11/02/26 「ミシマダブル」は三島の一対の戯曲とわかる!


シアターコクーンで蜷川幸雄演出の「ミシマダブル」=「サド侯爵夫人」「わが友ヒットラー」を通しで観劇してきた。
「サド侯爵夫人」は2008年10月に「女方:篠井英介×演出:鈴木勝秀シリーズ」の第二弾で観ている。それを蜷川幸雄がどう料理するのかは観たかったが、「わが友ヒットラー」に抵抗があった。戯曲を買う時もわざわざその2本を収録した新潮文庫版を避けて河出文庫版を買ったくらいだ。
今回も逡巡している間にBunkamuraプレミアム会員先行予約期間を過ぎてeプラスで買うはめになり、今日は今日で出がけに母娘の葛藤をやっていたので、家を出るのが遅くなり遅刻。

それでも「サド侯爵夫人」は話の内容がわかっているので、全く苦にならずに世界に入れた。篠井英介主演の舞台と同様にオールメールでの上演は、実にこの戯曲にぴったりだと痛感。詳細の感想はまた今度。

夜の部の「わが友ヒットラー」までに時間があるので、戯曲を読んで予習しておこうと東急本店7階に最近オープンした「丸善&ジュンク堂書店」へ。劇場ロビーでも売ってはいたが、この書店をのぞいてみたかったということもあって行ってきた。ブックファースト文化村通り店が取り壊されてH&Mビルに建て替えられてしまった後、大きな書店がなくて寂しかったのだが、これでBunkamura近辺に来た時に立ち寄ることができるのが嬉しい。
ハヤカワ演劇文庫のコーナーも揃っていて、思わずトム・ストッパードの「コースト・オブ・ユートピア」まで買ってきてしまった。

東急本店の筋向いのビルの2階に「ガスト」もできたので、若者たちに混じってひとり御飯。早速「わが友ヒットラー」の戯曲を超斜め読み。おかげでこの台詞劇にラクラクついていけた。
帰りの電車の中で巻末にあった三島による自作解題を読んで、ようやく納得した。以下、東京新聞・昭和43年12月27日付記事より引用。
「戯曲『サド侯爵夫人』を書いたときから、私にはこれと対をなす作品を書きたいという気持が芽生えた。『サド』は女ばかりの登場人物で、フランス・ロココの一杯道具で、18世紀の怪物サドが中心、『わが友ヒットラー』は男ばかりの登場人物で、ドイツ・ロココの一杯道具で、20世紀の怪物ヒットラーが中心というわけだ。フランス革命とナチス革命が背後にある点でも、2作は似ている。似ていて十分コントラストがきいていなければならない。(中略)芝居のこまかい機巧よりも、ますます能のような単純簡素な構造を私は愛するようになった。舞台技巧などというものは、意識的に避けて書いたのである。その代りに緊迫感が出ていたら成功だと思うが、そのへんは作者自身にはよくわからない。」

そうか、蜷川幸雄は三島の意図を組んでこの一対の作品を「ミシマダブル」として交互上演する企画を立てたのか!と納得したのだった。

それに「サド侯爵夫人」の音楽としてクラシックとともに流れていた能の鼓や能管の音も三島へのオマージュというわけか!!と合点した。
そして、あんなに食わず嫌いをしていた「わが友ヒットラー」が実によかった。今回は「サド侯爵夫人」よりも面白かった。詳しい感想はまた書くつもりだが、悩んだ末に両方観ることにして正解だったと思う。

新潮文庫版のこの戯曲集もおすすめだ。これで420円なんて安いし有難い。
(2/27追記)
帰宅してから2作品共通のプログラムを読み始めたが、それぞれの作品解説のページにはいずれも新潮文庫の自作解題のところにあった三島の文章が添えられていた。上記に引用したものは「わが友ヒットラー」のページにあった。
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11/02/25 三十八万アクセスの御礼+「相棒 劇場版Ⅱ」記念カード2種!


本日、38万アクセスを超したようです。皆様のご訪問に感謝申し上げる次第です。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

元日に「相棒 劇場版Ⅱ」を観たが、大ヒット御礼の記念カードが2種揃った!それが冒頭の写真。
元日から配布されたの右の水谷豊の「Happy New Year」のカード。母と娘と一緒に観たので3枚GETできてしまったが、1/8から配布される岸部一徳の「Thank You」カードが欲しかった。8日に別の映画を観に同じMOVIXさいたまに行って、上映時間が近いので通路で誰かと交換してもらえないかとチャンスを探ることにした。
しか~し、入場時間の規制があってなかなか通路に入れず。ようやく入場しても「相棒」の部屋の前で様子をうかがうが、もうダメかも・・・・・・。そこにポップコーンやドリンクをのせたトレイを持った小学生くらいの男の子が岸部一徳カードも手にしてやってきた!
「ねぇボク、そのカード、右京さんのカードと換えてくれないかな」と声をかけたら、一瞬とまどったものの、ガッテンして「ハイ」と言ってくれた!!
言ってみるもんですねぇ。その後も岸部カードをくださった方もいて、なんと3組揃ってしまった(笑)

今週のTVドラマ「相棒」 Season9第16話(「監察対象 杉下右京」)には、ついに小野田官房長が亡くなったという台詞が出てきた。「相棒 劇場版Ⅱ」のTVCMの変化をチェックすると少しずつ見せる場面を変えているのが面白い。当初は少しネタバレの場面もチラッとあったのが、ロングラン態勢に入ると官房長の死の場面はひっこめて、ここまでロングランになって、TVの進行にも合わせて今ではもうその場面もばっちり入っている。実に工夫を感じて感心至極。
けっこう二代目相棒の及川光博が演じる神戸尊は娘も私もお気に入り。映画のパンフレットにあった神戸尊のプロフィールで、私と同じ大学出身の設定ということがわかって、よけいに身近に感じてしまった(笑)

これからもマイペースでいろいろと書き散らかしていきますので、皆様、重ねてどうぞよろしくお願いします。
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11/02/24 ニュージーランド地震被災に思いを馳せる


2/22のお昼、ニュージーランド南島の最大都市クライストチャーチでM6.3の強い地震が起きた。同市内では建物が倒壊するなどで大きな被害が発生。多数の死者が出ているというニュースでネットもテレビも埋めつくされている。
中国の四川省やハイチの大地震の時も大きな被害が発生しているが、今回はニュージーランド政府がいち早く諸外国に救助隊の派遣を要請し、日本からも政府専用機で緊急援助隊が駆けつけ、今日から3交代で24時間の救助作業が始まっている。

特に今回は、日本から多くの語学留学性が通っていた語学学校が崩壊し、中にいた多くの学生や職員が埋まってしまったため、日本での報道の取り扱いも破格に大きくなっている。

私の姪が大学時代にニュージーランドに短期留学し、彼の地がすっかりお気に入りになってしまい、よく話に聞いていた。今は契約社員として働いているが、ちょっと前までニュージーランドに本格的に資格をとれるような語学留学をしたいと言っていたせいで、今回、行方不明になっている若い方々が身近に感じられてならない。姪っ子もまかり間違えば・・・・・・と思ってしまうのである。
一人でも多くの方が救助されることを祈るばかりである。亡くなられた方のご冥福もお祈りする。

しかしながら、人間というものは、いついかなることで死を迎えることになるかわからないということにも思いを馳せる。災害や事故、事件に巻き込まれたり、急な病気になってということだってある。そうなった場合にも悔いが残らないように日々を過ごしているか、最近はけっこう考えるようになってきている。
最近は「見るべきものは見つ」というような充足感も感じていて、何かをまた観たり聞いたり体験したりできると有難いような気がするようになってきた。
それでもまだまだ、失敗やら後悔することもやらかしているのだが、感謝の気持ちを常に抱き、自分が少しでも世の中に役に立つことを残せないかと小さな努力はしているつもり。
自分や家族が病気を持って暮らすようになったからこそ、こういう心境に至ることができたということも痛感している。病気も悪いことばかりではない。

明日から天敵のスギ花粉の飛散量が多くなるというニュースに戦々恐々としながらも、頑張ってお仕事にいかなければと思っている。
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11/02/12 澤瀉屋版「お染の七役」についての補足


冒頭の写真はル テアトル銀座歌舞伎二月花形歌舞伎公演の筋書の表紙。ポスターチラシの写真に蜷川実花を起用した企画の一環で中にも実花さんの写真が効果的に使われている。亀治郎のお染と染五郎の与兵衛の写真がA4版の見開きいっぱいに使われているのにはさすがに驚いた。花をあしらっての写真のイメージで文字の中には花模様が散りばめられている。こんなお洒落な筋書は見たことがないと感心至極。

さて、今回の「お染の七役」亀治郎奮闘公演の記事にご質問をいただいたので、それにお答えも兼ねて書かせていただく。
奈河彰輔氏の寄せた文章「改補『お染の七役』改亀治郎版」より以下、引用。
「鶴屋南北作の『於染久松色読販』は、文化10(1813)年3月、江戸森田座で初演、お染久松の恋物語をスペクタクルな世界に書き換えた傑作である。昭和に入って前進座の5世河原崎国太郎の為に拵えた渥美清太郎本は、早替りが手際よくアレンジされている。テキストレジーは最良の脚本だが、澤瀉屋がやる以上は独自の切り口が無ければ・・・と上演台本の再検討から手をつけた。南北の原作は、お家騒動がドラマのベースになっているが、渥美本はその部分を割愛してまとめている。猿之助の構成は、2つのお家騒動(注:久松の家とお染の家の両方と思われる)を土台とし、人間関係をはっきりさせて、ストーリーを組み立てる事を最重点にし、奥座敷と蔵前を、大道具の工夫により、早替りとお芝居をたっぷり盛り込んだ見せ場にした。(中略)そして今度市川亀治郎によって、18年ぶりで改めて陽の目を見ることになった。(以下、略)」

上記の文章から、南北の原作、渥美清太郎本、奈河彰輔本の特徴がおわかりいただけると思う。
並ぶ猿之助が寄せた文章にも以下のようにある。
「これを“猿之助四十八撰”の新演出十集に選んだのは、人間関係を明確にするため序幕の「柳島妙見」から七役すべてを登場させ(原作はお光・貞昌・お六は出ない)、「油屋裏手」にもお六を出すなどの改定を加えたこと。また牛黄義光の刀をめぐるお家騒動の筋も解き易くしたいと、原作を検証して新バージョンを拵えたからである」

このあたりが、猿之助の復活狂言の魅力だとつくづく思う。猿之助は役者としては台詞回しもあまくうまくなかったと思うが、プロデューサー・演出家としての能力がずば抜けていると思う。亀治郎という澤瀉屋の芸の継承者を得て、プロデューサー・演出家としての力をこれからも長く発揮し続けてもらいたいと願っている。
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11/02/12 ル テアトル銀座歌舞伎「お染の七役」亀治郎奮闘公演!

続けて12日に観たル テアトル銀座歌舞伎の昼の部の感想を書くことにする。
この間、亀治郎はTVの嵐やTOKIOの番組にこの公演の宣伝のために連続して出演していたが、その度に映し出された公演のポスターやチラシの写真撮影は蜷川実花さんのもの。父の蜷川幸雄が「NINAGAWA十二夜」で歌舞伎の演出を手掛けた後、坂田藤十郎襲名披露公演で実花さん撮影の写真が使われて、なるほど父娘で歌舞伎界とのご縁が深まったのだなぁと思ったものだった。そして今回、染五郎×亀治郎の二枚看板の花形歌舞伎でまた実花さんの写真ということになったことにニヤリ。「NINAGAWA十二夜」で亀治郎を面白いと思った蜷川幸雄が亀治郎をヒロインにオールメールの「じゃじゃ馬馴らし」を生み出したことともつながったんだろうなぁと。

実花さんは雑誌などにグラビアページももっているし、吉原を舞台にした漫画「さくらん」の映画で監督業にもデビュー。親の七光りじゃないかという映画の現場の雰囲気の中で苦労しながら立派に仕上げて話題になった人でもある。とにかくその作品は実に現代的で色使いが大胆。紙衣姿の伊左衛門に扮した藤十郎の写真にも花が散っていた。今回の亀治郎のお染の写真も花の枝から顔を出したお七という大胆な構図が実にいい。

ル テアトル銀座はこれまでも何度も観劇している劇場だが、1月の繭玉飾りに鬼などの面をつけて2月用にアレンジされた飾りで華やかになったロビーがなんとなく嬉しい。定式幕を初めてつけた記念にそのイメージで短冊状に並べたマシュマロもお土産売り場に並び、気分を盛り上げる工夫を感じた。


「お染の七役」は平成15年=2003年10月の歌舞伎座で玉三郎で見たのが初見。福助の舞台も観ている。正直、面白い物語というものではなく早替りを楽しむ演目だと思っていた。
今回の澤瀉屋版はさにあらず、早替りを楽しませる部分もさらに手がこんでいるし、物語としても十分面白かった。猿之助が1991年に演じたものを今回は奈河彰輔と猿之助の改補・演出で練り上げてくれている。猿之助が亀治郎には自分以上に適した演目だとプログラムに言葉を寄せているので、“猿之助四十八撰”を亀治郎に本格的に芸を継承させる意欲も伝わってきて、この伯父と甥のタッグの仕事にも大いに期待をかけているところだ。

【於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)】市川亀治郎七役早替り相勤め申し候
以下、公式サイトよりあらすじをほぼ引用。
宝永年間(1704~1711)に、大坂で起こったお染と久松の心中事件は世間を賑わし、すぐに歌舞伎や人形浄瑠璃に取り上げられた。文化十年(1813)三月、江戸森田座において、大南北と称される四世鶴屋南北の作により初演。主要人物七役を早替わりで演じるという趣向が受け、大人気となった作品。
 質店油屋の娘お染と山家屋清兵衛の縁談が進められているが、お染には久松という言い交わした相手がいる。しかし、久松にもお光という許嫁があり、元は武家の子息で、紛失した御家の重宝の短刀と折紙を捜している。姉の竹川も久松の身を案じ、短刀の探索の金の工面を土手のお六に頼む。お六と亭主の鬼門の喜兵衛は、油屋で金を騙し取ろうとしますが、あえなく失敗します。一方お染は、久松の子を宿しながらも、母親の貞昌の説得にあい、ついに家を抜け出して...。
今回の主な配役は以下の通り。
お染/久松/竹川/小糸/土手のお六/貞昌/お光=亀治郎
鬼門の喜兵衛=染五郎 油屋多三郎=宗之助 番頭善六=錦弥
山家屋清兵衛=友右衛門 庵崎久作=門之助
油屋太郎七=秀調 髪結亀吉=亀三郎 
船頭長吉=亀鶴 女猿廻しお作=笑也

序幕第一場「柳島妙見の場」での早替りが多いことにすぐ気がついた。この冒頭の場で七役全部を登場させて早替りを見せるのが澤瀉屋版の特徴とのこと。開幕してすぐの「つかみ」の工夫ということだろうと納得。
さすがにお染の時はチラシ写真のようなくらくらする可愛さはない。双眼鏡で観察すると眉を描くお役は早替り用の伸縮性の羽二重で眉のところを装着しているということもある。
奥女中の竹川、後家貞昌、土手のお六は安心して観ていられる。芸者小糸、田舎娘の許嫁お光ももよい。予想以上によかったのは久松。元は武家の跡取りで今は手代になっているという風情があり、お染が惚れるのも無理はないという感じがした。一番難しいのがお染だろう。初めての恋に一直線の初心なお嬢さんというのは作って演じるのではクサくなる。このあたりは玉三郎のお染が実によかった。亀治郎の七役の演じ分けは演じ分けるだけでまだまだ手一杯というところだと思ったが、この難しい演目も上演を重ねるうちによくなっていくだろうという期待がもてる初役の舞台だったと思う。
お染久松ものの狂言は他にもいろいろあって昨年5月には文楽の「新版歌祭文」を観ている。久松の乳母の里が野崎で、兄妹のように育ったお光と結婚させるということにしているので許嫁のお光がヒロインとなる「野崎村」は歌舞伎の見取り上演でもよくかかるが、こちらの「於染久松色読販」にはそのあたりは出てこない。しかしながら夜の部の「女殺油地獄」とは野崎つながりであり、油屋つながりというのも狂言立てとして面白い。

土手のお六は元は千葉家の家来石津の女中で、同じ家中の鈴木弥忠太の家来だった鬼門の喜兵衛と不義となり、処罰されるところを竹川に救われている。その恩義で竹川のお役に立とうと奮闘する。ここでも主の許可をえない色恋沙汰はご法度という「不義」で死ななくてすんだことへの恩義で動くという江戸時代の価値観をきちんと踏まえると、土手のお六がよく理解できると思う。歌舞伎の「悪婆」は男への心中立てやら忠義やらで実を通すところが魅力。

その奮闘のひとつが竹川のために大金を用立てるための「瓦町油屋の場」での強請である。夫の鬼門の喜兵衛とともに強請をはかるが、嫁菜売り(久作)の死体とみせかけた丁稚が生き返り、大失敗して四手駕籠を二人では担いでのひっこみも可笑しい。
ここがチャリ場となるだけに、お店の者も張り切って当世のギャグもてんこもり。「楽しんご」の「ドドスコスコスコ、ラブ注入」はなんとかTVで知っていたのでついていけた(笑)

強請に失敗した喜兵衛が実は久松の家の重宝を盗んだ犯人で、質草となっている刀が油屋にあるのを土蔵から盗み出し、元の弥忠太を殺したと思ったら、久松の手にかかってあえなく絶命。ここでも夜の演目と殺し殺される者を逆転して配役してある妙に悦に入る。

大詰、向島道行の場。お染は久松と一緒になれないならば大川に身を投げようと家を出、その駕籠を久松が追っていく。お染に横恋慕する番頭善六が駕籠かきに頼んでさらおうという企みもあるようだ。
久松の心が自分にないと知ったお光が正気を失った態で久松を追ってきて、通りかかった船頭長吉と女猿廻しお作がお光をなだめる。ここが所作立て。亀治郎の狂女の踊りが実にいい。大詰は前半と違って早替り用の伸縮性の羽二重は眉落としのお六のところで装着。お光のところでたっぷりと表情を楽しませてもらえる。4月の新国劇と共演しての「保名」もいいだろうなぁと思いを馳せる。
最後は土手のお六が折紙を手に入れてきて久松に届け、御家再興を促し、追い手から久松とお染を逃がしての立ち回り。
四天との立ち回りで「おもだかや」と大書された傘が広がる中で極まり、亀治郎のお六が手をついて「昼の部はこれぎり~」と口上を述べて幕。
猿之助歌舞伎の3S(ストーリー、スピード、スペクタクル)が楽しめた舞台だった。満足。

昼は亀治郎に染五郎がつきあって、夜はその反対というのがまた実によい組み合わせ。気心がしれた二人の舞台はこれからも楽しみだ。

そうそう、「お染の七役」という演目としては、前進座の國太郎でも観てみたいと思っている。元々5代目の國太郎の当たり役でもあり、玉三郎も初役の時に教えを乞うているので、昔ながらの演出を前進座で観てみたいということだ。当代國太郎も「切られお富」がよかったので、土手のお六も観てみたいという思いが強くなった。

2/18昼の部「女殺油地獄」の記事はこちら
澤瀉屋版「お染の七役」についての補足の記事はこちら
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11/02/18 ル テアトル銀座歌舞伎「女殺油地獄」本格感想!


久しぶりに本格的に観劇の感想を書くことにする。
ル テアトル銀座の舞台に初めて定式幕がかかる歌舞伎公演が1月2月と続いているが、私は1か月遅れで染五郎×亀治郎の花形歌舞伎へ。「歌舞伎美人」サイトの『平成 劇場獨(ひとり)案内』の案内記事はこちら
劇場が小さいので3等席でも上層階ではなく、12日に昼の部は最後列で観たが舞台は近いし椅子は硬くないし、これで3000円なら有難いものだとしみじみ思った。そちらの感想は次回に書く。

18日に夜の部で「女殺油地獄」を観た。2009年6月歌舞伎座の「片岡仁左衛門一世一代」の舞台から1年半。仁左衛門から教えを受けた染五郎の与兵衛もきっといいだろうと期待がいっぱい。今回は見取り上演にない場面もあって、2009年2月の国立小劇場での文楽公演とも重ねられるのが楽しみだった。

【女殺油地獄】野崎参り屋形船の場より豊嶋屋逮夜の場まで
Yahoo!百科事典の「女殺油地獄」の項はこちら
元々が三段ものの世話物(上段:「徳庵堤」、中段:「河内屋内」、下段:「豊島屋油店」「同逮夜」)だが、今回は冒頭に「野崎参り屋形船の場」もついて、最後の「豊嶋屋逮夜の場」まで通しで見られるのは滅多にないチャンスであった。
今回の主な配役は以下の通り。
河内屋与兵衛=染五郎 豊嶋屋お吉=亀治郎
芸者小菊=高麗蔵 豊嶋屋七左衛門=門之助
父 徳兵衛=彦三郎 母 おさわ=秀太郎
兄 太兵衛=亀鶴 妹 おかち=宗之助
叔父 森右衛門=錦吾 小栗八弥=亀三郎

「野崎参り屋形船の場」。野崎観音に参るのに屋形船に乗って船でいく人と堤を歩く人が悪口を言い合い、口喧嘩に勝つと1年間の幸が得られるという言い伝えがあり、それにあやかろうと芸者小菊を連れて繰り出した会津のお大尽がすれ違う船の乗り手と口喧嘩をふっかけて負けてしまうというのが次の場面を余計に盛り上げるようになっている。
お吉と娘が夫の七左衛門を待って休んでいる徳庵堤茶店で与兵衛と遭遇してしまうのが悲劇の始まり。与兵衛は小菊が自分を騙して他の客と野崎参りに行っていることを聞きつけて、小菊を懲らしめようとが待ち伏せにきたのだがお吉に意見をされてしまう。
それなのにお吉がいなくなってしまうと、仲間たちとそのまま計画を実行。それまでに頭に血が上っていた会津のお大尽との派手な喧嘩で主の野崎への代参にきた馬上の侍に泥をかけてしまい成敗されそうになる。その侍の従者が叔父の森右衛門でその悪行は後日になって親にばれるのだが、まずは泥だらけの着物をまたまたお吉の手を煩わせて洗ってもらったというのが七左衛門に不義の疑いを招いてしまう。
亀治郎はこれまでのお吉のイメージと違っていた。人のいい商家の女房というだけでなく、与兵衛のような札付きの不良青年相手でも小心者だと知っているし、ご近所のよしみもあるし、親身に世話を焼きながら意見を言える関係だという自信をもった勝気な女にみえた。その自信が与兵衛の着物を脱がせてまで洗ってやるというおせっかいな行動をとらせ、夫を怒らせる。割に合わないとぷんぷんする時の表情は「じゃじゃ馬馴らし」のキャタリーナを彷彿としてにやついてしまったが(笑)その自信過剰なところが悲劇を招いてしまうのだが・・・・・・。

二幕目の「河内屋の場」は、与兵衛の家族関係の複雑さ、それぞれの人間像が実にくっきりしてよくわかった。叔父の手紙をもってきて弟を真人間にするために勘当するように言う太兵衛も亀鶴が好演。彦三郎の徳兵衛は、元は番頭だった男が継父になり主人の子への遠慮から与兵衛を甘やかしてしまったことを悔い、真人間になって欲しいという思いをぶつける屈折した思いの深さを熱演(こういう屈折した思いは当時の義理人情の感覚を踏まえるとより深くかみしめられると思う)。おさわの秀太郎は仁左衛門一世一代の時と同じだが、今回は彦三郎の徳兵衛とのバランスもいい。おかちの宗之助も可愛くいじらしい。
しかし、与兵衛は家族の思いを受けとめるという感覚はもちあわせていないようだ。ひたすら馬鹿息子に振り回され、それでも思いをかける家族に感情移入してしまう。

三幕目の「豊嶋屋油店の場」。節季のかけとりに忙しい夜、七左衛門は約束の店に遅くに出かけていってしまう。娘の使っていた櫛の歯がかけ、夫が立ち酒をするということで、夫の不在時に不幸が起こる予兆として描かれ、クライマックスへのカウントダウンが始まる。
河内屋夫婦が次々と現れて、勘当した与兵衛に親からと言わずに渡して欲しいとお吉にお金を預けて帰っていく。それを与兵衛が戸口で立ち聞いており、お吉に意見とともに真人間になると涙を流して改心を誓う。ところがお金を数えると自分が必要な金額には足りないので、お吉に貸して欲しいと懇願する。実はこの場面をすでに改心の不十分さだと解釈してしまっていたのだが、どうやら与兵衛はここまで改心した心で無心しているのだと気がついた。偽判で借金をしたのが返せなければ親の信用を損なってしまうということを心底気遣ったようだ。
ところが、それをお吉に嘘だと言われ、夫に不義の疑いを抱かせた与兵衛を相手に夫の不在に大金を貸したりできないとつっぱねられて、気持ちが豹変するのだ。自分がカッコいいことが一番大事で、お吉に無心の理由が嘘だと言われて自尊心が傷つけられ、逆ギレしてしまったのだろう。与兵衛はつまらない自尊心のかたまりで、その時々でカッコよく振る舞うことが人生で一番大事な人間のようで、こんな人間には全く魅力を感じない。

それなのに、「不義になっても貸してくだされ~」からの狂気が支配する与兵衛と、追いつめられていくお吉の場面は実にスリリング!大体、家にあるお金がどれくらいあるかなんていうことをお金に困った与兵衛相手にぺらぺらしゃべってしまったのはお吉さん、いくらなんでも不用心だったよ。与兵衛の殺意に気付いて外に出る戸口のところで刺された時に、自信過剰だった女がツケを払わされることになったことに気が付いたかもしれないが後の祭り。
逃げ回る中で油桶を倒し、その油を模したフノリの海の中を刀を持ってとどめを刺そうとする男と「(子どものために)死にとうない」と抵抗する女がころびつまろびつしながらの殺し場。解いた帯が油に浸ったところを歩いていってとどめを刺し、またその上を歩いて逃げるというのも実に理にかなった歌舞伎の演出に感心。要所要所で二人が極まる。亀治郎の美しい海老反りに染五郎が狂気の目を光らせて刃を振り上げる場面には溜息が出る。

お吉を殺してしまって我に返り、ガタガタ震える与兵衛の小心ぶり。亡骸から鍵束をとりあげて戸棚をあけて有り金を奪って逃げていく、花道の引っ込み。いつもの三階席では見えないが、客席の半分くらいまで設けた短い花道を鳥屋の揚幕まで入っていくところまで見えた今回はお得な気分!

お吉を殺したあとの与兵衛を描いたあとの二つの場面も面白く観た。「北の新地の場」では盗んだ金で花街でいい気に遊ぶ姿と、叔父の捜索の噂にびくつく姿にますますあきれる。
そしてお吉の三十五日法要の前夜=逮夜で人々が集まる豊島屋に念仏をあげにわざわざ行って捕まるのだが、ここはお吉の怨念か与兵衛の殺しの証拠が次々と見つかってという仕掛けが歌舞伎である。お前が殺したのだろうと問い詰める人々に言い逃れて暴れ、動かぬ証拠を捕り方につきつけられて観念したかと思うと、縛られる前にまたひと暴れ。
縄を打たれたところに兄と叔父がかけつけて声をかけてもつっぱねてふてくされて引かれていく。その花道の引っ込みの染五郎の与兵衛の表情が実によかった。
ふてくされていたかと思うと、不安げにもなり、最後は我を忘れたように呆然となっていった。与兵衛には「俺は何をしてきたのだろう何をしたかったのだろう」という思いもよぎったのではないだろうかとか、ふっと思ってしまった。
殺し場のあとの引っ込みで終わる方がよいという感想もお聞きするが、私はけっこう今回の通し上演は面白かったと思った。

朝日新聞の2/16夕刊の劇評にも「現代的な染五郎の与兵衛」とあったが、確かに無軌道な生き方をして殺人に走る若者の犯罪が話題になる現代の方が、受けとめられやすい作品だろう。江戸時代には初演であまり評判がとれずに上演が絶えたというから、作品が時代に合わなかったのだろう。それが今になって注目されるというのはすごいものだ。
しかしながら、現代に生きる私たちは、役者が見せる狂気の芝居の魅力を堪能するだけでいいのだろうか。この与兵衛のような人間が犯罪を犯しても本当に改心するような場をつくっていくことが21世紀の日本の課題なんじゃないだろうかと、そういう思いに至ったことも最後に書いておきたい。

写真は今回評判の蜷川実花さん撮影の公演チラシ画像。
そうそう、今回の公演の顔ぶれをながめていたら、2006年3月のPARCO歌舞伎「決闘!高田馬場」につながった。いい座組みである。
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11/02/18 今回もインフルエンザには無縁だった我が家


14日月曜日の雪の日、月一回のスギ花粉の減感作療法の注射でO先生の耳鼻科に通院するついでに鼻と喉の奥が痛いので葛根湯を処方していただいた。
同じ日に傘を忘れて雪に濡れてバイトから帰ってきた娘。続けてバイトに出た翌日から風邪ひいたかもと言い始め、私の葛根湯を回して飲ませたが水曜日には発熱。昨日は私が仕事中に「熱が38度を超しているから早く帰ってきて」と電話までかけてきた。

咳で2晩あまり寝られなかったというので手持ちの咳止め薬と解熱剤でしのぎ、今日、家の近くの医療生協の診療所まで連れて行った。電話で症状を話して予約を入れ、到着したら再度電話をして通用口から案内される。インフルエンザの可能性のある患者としての隔離措置だ。
看護師さんの問診の後、ドクターの診察までの間やインフルエンザ検査の結果が出るまでの10分間も椅子に座っていられないで寝台に横になっているほどぐったりしていた。

私「デパートの九州物産展の2日間のバイトで人混みでうつされたんじゃないの?」
娘「潜伏期間がもっと長いはずだから、お母さんが外からインフルエンザのウイルスを持って帰ってうつしたんだよ」
お互いにどちらが悪いかと言っていたが、看護師さんによると、潜伏期間は2~7日間と幅があるということで、どちらが悪いということも特定できず(笑)
予想に反して陰性・・・・・・。
咳がひどいので肺炎を起こしているかもということで胸のレントゲン検査になり、そちらも病変はなくて綺麗ですという結果。
気管支炎を起こしているかもということで、それなりにお薬を処方されて帰ってきた。
私は一昨年からO先生のところでインフルエンザワクチン接種優先患者になっているので、私だけ先に接種している。その前までは診療所で二人分を予約して接種してもらっていたので、今後は娘は一人でワクチン接種に行ってよねという話をしたが、娘は「一緒じゃないと受けないよ~」とか口答えするし・・・・・・。

風が強くて徒歩で行ったのだが、帰宅途中で交差点のところにあるお蕎麦屋さんで食事。引っ越してきてからずっと気になっていたお店なのだが機会がなく、今回初めて入ってみた。昔ながらの住宅街にあるお蕎麦屋さんという感じ。写真は私のおかめうどん。娘は親子とじうどんで、関東風のあまじょっぱいおつゆのうどんを久しぶりに堪能。お水ももらって二人とも風邪薬を飲んで帰ってきた。生協の宅配の受け取りのステーションも引き受けているようで、私たちが食べていると配達された荷物を取りにきた方がいた。我が家は戸配を利用しているが、こんな形で利用している方もいるのねとガッテン。

私はル・テアトル銀座の夜の部「女殺油地獄」に行く予定なので、それまで一緒にお昼寝。夜ごはん用におじやをつくって出かけたが、娘は「病人モード満喫~」ともう甘えまくっているのであった。私の時はちゃんと看病してくれるのであろうか???

タイトルは何故かというと、実は私や同居している家族がインフルエンザに罹ったという経験がなかったからだ。今回初めてインフルエンザと縁ができたかと思ったらさにあらず。別にお近づきになりたいわけではないので、関わらずにすむことが続くことを祈りたい。
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11/02/13 マンション駐輪場から自転車が取り出せず文楽一部に大遅刻(T-T)


うちのマンションへの最大の不満は駐輪場問題。各戸に割り当ては1台ずつになっていて、残りは抽選なのだが、空きが出ないと募集がない。我が家はエレベーター脇の部屋のために門扉の内側のスペースは小さく、生協の戸配の箱を置いておくのさえ狭くて困っていて自転車まで置く余裕はない。門扉の内側のスペースの大きいうちは2台め以降はそこに格納されているのが普通なのだが、門扉の内側スペースの小さいうちへの割り当てへの配慮をしてほしいという要望を出し続けている。共有の自転車は6台しかないので、娘はそれが全部貸し出されていると歩いて出かけなければならず、すぐに靴擦れができてしまう体質なので大弱りだ。

さらにラックも固定タイプと可動タイプの2つある。収容台数を多くしようとして可動ラックを導入したようだが、自転車が出し入れしにくいという指摘は以前からあって、改善策として途中の仕切りをはずして広範囲に動かせるようにしたということが報告されている。しかしながらそのことでかなりの距離で動かさないと出し入れできなくなる弊害が起きてしまっている。自転車どうしをぶつけあうようにして取り出す状態になっているのでお互いに自転車を傷めてしまっていて、私の自転車の車輪もそれで歪んでしまい、あまりの走りにくさに買い替えようかどうしようかずっと悩んでいる。

今朝はその可動ラックにマジ切れした!私の自転車とお隣の45番ラックの自転車とがからみあってしまっていて、ずいぶんと格闘しましたが、どうにも取り出せず、共有自転車を代車として借り出して出かけたが、文楽一部に大遅刻してしまった。
ついでにマンションで問題提起できるように携帯のカメラで証拠写真を撮影してから出かけた。そのうちの一枚が冒頭の写真である。
帰ってきてから、管理室の窓のところに「明日の出勤前に、管理人さんに取り出してもらえるようにして欲しい」という貼り紙をしておいた。
私が今のマンションに住むきっかけになったのは、友人が練馬区の方で同じ会社のマンションに住んでいて、薦められたということもある。その友人のマンションは、戸数の割には入居者数がこちらより少ない=家族数が少な目なので駐輪場はいつも空きがあるという。それでも割り当てを超す分については、毎年毎年抽選しなおすそうで、どうやら位置関係の平等性を保つということもあるようだ。
私のマンションでもラックは可動と固定の2種類があり、固定ラックに比べて可動ラックの方は上記のように出し入れしにくかったりぶつかって傷めてしまう弊害も多いので、根本的な改善の手立てをうつまえに毎年の抽選制を導入することも検討してみて欲しいという要望を出すこともしようと思っている。

それにしてもまずは明日、出勤時に自転車が使えるかどうかが心配・・・・・・。

(2/14追伸)
貼り紙をみてくれた管理人さんが、自転車のからみをなんとかしてくれていて、無事、自転車に乗って出勤できました!しかしながら、何年かかっても改善を働きかける決意を固めました。私は粘り強い性格なのだ。
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11/02/11 医療費控除還付申告の準備作業、休憩にオレンジチョコ!


昨年の3月に医療費控除還付申告を2年間まとめてやった時のドタバタについて記事アップしている。その時の教訓から、今年は準備作業の日をもう一日確保することにしていた。
この3連休で予定の入っていない2/11の国民の休日に娘を手伝わせて準備作業を決行。2010年度(平成22年度)分はクリアファイルに入れて整理するようになっているので作業がラク。昨年は2年分しか作業できなかったが、5年分は申告できるとネットで確認。その前の分もレシートを入れてとってあったので、その箱を探し出すので時間がかかる。
あった、あった、ありました!一応。医療機関ごとにクリップでとめるくらいの簡単な整理まではしてあった!それを点検しながら名前ごとにさらに分けて日付順にメモ用紙をつけてホチキスでとめる。年度、医療機関名、受診者名と金額の合計欄まで書き込んで、娘を招集。電卓で集計した金額を記入させる。
さすがに3年分はけっこうな作業量になり、途中でおやつにしろと要求された(笑)

生協の宅配のバレンタインチョコ特集チラシで毎年みかけて一度食べてみたいと思っていたテリーズのオレンジチョコレートを今年初めてGET。義理チョコでもなく友チョコでもなく、娘と二人のおやつチョコになるという予測通りの展開(^^ゞ
オレンジの房のようにカットされていてその形に食べられるのがミソなのだが、うまくとれなくてナイフで一枚ずつはずして食べてみた。オレンジ香料使用とあり、原産国もポーランドとあるし、そんなに期待はしていないが、ネタものチョコらしく楽しくいただいた。

ところが、その後、箱に貼ってあった図解のところをしっかり読んでみると、開ける前に包装ごと軽く叩きつけるのが肝心のようで、途中でそれをやってみたら、冒頭のように簡単に房になった。母も娘もがっついて説明も読まずにこじあけて食べているのが情けない(笑)

さてさて、いつ税務署もしくは申告コーナーが特設されている、さいたまスーパーアリーナに行こうかなぁ。税務署のサイト「e-Tax」から自宅で書式をダウンロードしてプリントアウトするといいみたいだが、我が家のHPのプリンターはトナーカートリッジが空になってから1年以上放置してあるし、役にたたない。大体古い機種だから、それに合うカートリッジがあるかどうかもHPのネットで調べないといけないしなぁ。面倒くさいこと極まりない。特設コーナーでその入力もできればやりたいのだけれど、できるかなぁ。

今年度分はけっこう返ってくるだろうが、2005年度分に申告しようとしたら、住宅ローン特別控除で還付可能分がいっぱいで無駄な作業をしたものだし、5年期限の2006年度分はやっぱり還付枠なしということになる可能性もある。しかしながら、せっかく捨てないでとっておいたのだからトライしてみようと庶民はあがくのである。

娘の自立支援法の医療費援助の更新申請と一緒に一日休んでお役所を回るつもりだが、さて、いつ休みをとろうかと思案中・・・・・・。
連休の後半は、12日にル・テアトル銀座に亀治郎の「お染の七役」を、13日は国立小劇場で文楽一部二部を続けて観る。まぁ、充実した連休かな?!
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11/02/06 妹2のトールペイント作品が居間にやってきた!


妹2は、看護師として働いていた独身時代に勤労青年を対象にした絵画サークルでツレアイを見つけたくらいで、絵を描くことが好きだった。人工透析を必要とするくらいに腎臓が悪くなって仕事を続けられなくなってしまったのだが、生きがいをもとうということで30代後半くらいからトールペイントを習い始め、人に教えられる講師資格もとった。リクエストがあれば自宅で講習もできるようにしているが、週3回の透析の合間に主に自分の楽しみのために作品をつくり続けている。
手芸を楽しむウェブサイト「手づくりタウン」の「トールペイント」のページはこちら最近では、妹1や私などに好みを聞いて作品をつくって残してあげたいと思うようになったということで、昨年泊りにいった際に、いろいろな作品カタログの中で好みのデザインを選び、描いてもらっていたのが年内には完成していた。さらにその作品を立て掛ける台をオツレアイくんに頼んで手作りしてもらった。それを一通りお友だちや見ていただきたい方々にお披露目した後でずっと妹2の家に飾って預かってもらっていた。
この間、娘も遊びに行った時に、この作品が一番好きだなぁと思ったら、私のリクエストだと聞いて驚いていた。数々ある作品の中で母娘の好みが一致してしまったことに私もびっくり。

せっかく作品はできても飾る場所の用意ができずにだいぶ待たせてしまったが、やっぱり居間に飾ることにして、インターホンのつけられた壁の下にある収納庫の上になんとか場所を確保した。本日、持って帰って飾ったところを撮影したのが冒頭の写真。真ん中の楕円の中だけでなく左右も点描で花の絵を描き出しているところまでわかっていただけるだろうか?
その後、元々飾ってあったこまごましたものも並べてしまったのだが、圧倒的な存在感で際立っているのがたのもしい。

妹の作品のHPもあるのだが、更新が面倒くさいので放置しているという。ブログの方が簡単なので、パソコンを買い替えたら教えにいこうかなぁとも思っている。

今日はもともと母のところに市役所からの介護保険の今後の政策を検討するためのアンケート調査票に回答するために実家に行く予定にしていた。それを妹2に伝えたら、その用紙を持って母にもきてもらって私と娘も一緒に遊びに行こうと誘ってくれた。
それで急遽、母親の起きる時間を見計らって電話をかけて最終決定。我が家も動き出したのだが、「春の鬱ひねもすのたりのたりかな」状態に入ってしまった娘を出かける体勢にもっていくのにかなりエネルギーを使うハメになってしまい、ランチタイムには間に合わなかった。

なんとか温泉施設に行くのに合流!去年の8月に行った「極楽湯」上尾店へ。娘は今回初めてで、みんなで温泉に行くのは父が生前一緒に行った熱海旅行以来だという。微妙にタイミングがずれていたようだ。
食事のスペースもちゃんとあって、昼食をとりはぐった私たちは先に軽食をとって入浴。間にまた軽く食べて2回目の入浴。
そこでアンケートを書いてしまおうという話も出たが、調査票のページ数を見てあきらめ、上尾から北本の妹2の家まで戻り、テーブルの上に3人の頭を寄せて、母に聞き取りながらまた姉妹でしっかり一問一問認識を一致させながら回答していく。
最後に要望のところでは、去年の春に介護保険適用をはずされた24時間ケアコールの基本契約部分もきちんと保障してもらえるように要望を書いておいた。すぐに死亡するおそれのある疾患のある方(=心臓にペースメーカーを入れていたりする独居の方)には市の方の福祉サービスがあるのだが、それ以外の方は業者のサービスになるという二本立てをうまく統合すればもっと合理的な制度運用ができると思うので、そのように書いておいた。

その後、近くの「夢庵」で食事して帰宅。
そろそろ税務署に医療費の還付申告する準備もしなければならないので、その前に母の方のリクエストに先に答えておいた。まぁ、こういうことでもきっかけにして、なるべく母を娘や孫に会わせ、娘にも祖母や叔母に会わせる機会をつくっておこうと頑張っている。あまり意識していろいろしてあげられなかった父の二の舞にならないように頑張るつもりだ。

(2/7追記)
ご質問があったので、こちらでも回答させていただきたい。冒頭の作品はtole=ブリキではなく板にアクリル絵の具で描かれたものです。手芸の一分野ということで、デザインはいろいろな先生のカタログの中から選んで型紙もとってそれに従って描いていきます。板などもいろいろな形に切ってあるものを材料として買って使うことが多いようです。絵を描く技術もそうですし、デザインをオリジナルでつくるというのは難しいようで、妹2のHPにあるお名前はどの先生のデザインカタログを踏まえてつくったかというように理解していただくといいのだと思います。
妹2が習い始めた頃の作品が以下の写真です。普通にある金属製の茶筒に「緑茶用」「紅茶用」「ティーバッグ用」ということで文字も含めてデザインを入れて描いてくれたものです。これだとまさにtoleペイントですよね。
最近の作品と比べると妹2がかなり上達していることがわかると思います。妹2はもうそんな下手くそなのをとっておかないでいいよと言うのですが、可愛いので捨てられませんでした。でも、だいぶ錆びてきたので、ひどいものからサヨナラしないといけないと覚悟を固めようと思います。
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