白泉社から『花とゆめ』という漫画本が月刊誌として創刊された当時、私は漫画を日常的に読んでいたので、創刊されたことをしっかり覚えている。その当初からこの漫画も連載されていたのではなかろうか。高校受験直前の宝塚での『ベルサイユのばら』初演の東京公演から舞台観劇にめざめてしまった私に、この漫画の内容は極めてぴったりだった。
漫画は勉強の息抜きだったので、勉強しなくなると漫画も読まなくなり、遠く離れていたこの作品。連載はそれ以来20年をゆうに越し、まだ続いているんだあと思っていた。数年前の大学卒業うん周年のクラス会で、同じクラスだった○○くんがなんと白泉社で美内すずえを担当していたという話をきいて、驚いていたところだった。締め切り近くなると家にはいないので喫茶店をかたっぱしから探したとか...。
今回、既刊全巻をお持ちのお茶屋娘さんが貸してくれて、ようやく全部を読むことができた。作者が、なかなか連続して描いてくれず、最近は2~3年に1冊出るかどうかだそうだ。中で出てくる一番重要な劇中劇(漫画中劇?)の『紅天女』が来年あたり新作能になるという話が持ち上がっていて、観ようかなと思ったので頑張って読む気になった次第。既刊分はコミック本でいうと42巻まであるのだ。
『ガラスの仮面』の主人公は貧しい母子家庭で育ち、何もとりえがなく自分に自信をもったこともない少女・北島マヤ。ドラマや舞台は一度観れば台詞も動きも覚えてしまうくらい並外れてお芝居が好きなのだが、それを往年の大女優である月影千草に見出され、自分の代表作『紅天女』の後継者候補のひとりとして育成されていく。女優になることを反対した母親を置いて家出。月影先生や仲間と共に暮らしながら様々な舞台を踏む経験を積み重ねる中で、本当にお芝居が好きだと自覚し、女優として成長していく物語。途中で母親を不幸な死に方でなくし、舞台にたてなくなったりもして波乱万丈。『紅天女』は上演権をもつ月影千草がマヤとそのライバル姫川亜弓のどちらが主演するかを決めることになってきていて、それを競う試演会前の稽古中というところだ。
その『紅天女』の一番のテーマになっている「自分の魂のかたわれを乞うのが恋」というのが、主人公の恋にも重なっていて、読者はハラハラどきどきさせられるということになってくる。実は両思いのマヤと「紫のバラの人」速水真澄、真澄の婚約者、マヤのBF桜小路くんの4人の恋愛模様がすごくなってきているが、続きはいつ出るのだろうか?
安達祐美主演でTVドラマ化もされているから、ご存知の方も多いと思う。速水真澄は田辺誠一っていうのもちょっと違うと思うんだけどなあ。
下記はマヤが演じた役の一覧。それぞれの舞台の話もしっかりつきあうわけだから42巻までかかるよね~。
●国一番の花嫁:ビビ ●若草物語:ベス
●たけくらべ:美登利 ●ジーナと5つの青い壷:ジーナ
●映画「白い青春譜」:左足マヒの患者 ●古城の愛:女王
●おんな河:子守たず ●嵐ヶ丘:少女時代のキャサリン
●石の微笑:人形エリザベス ●夢宴桜:千絵
●奇跡の人:ヘレン(姫川亜弓とマヤのダブルキャスト)
●大河ドラマ「天の輝き」:田沼沙都子
●映画「白いジャングル」:藤村未央
●シャングリラ:巫女リーラ=母の死で初日より降板
●黄金の実:マージ ●夜叉姫物語:トキ
●女海賊ビアンカ:ビアンカ(一人芝居)
●通り雨:佐藤ひろみ(一人芝居)
●真夏の夜の夢:パック ●ふたりの王女:アルディス
●忘れられた荒野:ジェーン ●紅天女:阿古夜(マヤか姫川亜弓か)?
写真は、近所の家の庭に咲いていた「紫の薔薇」。携帯のカメラで夕方撮影してみた。
お詫びと訂正m(_ _)m
当初『花とゆめ』の出版社を白水社と書きましたが、正しくは白泉社です。白水社はUブックスで小田島雄志翻訳のシェイクスピア全集を出している出版社でした。HineMosNotariさん、ご指摘ありがとうございました。
漫画は勉強の息抜きだったので、勉強しなくなると漫画も読まなくなり、遠く離れていたこの作品。連載はそれ以来20年をゆうに越し、まだ続いているんだあと思っていた。数年前の大学卒業うん周年のクラス会で、同じクラスだった○○くんがなんと白泉社で美内すずえを担当していたという話をきいて、驚いていたところだった。締め切り近くなると家にはいないので喫茶店をかたっぱしから探したとか...。
今回、既刊全巻をお持ちのお茶屋娘さんが貸してくれて、ようやく全部を読むことができた。作者が、なかなか連続して描いてくれず、最近は2~3年に1冊出るかどうかだそうだ。中で出てくる一番重要な劇中劇(漫画中劇?)の『紅天女』が来年あたり新作能になるという話が持ち上がっていて、観ようかなと思ったので頑張って読む気になった次第。既刊分はコミック本でいうと42巻まであるのだ。
『ガラスの仮面』の主人公は貧しい母子家庭で育ち、何もとりえがなく自分に自信をもったこともない少女・北島マヤ。ドラマや舞台は一度観れば台詞も動きも覚えてしまうくらい並外れてお芝居が好きなのだが、それを往年の大女優である月影千草に見出され、自分の代表作『紅天女』の後継者候補のひとりとして育成されていく。女優になることを反対した母親を置いて家出。月影先生や仲間と共に暮らしながら様々な舞台を踏む経験を積み重ねる中で、本当にお芝居が好きだと自覚し、女優として成長していく物語。途中で母親を不幸な死に方でなくし、舞台にたてなくなったりもして波乱万丈。『紅天女』は上演権をもつ月影千草がマヤとそのライバル姫川亜弓のどちらが主演するかを決めることになってきていて、それを競う試演会前の稽古中というところだ。
その『紅天女』の一番のテーマになっている「自分の魂のかたわれを乞うのが恋」というのが、主人公の恋にも重なっていて、読者はハラハラどきどきさせられるということになってくる。実は両思いのマヤと「紫のバラの人」速水真澄、真澄の婚約者、マヤのBF桜小路くんの4人の恋愛模様がすごくなってきているが、続きはいつ出るのだろうか?
安達祐美主演でTVドラマ化もされているから、ご存知の方も多いと思う。速水真澄は田辺誠一っていうのもちょっと違うと思うんだけどなあ。
下記はマヤが演じた役の一覧。それぞれの舞台の話もしっかりつきあうわけだから42巻までかかるよね~。
●国一番の花嫁:ビビ ●若草物語:ベス
●たけくらべ:美登利 ●ジーナと5つの青い壷:ジーナ
●映画「白い青春譜」:左足マヒの患者 ●古城の愛:女王
●おんな河:子守たず ●嵐ヶ丘:少女時代のキャサリン
●石の微笑:人形エリザベス ●夢宴桜:千絵
●奇跡の人:ヘレン(姫川亜弓とマヤのダブルキャスト)
●大河ドラマ「天の輝き」:田沼沙都子
●映画「白いジャングル」:藤村未央
●シャングリラ:巫女リーラ=母の死で初日より降板
●黄金の実:マージ ●夜叉姫物語:トキ
●女海賊ビアンカ:ビアンカ(一人芝居)
●通り雨:佐藤ひろみ(一人芝居)
●真夏の夜の夢:パック ●ふたりの王女:アルディス
●忘れられた荒野:ジェーン ●紅天女:阿古夜(マヤか姫川亜弓か)?
写真は、近所の家の庭に咲いていた「紫の薔薇」。携帯のカメラで夕方撮影してみた。
お詫びと訂正m(_ _)m
当初『花とゆめ』の出版社を白水社と書きましたが、正しくは白泉社です。白水社はUブックスで小田島雄志翻訳のシェイクスピア全集を出している出版社でした。HineMosNotariさん、ご指摘ありがとうございました。