ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

05/12/18 『ジーザス・クライスト・スーパースター』で鹿賀丈史を聴く

2005-12-20 01:34:23 | 音楽
劇団四季によるオリジナル1976年東京キャスト盤の2枚組CDを持っている。『レ・ミゼラブル』初演の大阪公演で鹿賀丈史に惚れこみ、彼が出ていた作品ということで手に入れた。これはメジャー発売をしていないので店頭ではなかなか買えない。劇団四季が本拠地にしていたことがある日生劇場の近くということからか、銀座の山野楽器で買うことができたのだった。

久しぶりに出してきてMDにダビングしながら聞く。訳詩はこれも岩谷時子先生。出だしのギターの音のところ、昨年12月の『SHIROH』の出だしはこれそっくり。やはりジーザスを踏まえてつくってるなと再確認。
今からもう30年近く前の鹿賀さんの声。やはり若い。でも苦悩に満ちたジーザスの心の叫びの表現力がすごい。初めて聞いた時も「鹿賀丈史は人間の狂気を表現できる」と感動したものだ。
マグダラのマリアは久野綾希子だが、当時はまだ音大生で芸名でなくて本名の久野秀子を名乗っている。きれいな声だ。彼女の舞台は一度だけ、大阪のテント公演で観た『キャッツ』のグリザベラを観た。堂々としたプリマだった。
ヘロデ王はこのオーディションで入団した市村正親。本当に一場面だけでさらうと鹿賀丈史が評していたが、ホントそんな感じ。
ペテロは滝田栄。音程がやっぱり不安定。バルジャンも歌が下手だったので最初の頃に一回しか観てあげなかったなあ。キャストが一新される前にもう一回くらい観てあげればよかったかな。

その他の主要キャストは以下の通り。
イスカリオテのユダ=寺田稔
カヤパ=水島弘
アンナス=菱谷紘二
司祭=光枝明彦、吉谷昭雄、瀬下和久
ピラト=平野忠彦
シモン=沢木順
うわっ、ソウルガールのひとりは末次美紗緒だし、群衆の中の炉端の女に三田和代なんて名前もある。すごいメンバーの舞台だったようだ。

もう一回聞こうとしたら、娘がダメという。ユダが下手すぎて聞くに耐えないとのこと。まあそれはそうかもねと引き下がった。そこで『SHIROH』を続ける。これは2回聞いてましたね、娘は。その間にチケット引取りに彩の国芸術劇場へ行って帰ってきた。蜷川版『間違いの喜劇』をとったのでした。
続けて『スーパースター・クリスマス』を流す。一応、この日はクリスマス関連という選択だったんだけど、変かしら。
写真は、CD『ジーザス・クライスト・スーパースター』