ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

08/05/29 ネパールが王制廃止、共和制に移行!

2008-05-29 23:59:14 | つれづれなるままに
ブログ更新が滞っているのが歯痒いが、先週末のお疲れモードが尾を引いている。五十日祭は母の希望で母娘4人だけですませ、とりあえず香典返しのリストづくりを夜中までかかって仕上げた。それで土日月の劇場通いの予定もこなしたのでヘロヘロ状態になっている。金曜日も実家に泊まりこんで土曜日の母親の友人への弔問に同行する予定。いただいたコメントへの返事も遅れていて恐縮だが、週末にさせていただきますm(_ _)m

一昨年、職場の先輩がJICAのシニア海外ボランティアになるために早期退職され、ネパールに赴任。昨年の夏の一時帰国の際、彼が師事している民族音楽の先生が富士ロックフェスティバルに招待されていって日本で一緒に行動。私たちの職場でミニミニコンサートを開催し、私もネパール音楽を楽しんだ。
「ネパール音楽の夕べとシニアボランティア報告会」の記事はこちら

何回も現地から写真入り近況のおたよりのメールをいただいた。市井の中に飛び込んで現地の人々の日常の様子やヒマラヤの山々などの自然の様子とともに、世界的な石油高騰の影響でガソリンがなかなか手に入らなくなって行列している様子にも驚かされた。物不足の影響は諸国で一律に現われるのではないんだなぁと痛感。
さらに憲法制定議会選挙やら何やらと、ネパールでは大きく政治が動いている様子も伝えてきてくれていた。

そうしたら、今回のニュースだ。「制憲議会が王制廃止と連邦共和制の導入を宣言!」にあらためてなぁるほどと思ってしまった。239年続いた王制が廃止され、「王族は一般市民とする」「王宮を国立博物館とする」ことも宣言に盛り込まれた。

こうやって国民によって国のあり方は変えられるものなんだよなぁと久しぶりに思わせてくれるできごとだった。
先日も、高校時代のミニミニ同窓会で「“日本は立憲君主制”という書き方を教科書がしているのは正確ではない」という話題も出て盛り上がったところだし(^^ゞ確かに今の日本の天皇は君主ではないよなぁ。それなのに、こういう書き方に疑問を持っていなかった私。いろいろ勉強しなくっちゃぁとあらためて思った。

08/05/06 菊五郎一世一代の「青砥稿花紅彩画」

2008-05-23 23:59:55 | 観劇

当初のチケットをSOSで救済いただき、急遽GWの最終日に團菊祭夜の部を観た。チケット譲渡サイトで一等席の半額でGETできたのが有難かった。
じっくり考えながら書きたいところだが、ざっくりとアップさせていただく。
【通し狂言 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)】白浪五人男
序幕 初瀬寺花見の場、神輿ヶ嶽の場、稲瀬川谷間の場
二幕目 雪の下浜松屋の場、同 蔵前の場、稲瀬川勢揃の場
大詰 極楽寺屋根立腹の場、同 山門の場、滑川土橋の場
今回の配役は以下の通り。
弁天小僧菊之助:菊五郎 日本駄右衛門:團十郎
南郷力丸:左團次 赤星十三郎:時蔵
忠信利平:三津五郎 浜松屋宗之助:海老蔵
木下川八郎:松江 大須賀五郎:男女蔵
千寿姫:梅枝 川越三郎:市蔵
薩島典蔵:團蔵 伊皿子七郎:友右衛門
浜松屋幸兵衛:東蔵 柵:田之助
鳶頭清次:梅玉 青砥左衛門藤綱:富十郎

ウィキペディアの「青砥稿花紅彩画」の項はこちら
一昨年の菊之助の「弁天小僧」の記事はこちら
白浪五人男の通し上演は2004年4月歌舞伎座の勘三郎(当時は勘九郎)の弁天小僧での舞台を観たのが初見。その時の筋書を探して目を通して観劇した。
今回の「初瀬寺花見の場」は薩島典蔵が千寿姫に無理やり縁談をすすめ、姫側についている者との確執部分をカット。死んだはずの姫の許婚信田小太郎に化けている菊五郎の登場までがスピーディにすすむ。これはいい。歌舞伎の上演というのはこのように融通無碍にできるものかと感心。
梅枝の千寿姫も初々しくそれでいて落ち着いていて、ベテラン勢の中にいても立派に勤めていてよかった。
時蔵の立役がいい。「桜丸切腹」の桜丸の時もいいと思ったが、今回の赤星十三郎も風情がいい。「神輿ヶ嶽の場」で身投げをした千寿姫の梅枝が時蔵の赤星と並んで嘆き合う様子に立派に父子でつとめているじゃないかと感無量。
三津五郎の忠信利平の登場の姿も着流しではないきちんとした武士の扮装(野羽織・野袴というらしい)で他の役(特に赤星)とのメリハリもきいていていい。
序幕幕切れの「稲瀬川谷間の場」での5人のだんまりでゾクゾクしてしまった。菊五郎・左團次・團十郎のベテランの中に時蔵と三津五郎が入るバランスの贅沢さ。中心になる三津五郎の忠信利平が立派なので全体がきりりと締まった印象を持った。この5人の配役の素晴らしさをここでも痛感。
菊五郎の菊之助と左團次の南郷力丸のバランスも最高!このふたりの息のあった浜松屋の場も贅沢。團十郎の日本駄右衛門に男だと指摘されての見顕わしも軽みのきいた菊五郎の弁天小僧がめちゃめちゃにいい。双眼鏡でアップで見る野暮をしなければ菊五郎もダイエットしたということで豚ではない弁天を堪能できる。左團次の両足の脛に長い傷を見つけてしまい、まさに脛に傷持つ(それが似合う)男だなぁとその足にまだまだ魅力を感じてしまった(^^ゞ
番頭の橘太郎のチャリもきいていて、やりこめられた丁稚と北京オリンピックネタで盛り上げてくれていた。
浜松屋宗之助の海老蔵はやっぱりこういう役はうまくないなぁと思ってしまったが、本当の父が團十郎の日本駄右衛門とわかって見詰め合う場面では客席に笑いが起きた。私も俳優祭の白雪姫の継母と鏡の精を思い出して噴出してしまった。こちらでも父子共演が楽しめた。
「稲瀬川勢揃の場」は花道の逆七三に近い席だったので、揚幕から出てくる五人男がそのあたりで一度とまって見得を切るところをアップで見ることができて感動した。いつもの三階席では絶対に見えないところだ。そこから五人が並ぶ至福の時間を堪能。今回の席のあたりで今後も観る機会が持てるといいな。
大詰の「極楽寺屋根立腹の場」では、まず裏切り者の悪次郎の菊十郎が弁天小僧のお家の重宝の香炉を最後に堀に投げ捨てるあたりの菊五郎とのやりとりが楽しめる。菊十郎の個性的な渋い声が大好きだ。その菊十郎の振付けで菊五郎劇団の大立ち回りを堪能する。菊五郎は頑張って動いている。この場面まで通すのは体力的にもそろそろ限界ということで、今回が一世一代の弁天小僧になるのではないだろうか。その気迫が漲る立腹の表情だった。
極楽寺山門の場は「楼門五山桐」のパロディということで、屋根のがんどう返しに続く門のセリ上がりが見事だ。石川五右衛門ばりに日本駄右衛門がいて、真柴久吉ばりに青砥左衛門藤綱を配すという歌舞伎好きにはたまらない設定が「滑川土橋の場」。今月はこの一役という富十郎の藤綱、冒頭の田之助の柵とともに贅沢な配役。まさに菊五郎の一世一代を大顔合わせで盛り上げた。
この舞台を見逃さずにすんだことに感謝したい。

写真は今月のポスターを携帯で撮影。
明日明後日と演舞場と歌舞伎座の昼の部をレンチャンする予定。

08/05/22 賞味期限に鈍感すぎVS.敏感すぎ

2008-05-22 23:58:00 | 医療・介護・福祉など
名古屋の妹1が今週も実家に来てくれた。今日は妹2が人工透析の合間を縫って北本から車で駆けつけて、法務局に不動産の名義変更登記手続きや銀行・郵便局の手続きに母を連れて回ってくれた。書類は私が週末に行って作成しておいた。仕事中も「大丈夫だろうか」と気になって仕方がなかったが、逐次、携帯に進行状況のメールが来る。なんとか3ヵ所全て受理されて、手続き完了の連絡待ちになったそうだ。法務局の「登記相談コーナー」で教わった通りに文書を作成したが、今回は担当者が違ったので微妙に表現が違うと指摘されたらしい。そこを妹たちが食い下がって、○文字削除、△文字追加で訂正印を全員分押すことでクリア。
よかった、「お姉ちゃん、書き直して」という連絡をおそれていたのだ。ホットした~。

さて、タイトルの件。
うちの母は賞味期限に鈍感すぎる。冷蔵庫の中やら食品庫のストックをみるとおそろしい日付のものがちょいちょい掘り出される。夫婦ふたりだけになっても、冷蔵庫は満杯だ。戦争体験者だけに常にストックがたくさんないと気がすまないらしい。お値打ち品を買ってきても全部食べきらないで捨てるハメになることも少なくないようだ。それって結局は節約になっていないと思うのだが(笑)
妹1は賞味期限に敏感すぎる。体育会系一家なので食べる量が半端でないので、買い物をしてはすぐに冷蔵庫はスカスカになってしまう。だから姪っ子たちも賞味期限を超えた食品のストックはほとんど見たことがないらしい。妹1の家に遊びに行くと、冷蔵庫はホントに何にもないという話を母に聞かされている。

だから、妹1の里帰り時にはそのことで衝突する。妹1がくると手づくり志向の強い妹が自分で食事の用意をするので冷蔵庫が気になるのだ。確かにいつもは気にしない私でも、母が体調をくずして泊り込んだ時には私が何年ぶりに実家で食事をつくった。さすがにちょっとこれは問題レベルと痛感。

今回もすでに衝突開始(^^ゞ
賞味期限は安全係数をかけて設定されているのを知っているので、切れたからダメとは思わない。人間の五感を働かせて判断すればいいと思っている。しかしながら加齢により五感は鈍るもの。高齢期になったら、少し用心気味にする方がいいと思うのだが。指摘すると自分を全否定されたとぐれてしまうし・・・・・・(T-T)ちゃんと理解してもらうには時間をかけないといけないかもしれない。

08/05/21 ゴールドキーウィのはずが・・・・・・

2008-05-21 23:58:33 | つれづれなるままに

我が家は生協の個配を利用しているが、食材をスーパーでちょこちょこ買い足している。そこで有難いのが野菜や果物の「お値打ち品コーナー」。毎回しっかりのぞいていて、先日もキーウィ5個パックを買ってきた。柔らかくなっていて、ヨーグルトに砂糖やジャムの代わりに入れて食べるのが好きだ。
最近はゴールドキーウィが断然甘いので人気。先々週には従来のグリーンの果肉のものしかそのコーナーになかったのでそちらを買った。それが食べ終わった頃に、ゴールドキーウィがあったので喜んで買ってきた。

ところが、切ってみたら果肉がグリーンでびっくり!そういえば表面もモジャモジャしていてゴールドの外見とは違う。しまった、外見観察で気がつけばよかった!!
しかし、今度はゴールドだと楽しみにしていたのでガッカリして食べるとよけいに美味しくない。お値打ち品とはいえ、微妙に値段も高いのだ。
やはりちょっと文句を言うことにしたが、現物は仕事帰りに立ち寄るまで持ち歩くのはかなわない。そこで、携帯で撮影してスーパーの人に見せることにした。

本日、仕事帰りにそのスーパーに立ち寄って、レジのバイトのおにいさんに携帯の写真を買った時のレシート(ゴールドキーウィと印字あり)と一緒に見せた。「少々お待ちください」と上司のおじさんを呼んでくると、謝罪の上で何個でしたかと聞かれた。5個ですと答えるとそれでは正規品をお渡ししますというので、お値打ち品に今日はないのに???と思っていると、おにいさんとおじさんでキーウィの正規品の山から5個とってきて、こちらをどうぞと言うのであった。

イエ~イ、こういうことでも我慢してはいけない、やっぱり言ってみるもんですねぇ。ただ、2人家族でキーウィ連続15個になるのはちょっとつらいかも(^^ゞ頑張ってヨーグルトで食べまする。
スーパーでもこれを授業料としてキーウィの商品名を間違わないようにきちんと徹底してくれることを祈りたい。

写真は、お店の人に見てもらった証拠写真(笑)

08/05/19 『サライ』落語特集のおすすめ

2008-05-19 23:59:05 | 美術・本

1/6に雑誌『サライ』歌舞伎特集号をおすすめしたが、今度は落語特集をご紹介。

仕事から帰る京浜東北線の車内で南浦和のあたりでようやく座れた。そうすると目の前の男女が雑誌を広げてしゃべっている。なんだ、なんだ。え、懐かしい柳家小さんの写真の表紙?『サライ』の続続落語特集号?!隣駅でさらに席が空き、席を隣に移動して『サライ』を持つ女性に座ってもらうように促して、しっかり質問!「それ、いつ買われました?」→「今日です。まだいっぱいありましたよ」→「有難うございます!」

こまつ座で「円生と志ん生」を観て以来、落語にも俄然興味が湧いていて、1月の歌舞伎特集号を買った時、バックナンバー紹介欄に一番最初の落語特集が売り切れとあり、落語ブームを痛感していた。そこに永谷園のTVCMで馴染み深い小さんが表紙で登場の特集号を目の前につきつけられたわけだから、もう買うしかない。
買い物に寄ったスーパーの書籍コーナーの平台にもまだたくさん積んであり、しっかりGET!
写真は公式サイトよりこの号の表紙の画像。
内容も公式サイトより引用してご紹介。五代目柳家小さんの落語3本を収めたオリジナルCDもついて750円なら買いだ!

【大特集】 名人の真髄を知って、「通」の仲間入り
満員御礼続々「落語」入門
巻頭対談 小さんと落語の60年                
桂小金治(タレント・81歳)、毒蝮三太夫(タレント・72歳)
第1部
二・二六事件の反乱兵から、人間国宝へ         
五代目柳家小さんの「心・技・体」
話芸
心邪なるものは噺家になるべからず。ひたすら人間を磨いた人格者
家族
堅物の男に惚れた鉄火の女房。夫婦喧嘩はいつも格闘技
二・二六事件
未曾有のクーデターのただ中で、並み居る兵士を前に"お笑いを一席"
人間国宝
噺家として初の認定で、落語の価値を高めた
剣の道
落語はお客さんとの真剣勝負。剣道と同じで、間合いが肝要
テレビCM
即席食品の印象を覆した「これでインスタントかい?」のひと言
身支度
洗濯も掃除も、すべて自分でこなした
弟子への教え
柳家小三治:形はどうだっていい。登場人物の“了見”を大切に
柳家さん喬:落語家は自然体で演じて、噺の評価はお客に委ねる
柳家花緑:悪口を言わない、自慢しない、愚痴をこぼさない
柳家喬太郎:同じ世界の空気を吸えた。それだけでもう幸せ
【とじ込み付録】
サライ・オリジナル落語CD 五代目柳家小さん
『時蕎麦』『粗忽長屋』『狸賽』

08/05/18 カルシウムのサプリメントの功罪

2008-05-18 23:58:05 | 医療・介護・福祉など

昨晩、実家に泊まることになった私だが喘息の薬がない。娘に届けてもらって夜ご飯は3人で食べた。実家で私が御飯をつくるというのは滅多にない。「何年ぶりだろう」と母親は喜んでいる。そして体調が明らかにおかしいので晩酌も自粛。私は晩酌をしないのだが、実家で食事をする時はおつきあいしているのだが、特別な時でないお酒はなくてラッキー。

娘は帰宅させて、実家で母親と2人で過ごした1泊2日。
朝食も私がつくり、それから書類仕事に入る。その間に母が昼食にラーメンをつくってくれて食べる。
さて、ここで問題発覚。母は、医者からもらった薬を朝と晩に飲んでいるのだが、昼御飯のあとでサプリメントを飲んでいることがわかった。私にも飲めと並べてくれたのだが、5錠くらい並んだ白い錠剤に?
私「何これ?」→母「カルシウムだよ。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になったら困るでしょ」

私「飲んじゃダメだよ。お母さん、尿管結石で入院したことがあるんだから、骨密度検査でも褒められたって言ってたじゃない。結石できる人は医者の指導もなしに勝手に飲んじゃダメだよ」
それともう一つ。「暑くなってきて喉乾いたでしょ」と冷やしたPETボトルの「濃いお茶」を出してくれた。
私「これもダメだよ~。お茶は利尿作用があるから濃いのは飲んじゃダメ」
母「利尿作用っていいことでしょ。」
私「血がドロドロになっちゃうの。これ飲むならその倍くらい水を飲まないとダメ」

実は私も妊娠中・授乳中に毎日ヨーグルトを食べた上にカルシウムのサプリメントを飲んでいた。骨粗鬆症を防ごうキャンペーンが強まっている頃だった。
そして今、その副作用として自覚していること。
①腎臓に立派な結石をつくってしまった。
②娘の歯が大きくなってしまった(胎児の歯に影響ありなのだ)→顎は小さくないのに矯正するハメになった。
そういうことを体験して、カルシウムのサプリメントのマイナス面がわかった。私のように水を飲まない人がサプリメントで摂取してはいけないのだ。
今は医者の指導で、結石をこれ以上大きくさせないために、せっせと水を飲んでいるくらいだ。さいたま市の成人病健診でオプションで受けた骨密度検査で、年齢平均を上回る数値が出ている。牛乳やヨーグルトやちりめんじゃこをとっているからカルシウムのサプリメントは必要ない。

それを帰宅してから妹1に報告すると、「カルシウムのサプリメントで脳梗塞になるってTVでやっていたよ!」という。やめさせることで一致!
膝が痛いから高いけれどとコンドロイチンのサプリメントも飲んでいる。それは知っているが、気休めになるからいいかと思っていた。
大体、母は骨がしっかりしすぎているのに膝の関節のクッションが壊れているから余計に痛いんじゃないかと推理してしまった。カルシウムのサプリメントをやめさせるために姉妹でしっかり点検し、説得し続けよう。

5/19追記
母は脳神経科で受診し、検査も受けることができ、血管の詰まっているところは見つからなかったが、やはり一瞬つまった可能性があるとのこと。血栓を溶かす点滴を通いで続けることになり、早速第1回の投与を受けてきた。3時間かかってしまい、お腹が空いてつらかったという。先に膝の治療で通っているクリニックに行ってから回ったので遅くなったようで、明日はもっと早く来てくださいねと釘をさされたらしい。
娘3人はやはり予想通りだったねぇと話し合うのだった。

08/05/17 母親の片目が見えなくなる騒動(5/18追記)

2008-05-17 23:59:59 | 医療・介護・福祉など
東京丸ノ内の駅前で高校時代の生徒会本部役員仲間での昼食会で楽しく充実した時間を過ごし、その後、実家に回ってきたら……母親の片目が見えなくなっている事態が起きていました(・_・、)
眼科では問題なく、疲れからでもないとのこと。脳神経科に月曜日にかかることになり、今晩は泊まり込みで様子を見ます。以前、軽い脳梗塞で半年入院したことがあり、今も薬を飲んで定期的に検査を受けている状態です。
というわけで、携帯からのアップでした!

5/18追記
母親の状態は一昨日の晩に起きた時は左目が見えなかったそうで、もう一度寝なおして起きたらかすみがひどい状態だったとのこと。さらに今日はかすみの程度が少しよくなり、午後になってまた見えにくくなったらしい。
視覚にかかわるあたりの血管が一時つまったり少しは流れるようになったりしているのだろうか。
日常生活の動作にはあまり支障がないようなので、とにかく検査の結果待ちということで、帰宅。
今日はJR浦和駅の京浜東北線下りホームの高架工事で運転が停められていたのだが、帰宅時には工事も終了し運転再開。上下とも高架になったホームからの眺めは目新しかった。


08/05/15 「日本人のしきたり」を読む

2008-05-16 01:22:50 | 美術・本

このところ、本の話が多くなっているが、あしからずm(_ _)m
青春出版社から出ている『 日本人のしきたり 正月行事、豆まき、大安吉日、厄年…に込められた知恵と心』という本を読んだ。

職場のあるビルの一階ロビーに、古本を持ち寄って一冊50円ということにしていて、お金を入れる貯金箱が置いてある。売上げはどちらかの団体(失念)に寄付している。そこで私も何冊か提供させていただいたが、買わせていただく方が断然多い(^^ゞ
この本もそこで見つけたわけだ。大体「しきたり」という言葉には拘束感を伴うマイナスのイメージを持っていた。しかしながら、この間いろいろと葬送にともなう習慣などに対する共通認識がなくて母と話がかみあわずに苦慮していたのでピンときた。手にとると日常生活や年中行事、慶弔の行事に関してのことなどが読みやすく書いてあった。以下、著者の冒頭の言葉から引用。
「いまやさまざまな伝統行事が忘れられ、また形骸化していくなかで、もう一度それらの原点に触れてみることは、日本人の豊かな人生観を再発見するきっかけになるはずです」
なぁるほど、伝統とかしきたりとか、全てをそのまま肯定するつもりはないが、日本の文化としてアウトラインだけでももう少しきちんと理解しておく必要があるなぁとガッテンしてGET!

特に葬送に関わる部分のしきたりのアウトラインがすぐに役立った。母親の言い分も理解できるし、母親の間違った思い込みの部分も指摘して、落としどころを探るための情報源になりそうだ。

さらに読み終えた今では、古典芸能の理解にも役立ったとウヒウヒ状態になった。歌舞伎の「菊畑」で菊の朝露を綿で拭き取って使おうとしている由来などもイヤホンガイドで聞いた記憶があるが、これかこれかという感じだった。

先日、紀伊国屋書店で買ってきた新書版の布製カバーも使ってみたが、いい感じ。アマゾンで以前3000円以上でもれなく貰えた文庫本カバーがよかったので、新書版もアマゾンで買おうと思っていたら、購入者の声の欄で大きさが微妙に使いにくいという声が散見され、そちらはやめていたのだ。こういう小物も使い勝手がいいと気分がいい。

08/05/15 話題の映画を見てきた

2008-05-15 23:58:40 | 映画(映画館、DVD、TVを含む)
東急Bunkamuraの向いにあるシネ・アミューズ。そこでドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」が上映されている。当初は友人と先週の仕事帰りに一緒に見るはずだったが、その日は朝の喘息の薬を吸入薬・飲み薬とも忘れてしまい、一日苦しくてキャンセルしてしまった。そこで昨日、せっかく近くに行くからとリベンジしてきた。入場整理券とプログラムを先にGETし、他の用事をすませてから映画館に戻るという渋谷の坂道の登り下りも大変だった。

4月の封切り前に一部の自民党国会議員が文化庁の所管法人による助成がふさわしくなかった作品と主張して大騒ぎになり、予定されていた全ての映画館で上映中止になっていた作品。そしてGW明けからもう一度全国上映が始まった。
そしていよいよ「靖国」を観た。こんなに淡々としたドキュメンタリー映画のどこが偏っているのか?という作品だった。これまで日本人が靖国神社にここまで向き合った作品をつくってこれなかったのは、まさに戦後の日本の社会状況の反映だろう。日本を愛し、在日して19年という中国人監督だからこそ、このような作品が作れたんだと思った。日本が欧米列強に追いつけ追い越せとアジアの国々に覇権を広げていった歴史について、きちんと国民が共有認識にしてこれなかったという戦後の状況こそ問題だと思った。

作品としては靖国神社の神体的存在(神社から正式な神体についての反論があるようなので)としての「靖国刀」の刀匠が一振りの刀をつくる過程も丁寧に取材し、全編にちりばめてあるのがとてもいい。「靖国刀」は軍刀として使われていたのだが、90歳を超える刀匠が誠心誠意をこめて刀をうつ姿は誇り高い。その刀への誇りとどう使われたかという当時の報道写真資料が対比されるということでまたいろいろ考えさせられるのだ。

私は千鳥ヶ淵の夜桜で2回、靖国神社の境内に入ったが、神社詣でという目的では絶対に行かないところだ。逆にこの映画を見ることで今まで目をそむけてきたところに関心をもつことができてよかったと思った。
それにしても8.15の靖国神社というのは凄かった。軍服姿で英霊を讃えるおじいさん集団とかも見ていて疲れたが、参拝推進派の集会とそれに抗議する日本人の若者が叩き出された姿とかもけっこうつらかった。そういう映像の合間に刀匠の取材場面がちりばめられるので、2時間強の長さもなんとか見ることができた。

私の父の兄も沖縄の海に水兵として沈んでいるが、合祀されているんだろうなぁ。植民地にされていた台湾人の遺族が戦死させられた家族の合祀をやめて欲しいと何回も来日して継続して働きかけている姿に、本人や遺族が望まなくても勝手に「くに」として祀ってしまっている問題が浮き彫りになった。戦死したことに文句を言わせない装置として「靖国」が機能していることもあらためて意識した。天皇のために戦死した兵隊を祀る=国のために戦死した兵隊を祀るという論理のすり替えがあるのだが、戦前は仕方がないとしても民間の一神社法人になった戦後も同じ意識のままになっていることが問題なんだと思った。
多くの人に見てもらい、考えるきっかけにしてもらいたいと思えた映画だった。

エイガ.ドット.コムのこのサイトが詳しくていいのでご紹介。

それと、この記事についてのコメントのやりとりについては控えさせていただきますm(_ _)m

08/05/14 脳卒中の闘病記2冊

2008-05-14 23:18:22 | 美術・本

私の周囲の方が何人か50歳前後で脳出血で倒れるという経験をして考えさせられる昨今である。職場の女性の先輩が現職中に2人(おふたりとも復帰して活躍中)、高校時代の友人のおツレアイが2人(おふたりともリハビリ中)。男性の方が健康を気にしないでいて倒れているので症状が重いのだ。しかし友人ふたりは明るくそしてしっかりとおツレアイを支えていて、敬意を表したい。

先日も、国立小劇場で文楽に関わる方の体験記『花舞台に帰ってきた 吉田簑助と山川静夫 脳卒中・闘病・リハビリ・復帰の記録』を買ってきて読んだことを書いている(→こちら)。
今月も国立小劇場の文楽公演で吉田蓑助が弟子の桐竹勘十郎と素晴らしく息の合ったコンビで舞台をつとめてくれていたのを観て、胸が熱くなってしまった。

さて、友人のおツレアイも闘病記を出されていて、本日読み終わった。
『脳卒中の星~右半身完全マヒからのミラクル』
出版社の文芸社さんが以下のようにおすすめコメントに書いている。
>「思わず笑っちゃう闘病記」?職業「俳優」の著者が全エネルギーを注ぎ込んだ闘病エッセイ。独自のリハビリ法など魅力満載。
サラリーマンとの2足のわらじを脱いで俳優業を本格化しようとした矢先に倒れた。高校時代からラグビーで鍛えていたことから、とにかく自分で考えていかに動かない右半身を動かすかという努力をされたかに驚いた。そして日常生活には困らない程度まで復活されたことがユーモアたっぷりの文章で書かれている。
ご本人が自分と同じ病気の方の闘病記を読みたいと図書館に行ったらあまりなかったのだという。同じ病気の方を励ましたいということで自ら執筆されたとあった。
こういう明るい闘病記は貴重なので、多くの図書館に備えられるといいなぁと思った。そしてこの本を私が住むさいたま市の図書館の蔵書をネットで検索してみたら、なかった。自分は読んだけど、図書館でリクエストして備えてもらおうかなぁ。休職中は通った図書館だが、仕事を始めるとなかなか行けずにリクエストができないのが実態である(^^ゞ

写真は『花舞台に帰ってきた』の表紙。