今住んでいるマンションの住み心地はけっこうよい。何かあったら責任をしっかりとってもらうつもりで旧財閥系の会社のものを買った。
ところが、この間、駐輪場の問題についていろいろと不満があったので、やりとりはしてきている。
もう一つ困っているのが和室につきものの襖の木製引手が割れ続けるという問題だった。冒頭の写真がその不具合を携帯で撮影したものだ。よくある金属の丸いデザインの引手と違って一見お洒落なのだが、開け閉めの頻度が高い2箇所の手の指をかける部分が縦に割れてしまう。そうなると指にとげが刺さりそうで怖くて襖の端の木の部分に指をかけて開け閉めするしかなくなる。また、大きく割れたところからは中のダンボール素材が丸見えになった。やはりマンションの建具だけあって、軽さを優先したのかとも思うが、やはり安くつくれるからだろうなぁと推測。
保証期間の間は定期的に点検もあったし、建設会社の担当Sさんが実にまめな方で、割れるとすぐに交換対応してくれていた。ところが、無料で修理してくれる保証期間が過ぎると、パッタリである。私も寝に帰るだけの家という感じなので放置してしまっていた。
普段はカーテン締め切りの部分を、年末年始にカーテンを洗うために脚立に上がって開いてみると、窓枠の上の石膏ボードがずれて壁紙が裂けてしまっているだけでなく、窓枠の桟の上にけっこうな穴が開いているのをみつけ、正月明けにアフターサービスセンターに問い合わせを入れてみた。そこから管理人さんに連絡が回って、現状を確認してもらったらこれは構造上は特に問題なしという説明を受けた。
一応デジカメで問題個所を撮影されていたが、あまり旧式のカメラで画像の悪さに驚いて私のカメラで撮影したものをマンションの営業担当に送ることになった。
そして、その画像データをメールで送る際に、襖の引手も何度も交換してもらったが、今も2箇所が割れたままなので修理と金属製のもので交換を頼めないかということもついでに相談してみた。
そこから、アフターサービスの会社につないでもらって、営業担当とアフターサービスの会社の担当に一度、不具合箇所を見に来てもらった。過去の経緯をるる説明。何度も建設会社の担当の方がこの引手の部品は他の家でも割れによる交換が多発しているもので、デザインはいいが、強度に問題があるとおっしゃっていたことを説明したが、建設会社のSさんは定年退職してしまっていて、履歴データには定期点検時の交換1回分の記録しか残っていないと言い張る。そこで思い出して、Sさんから何枚か木製引手のスペアを預かっていて残っていた最後の1枚を見せたら、それが証拠になった。
保証期間が過ぎているから無料にしろとは言わないが、経過もあるのだから、半額にするとかの落としどころを検討して欲しいと提案。それでうまくいくと思いきや、見積もりがきてびっくりした。2箇所で25000円もする!それを今回限りで半額にする、金属の四角い引手が廃番になるので今回で最後となるという。
頭にきて、生協のサービスセンターで小口リフォーム業者の紹介をしてもらい、そこで見積もりをとったら、元の値段が先の会社の半額の値段だった。そこで、そちらにお願いすることにして、話をすすめていたところで、大震災となってしまっていた。
そろそろ被災地以外では普通の生活をして、経済を盛り立てようということにもなっているので、再起動をかけた。
そこで、本日、業者さんが職人さんと一緒にきてくれて、苦労の末に金属製の四角の引手に無事交換してもらうことができた。
その苦労とは、やはり襖の基材がダンボールだったことによる。金具の引手は釘で一箇所固定をするのだが、ダンボールには釘がきかない。それでボンドでつけることになるのだが、最後の修理が職人さんではなく点検の建築士さんが素人くさくボンドでべったりつけてしまったのがアダとなり、裏側の引手と一体化してしまって両方をとることになってしまった。それに関しては最後のスペアが活用できてクリア。さらに通常の襖より薄いのも災いとなった。用意してきた金具の引手の厚みが半分より厚いという!。それでもなんとかスペアと金属製の引手を裏表にして目立たない範囲で収めるように頑張っていただいた。感謝至極!!
作業をしながらいろいろと話をしたら、なんと越谷からいらしたということで、私の実家が越谷だということでローカル話で盛り上がった。さらにお友だちネットワークでUターンで気仙沼に帰っていた友人たちが被災しているのをみんなの協力で4家族をこちらに移ってくるようにして、住むところや仕事もあわせて確保したのだという話もお聞きして感激してしまった。単発でなくずっと支援できることをこれからもみんなで考えたいと話をされているとのこと。嬉しい気持ちでいっぱいになってしまった。
生協の紹介で、昔住んでいた一戸建て住居の庭の手入れに来ていただいた庭師さんもいい方だった。生協は紹介業者さんとの間でしっかりチェック機能を果たしてくれるので安心なのだ。今回は、安心の上にこんな元気の出るお話まで聞けたことが実に有難かった。
このご縁で、ピクチャーレールをつけていただくのもお願いするつもりである。父や妹2の絵をもらったり貸してもらったりしてきてから正式にお願いすることになる。
それと、あまりにひどいアフターサービスの会社には正式に断るついでに、こういうことにしたからと釘を刺して記録に残すようにしてもらうつもり。私を怒らせると徹底的にやりますからね、そのつもりでね。○○会社さん!!
(追記)
職人さんから木製の引手が割れる原因と思われることをお聞きした。木材から引手の形にカットする際にほんの少しだけ深く切り込みが入ってしまった線が残っていた。そこの強度が弱いのだろうということだった。やっぱり初期不良品がかなりの比率で混じっていたということだ。
それと、交換後のステンレス製の引手の写真もアップしておこう。元のものより少し大きく少し厚みがある。