崎になっていたがどことなく顔立ちが似ていたのでナイスキャストと思った。

炭部屋に隠れていた師直は松之助。主の腹切刀で切腹を迫るが手向かうので由良之助がとどめを刺す。勝鬨~!
「引き揚げの場」で勘三郎の服部逸郎が馬に乗って花道から登場。花道の上の席だったので出入りの振動がちょうど椅子に伝わってくるのも醍醐味。幕間に劇場内を探索した時に鳥屋になる通路のスペースにこの馬も幕がかかって置いてあったのもチェックしておいた。あの馬に乗ってるのねと単純に喜ぶ(^^ゞ服部逸郎の助言は足利館に大名たちが出仕する道は迂回せよとのこと(若狭介と違うようだ)。
花道を浪士たちが引き揚げて行く時も真正面からしっかりと表情まで見ることができて大満足!!
橋之助の平右衛門は大きな木槌をかついで豪快に笑っていくし、矢間重太郎の亀蔵も首級を掲げていい顔して引き揚げ。もちろん仁左衛門の由良之助は万感の思いのこもる笑顔で引き揚げていった。

舞台では馬上で見送る勘三郎の服部逸郎。天地金の扇を広げて浪士たちの義挙を褒め称えての幕切れだが、仁左衛門を客演として初めて迎えた座頭の礼をつくす場面という意味合いもしっかりあったと思う。
Bプログラム、しっかり堪能させてもらった。

その後、カーテンコールを求める拍手が続き、どうなるんだろうと見ていた。拍手のリズムが揃うまでかなり長く続いたが「本日の公演は・・・」という放送が入ってカテコをしないということがはっきりしたので私も引き揚げ(笑)
歌舞伎のカテコの是非論なんていうのもある。私は別にこうあるべきとかいう固定観念はないが「仮名手本忠臣蔵」にはなくていいように思う。
写真はライトアップされている平成中村座の入り口の上の部分を携帯で撮影したもの。
10/12Bプロの5・6段目
10/12「仮名手本忠臣蔵」Bプロの7段目
10/12ミニオフ会④「平成中村座」で残念だったこと
10段目も含めて全段を通した花組芝居の「KANADEHON忠臣蔵」はこちら

(2009.3.24追記)
丸谷才一の「忠臣蔵とは何か」を読んでいたら、師直の首級を上げたあとに13代目仁左衛門は浄瑠璃通りにいわゆる「財布の焼香」の場面を出す方がよいとしていたという件りが出てきたので記憶をたどった。この平成中村座での十一段目にもそういう場面がちゃんとあって勘平の代りに平右衛門が焼香していたような記憶もうっすら浮かんできた。さてどちらだったかがわかるといいのだが、何かの機会を待つとしよう。
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08/10/12 平成中村座「仮名手本忠臣蔵」Bプロの7段目


【仮名手本忠臣蔵】Bプログラム
<七段目 祗園一力茶屋の場>
この場面の配役は以下の通り。
大星由良之助=仁左衛門 大星力弥=新悟
寺岡平右衛門=橋之助 おかる=孝太郎
斧九太夫=山左衛門 鷺坂伴内=松之助

2007年2月の歌舞伎座の通し上演の時の7段目(後半)の記事はこちら
今回Bプロにしたのは七段目の仁左衛門の由良之助が観たかったから。前回の七段目は仁左衛門と玉三郎の兄妹コンビが素晴らしく吉右衛門の由良之助という大顔合わせを堪能。
今回は祗園一力茶屋も間口が狭く、見立てのお遊びの場面もカットされていて少々寂しかったが、目隠し姿の仁左衛門の由良之助が登場して第一声を発声しただけで一気に華やかさが劇場いっぱいに広がった。これが観たかったのだ!お茶屋でしたたかに酔って遊んでいる時の声の艶のある軽やかにうっとりしてしまう。平右衛門に「足軽ではのうて口軽どのじゃの」と目尻を下げながら軽口をたたくところも可愛い~。
新悟の大星力弥はちょうど実年齢と同じということだが、若く美しくいい力弥だ。うっかりと大きな声でしゃべって由良之助が謡いでごまかすが、仁左衛門の謡の声もまたいい。七色の音使いの声も大きな魅力!!

山左衛門の斧九太夫はいい役がついたなぁと見ていたが残念ながら家老だったという雰囲気まではなかった。
孝太郎のおかるはさて七段目はどうだろうとじっくり見せてもらったが、これが予想以上によかった。女郎といっても太夫格まではいかないが若くて可愛く勤めに出て長くなくてすれていない雰囲気で、「ここのおかるも合格~」と嬉しくなった。由良之助の文を手鏡で盗み読みするところでかんざしが早く抜けて紐が着物にひっかかって次に落ちるというアクシデントが起きた竹本とツケの音で落ちたことにして由良之助の台詞になったので特に問題なしだったが、やっぱりまだまだ慣れてないのかなと思った。
仁左衛門の由良之助が孝太郎のおかるにじゃらつきながら秘密を知ったかどうかを確認する場面が実に見ごたえあり。さぐりの入れ方が実にうまいのだ。京の花街で遊び慣れている風情が嫌らしくなく漂い、これではおかるも口をすべらせるだろうと納得。惚れたからと身請けを持ちかけ、3日だけでいいと喜ぶおかるに「そんなに嬉しいか」と殺してしまわざるをえないことにおかるには見えないように哀れを滲ませるところも切ない。

また橋之助の平右衛門も明るさいっぱいの奴さんという感じで思った以上によかった。孝太郎のおかるとの兄妹のバランスもよく、再会からおかるが死を覚悟するところまでの場面も堪能。特に孝太郎はこういう大きいお役がきて化けてくれたと嬉しかった。

平右衛門とおかるに待ったをかけて鶯色の着物で登場した仁左衛門の由良之助が「心底見えた、平右衛門には東の供を許す」からは張った声がまたよく響く!獅子身中の虫と九太夫を成敗しての幕切れ。
色気と哀れと抑え目の憤怒の表情や義太夫がしっかり入った台詞回しの仁左衛門の由良之助をしっかり堪能させてもらった。歌舞伎座の大きな舞台でも是非観たいと切望する。

写真は公式サイトより今回公演のチラシ画像。
10/12Bプロの5・6段目
10/12Bプロの11段目
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08/10/12 平成中村座「仮名手本忠臣蔵」Bプロの5・6段目


2007年2月の歌舞伎座の通し上演の時の5段目記事はこちら 6段目記事はこちら(その前に観た仁左衛門の勘平の5・6段目もリンクあり)
平成中村座は初めてで梅席で2階の最後列。噂にきく簡易席が並び、椅子席も前の列まではパイプが腰の位置にあるだけだったが私の列だけは立ち見との区切りの板があって背もたれになり、すぐによりかかって観ることができたのでラッキーだった。
【仮名手本忠臣蔵】Bプログラム5・6段目
今回の主な配役は以下の通り。
早野勘平=勘三郎 おかる=孝太郎
与市兵衛=勘之丞 おかや=小三郎
斧定九郎=橋之助 千崎弥五郎=勘太郎
判人源六=亀蔵 一文字屋お才=歌女之丞
不破数右衛門=彌十郎          
       
《五段目 山崎街道鉄砲渡しの場・二つ玉の場》
浅葱幕が切って落されると、いつもの歌舞伎座3階席とは比べ物にならないくらい勘三郎の勘平まで近くて劇場の小ささとやはり一万円とる席だなぁと痛感。
勘太郎の千崎弥五郎も頑張っていたが、やはり歌舞伎の入れ事の矢立をわざわざ出して筆記する場面では笑えてしまう(^^ゞ
橋之助の斧定九郎は色悪の拵えが似合っていい感じだったが、「五十~両~」の台詞で少々間が抜けていたのが残念。一言しかない台詞ってよけいに難しいんだと思った。血玉の血は腿に落していた(下帯に落すやり方もあるという)。後はひたすら死体の役でお疲れ様だ。

勘平が人を撃ってしまったとおののいて印籠と思って懐の金に気づいたがそのまま花道へ。そこで「天が我に恵みし金」と千崎に渡す金にさせてもらおうと決意するあたりの芝居はなかなか観ることができないのだが、今回はちょうど花道の真上の席でよく見ることができたのは嬉しいことだった。手の先までの微妙な動きと顔の表情の複雑な変化に勘平の気持ちの変化がよくわかる。実に巧いなぁと見惚れていたが、渡辺保氏も劇評で「ここは先代以上」と誉めていた場面を見逃さなかったのだと思うと尚更嬉しくなった!

《六段目 与市兵衛内勘平腹切の場》
孝太郎のおかるが実にいい。ちゃんと百姓の娘で武家に奉公に出て戻ってきた感じがする。亀蔵の判人源六も女の売り買いをさばさばと商売にしている男という感じがするし、暗い場面をホッとさせる役割もしっかり果たしているのがいい。
歌女之丞の一文字屋お才は大きな女郎屋の女将さんという感じまではしなかった。
とにかく孝太郎のおかると勘三郎の勘平のバランスがすごくよくてワクワクしながら源六が言うところの「水離れ」の場面まで見ていく。大体おかるというのは急がなくていい文を届ける仕事を勘平に会いたい一心で勝手に繰り上げてしまい、しっかりと勘平の仕事をさぼらせて逢引してしまうという軽はずみな女である。そういう軽~い女に軽~く乗せられてしまった男というイメージも勘三郎の勘平からは無理なく感じ取れるのである(仁左衛門の勘平は魔がさしてしまったというイメージ(^^ゞ)。そういう軽挙から主の大事にありあわさずという間抜けをしてしまったが夫婦して必死にそれを取り返そうとあがくことで不幸に落ちていくドラマとしてしっかりと立ち上がっていると感じた。

小三郎のおかやも頑張っていたが、夫が死んだ後の動転の哀れさが薄く、婿の勘平に殺されたと疑って問い詰めていくところが単調な感じ。まぁ慣れていない大役ということだろう。
勘平はどんどん自分が舅を殺してしまったと思い込み、一人で地獄のような苦しみに落ちているところを姑や千崎、不破に追い込まれていく。その苦しいところを勘三郎が勘三郎らしい芝居で見せる。愛嬌の芝居もいいがこういう芝居もどんどん観たい(「愛陀姫」の濃姫もそういう芝居の部分がよかった。ただ濃姫でも思ったがちょっとまた太り気味?(^^ゞ)。
自らの命をかけて舅への殺意はなかったことを訴える勘平。千崎も怒ってばかりいないで先に死体の傷の検分をしてくれればよかったのにと毎回思ってしまうが、疑いは晴れる。
主の仇を打つ連判状に血判を押すことでようやくこの世への未練を断ち切る勘平。しかし残されるおかやとおかるが哀れだなぁとあらためて思った5・6段目の幕切れだった。

写真は平成中村座を携帯で正面から撮影したもの。
(10/16追記)当初は「2階最後列の自分の席から見た劇場内。中村座の定式幕と名物の「平成中村座」と書かれた大きな提灯もしっかり写った。左下がちょうど真下に見える花道!」と書いてそういう写真をアップしたが、「場内撮影禁止」だったそうでご指摘をいただいた。舞台撮影禁止というニュアンスだと思いこんでいたが、ご指摘を受けて差替えさせていただいた。

10/12ミニオフ会④「平成中村座」で残念だったこと
10/12「仮名手本忠臣蔵」Bプロの7段目
10/12Bプロの11段目
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