ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

05/12/18 『ジーザス・クライスト・スーパースター』で鹿賀丈史を聴く

2005-12-20 01:34:23 | 音楽
劇団四季によるオリジナル1976年東京キャスト盤の2枚組CDを持っている。『レ・ミゼラブル』初演の大阪公演で鹿賀丈史に惚れこみ、彼が出ていた作品ということで手に入れた。これはメジャー発売をしていないので店頭ではなかなか買えない。劇団四季が本拠地にしていたことがある日生劇場の近くということからか、銀座の山野楽器で買うことができたのだった。

久しぶりに出してきてMDにダビングしながら聞く。訳詩はこれも岩谷時子先生。出だしのギターの音のところ、昨年12月の『SHIROH』の出だしはこれそっくり。やはりジーザスを踏まえてつくってるなと再確認。
今からもう30年近く前の鹿賀さんの声。やはり若い。でも苦悩に満ちたジーザスの心の叫びの表現力がすごい。初めて聞いた時も「鹿賀丈史は人間の狂気を表現できる」と感動したものだ。
マグダラのマリアは久野綾希子だが、当時はまだ音大生で芸名でなくて本名の久野秀子を名乗っている。きれいな声だ。彼女の舞台は一度だけ、大阪のテント公演で観た『キャッツ』のグリザベラを観た。堂々としたプリマだった。
ヘロデ王はこのオーディションで入団した市村正親。本当に一場面だけでさらうと鹿賀丈史が評していたが、ホントそんな感じ。
ペテロは滝田栄。音程がやっぱり不安定。バルジャンも歌が下手だったので最初の頃に一回しか観てあげなかったなあ。キャストが一新される前にもう一回くらい観てあげればよかったかな。

その他の主要キャストは以下の通り。
イスカリオテのユダ=寺田稔
カヤパ=水島弘
アンナス=菱谷紘二
司祭=光枝明彦、吉谷昭雄、瀬下和久
ピラト=平野忠彦
シモン=沢木順
うわっ、ソウルガールのひとりは末次美紗緒だし、群衆の中の炉端の女に三田和代なんて名前もある。すごいメンバーの舞台だったようだ。

もう一回聞こうとしたら、娘がダメという。ユダが下手すぎて聞くに耐えないとのこと。まあそれはそうかもねと引き下がった。そこで『SHIROH』を続ける。これは2回聞いてましたね、娘は。その間にチケット引取りに彩の国芸術劇場へ行って帰ってきた。蜷川版『間違いの喜劇』をとったのでした。
続けて『スーパースター・クリスマス』を流す。一応、この日はクリスマス関連という選択だったんだけど、変かしら。
写真は、CD『ジーザス・クライスト・スーパースター』

05/12/17 怒涛の母ちゃん仲間忘年会

2005-12-19 09:33:13 | つれづれなるままに
娘が通っていた保育園の保護者会のお母さん仲間は結束が固い。お泊り保育やいろいろな行事、卒園アルバム作成、卒園式後の保護者会のお祝い会など、何度も相談しながら知恵と力を絞って取り組んできた。お泊り保育はお父さんたちも巻き込んでの総力企画だった。小学校卒業の時には子どもたちや先生方もおよびして同窓会を開いた。先生方も感激してくださったし、子どもたちは誰かが保育園に行ってみようぜと言い出して、皆で連れ立って行ったのにはこちらも嬉しくなった。

その母ちゃん仲間たちが毎年のように忘年会を開く。同じ2人組が幹事を辛抱強く引き受けてくれていたので続いてきたのである。感謝、感謝である。今年はようやく別の2人組(ママさんバレー組?!)が引き受けてくれていた。こちらも感謝である。最近の会場はメンバーが自営しているスナックに固定化した。ママさんも本当にいい人だしマスターの中華料理がおいしい。ここが一番くつろげるのだ。
私はその地域から隣の市に引っ越してしまっていたのだが、今年も幹事さんが連絡をくれて、しっかり日程を空けておいた。

さて当日は実家に顔を出してから時間丁度につくように徒歩で出発(東京への転勤後しばらくは実家の近くに住んでいた)し、一番に到着した。今回はいつもより少ない9人が集まった。親御さんの具合が悪くなって幹事の一人が欠席とか、年代を感じるできごとも起きている。
メンバーが大体集まりきったところで私は毎年の歌を歌わされた。
ところが、あとからコンビニオーナーをやっているお母さんはバイトの子2人が私の歌をききにくるというし、こどもたちもバイトが終わってからかけつけてくるというし...結局3ステージやらされました。山本リンダの『ねらいうち』である。
他にも沢田研二やらなにやら定番で歌わされるのがあるのだが、本人に知らせずにリクエストが入っているので何が次に入れられたかわからないままに声がかかってステージへ。ヘロヘロである。

結局終電に間に合うように私ともう1人がまずタクシーで帰宅。例年始発になった人もいるしなあ。他のメンバーはいつまで盛り上がるやら。
私は武蔵野線→京浜東北線とのりついで帰宅。寒かったけど、心はあったかでしたよ~。

写真は今年初めて登場したグレープフルーツ絞り機。携帯のカメラだが、しっかり畳の目まで写っている。そう、いつも畳のコーナーを占拠してゆったりさせてもらっているのだ。

追記:母ちゃん仲間忘年会で再会した男性ふたりのこと
毎年の母ちゃん仲間忘年会の日、椅子の方のコーナーの一角を占めているパパさんソフトチームと同席になる。そこには小学校時代の同級生のKくんがいて毎年のように再会できる。

同じクラスだったのだが担任のH先生が合唱が大好きで毎週NHKの「みんなの歌」歌集から新しい曲を皆で覚えて歌っていた。音楽係が模造紙に歌詞を書き出して伴奏も覚えてきてやってくれた。このクラスが学校代表で市の音楽会に出たのだ。だから彼も私も歌が上手いのよ、なんちゃって!オイオイ、自画自賛が過ぎるゾ(^^ゞ

さらに彼が今回紹介してくれたのは同級生の弟。顔を見たら「ああ、Kちゃん!」と感激。彼の姉のTちゃんとは私が保育園の頃からの仲良しで一緒に赤城の山荘への家族旅行に連れて行ってもらったこともあり、そのことを彼も覚えていた。この日歌った「ろくでなし」だって、彼のお母さんから借りた越路吹雪のロングリサイタルの2枚組LPを聴きこんで覚えたものだ。その話をしてそのお母さんが亡くなったことを悼んだ。ユーミンの「あの日に帰りたい」を頑張って裏声で歌っていたら、彼も途中から一緒に歌ってくれた。そうだ、姉のTちゃんから『ユーミンブランドパート2』のLPも借りたっけなあ。

Tちゃんは結婚して今は宮城県にいるのでなかなか会えないのだ。今度のお正月にでも実家で会ったら「連絡ほしいと言ってたと伝えてね」と携帯の電話番号もメモに書いて頼んでおいた。会えるといいなあ。

05/12/14 「赤穂浪士討ち入り」の日に生まれた私

2005-12-14 23:57:26 | つれづれなるままに

ブログへのコメントやミクシィメッセージで誕生祝を寄せていただいた皆様、ありがとうございます。

そうなのです、私は「赤穂浪士討ち入り」の日生まれなのです。だから子どもの時から忠臣蔵ものには人一倍興味を持ってしまうのです。

今晩はNHKの「その時歴史は動いた」シリーズで面白い番組をやっていた。特集「歴史の選択 赤穂浪士~討ち入り組VS討ち入り不参加組~」というもの。
この番組の詳細はこちら
討ち入りした四十七士だけではなく、浅野家断絶後に路頭に迷った300人を超す家臣のうち、討ち入り不参加の250数人の側にもスポットを当てて、松平定知キャスターが討ち入り組、女性キャスターが不参加組の立場で進行。なんかアメリカでよくやるディベートの手法をTVでやったのでした。視聴者にどちらに共感をもつかを電話投票してもらうという最近の流行の手法も取り入れていた。うう、結果のところは聞き逃がしたけれど、13万を超える投票があったらしい。けっこう熱心な人がいるのねえ。

私は討ち入りしないだろうなあ。短慮の殿様に忠義をつくして命をかけるなんて馬鹿らしいよ。でもまあ、太平の世の中に一石を投じた事件だったのよね。お上の不公平に対して世論が沸騰したというのは面白い事件だったと思う。
ハイハイ、今月歌舞伎座夜の部で「松浦の太鼓」も観てまいりますよ(25日昼夜通しで行ってきます)。

さて、仕事帰りに自分で自分の誕生日を祝うケーキを買って帰宅。娘の学校からの帰宅が遅くなったと電話が入り「ケーキ買ってきたよ」と伝えておいた。

いよいよ食べようとして皿に並べたら、「ミルフィーユ嫌いなのになんでまた買ってきたの?もう食べない」と怒り出す娘。「ミルクレープ買ってきたって言ってたじゃない。楽しみにしていたのに...」似たような名前だが食感が相当違う。以前も間違えて次は間違えないようにしようという話があったことはあった。記憶が曖昧だったのでショートケーキと2種類にしてふたりがどっちを食べてもいいようにしてきたのだが...。情けなくて頭にきてまたまた大口論になる。私が大泣きしてしまって、落ち着きを取り戻すまでに30分以上が経過...。
結局は食べたのだが...。ふたりとも感情の起伏が激しくて困る。ちょっとしたことで一触即発になる。私が大人にならなければいけないのだろうが、それができれば苦労はしないのだ。私が大人になるのは寿命が近づいた頃になるのだろうか。

写真は喧嘩の元になったケーキ。手前がミルフィーユ。

05/12/12 浦和の十二日まち、寒かった~楽しかった~

2005-12-12 23:51:57 | おでかけ、旅行

夕方まだお仕事中に期末試験中の娘から携帯に電話が入る。
娘「お母さん、今日は十二日まちだった。一緒に行こうよ」
私「学校の友達誘ったの?」
娘「誘ってない。お母さんと行きたい」
私「友達いちおう誘ってみなよ。それでフラレたらお母さんが付き合ってあげる」
娘「わかった~」
どちらに転んでもいいように夜8時くらいに浦和に着くように仕事を切り上げる。
帰宅途中でまた電話。
娘「誘ってみる勇気が出なかった。やっぱりお母さんと行く~」
ということで浦和駅で待ち合わせ。毎年行っているのだが、もちろんお参りが目的ではない。楽しい楽しい夜店めぐりのためだ。

駅前の通りから中仙道を通って調神社(つきのみやじんじゃ)へ。要は「酉の市」で、大宮の氷川神社が「十日まち」、こちらが「十二日まち」で、夜店の皆さんはそっくりこちらに回ってくるというわけだ。
いきなり「綿アメ食べたい、ベビーカステラ食べたい」って「おいおいアンタいくつ?」状態。娘の食べるものは大体決まっているが、はやる気持ちをドウドウと抑えるのが毎年の私の役目。
今回は①上海シャーピン300円、②ラヅベリークレープ300円、③あんず飴200円、④バナナチョコ200円、⑤ベビーカステラ20個で500円とお買い上げ。①は今回が初めてだったが香ばしくて美味しかったという。②は本当にこういう風に手書きしてたのだ。ラズベリーソースだけのシンプルさが美味。④は店じまい間際だったのでジャンケンもしないのに2本くれてラッキー!

中仙道沿いだけに元々あるお店も軒先で出店を出している。レトロな建物のお茶屋さんはお茶を売っているし、古本屋さんも100円の本を並べている。雑貨屋さんは鍋まで並べて売っている。秩父特産の干し柿も売っているし、ローカルな味わいがあって毎年くり出しては楽しんでいる。実行委員会か何かによる儲けを度外視した出店もあり、私は毎年100円の甘酒を飲むのが楽しみ(娘は嫌いなので飲まない)。
境内ではやはりお参りもしないでお店をめぐる。「酉の市」の縁起物の福をかき集める熊手を売る店が並び、売れた時の手拍子もきいていてワクワクする。商売人の娘なので小さい頃から「酉の市」は何度も連れて行かれているのでこの手拍子は大好きなのだ。植木市もやっていて、鉢植えや苗を売っていた。好例のお化け屋敷もきていて昔入った時の思い出が甦る。
帰途、行く途中でマークしていた「お茶はちみつ750円也」をお茶屋さんで買ったので、堂々とお茶を所望すると美味しいお茶を淹れてくれた(お茶の供応用の用意が目に入ったので)。「腕が寒い」「首が寒い」とか言いながら、おまけで2本にしてもらったバナナチョコとベビーカステラを娘と分けて食べながらイトーヨーカ堂をめざす。10時の閉店間際に飛び込み、私の夜食のおかずを買う(娘は夕方給食を食べている)。少し寒いのがまぎれたところで電車にのって帰宅。
期末試験の最中だけど、まあいいでしょう。受けるだけで意義があるということで(笑)
風邪ひきそうな感じだったのに、夜店でテンションが上がってどこかに行ってしまった。このまま乗り切りたいなあ。

写真は、改札口を出たところに貼ってあった、毎年同じデザインのポスターを携帯のカメラで撮影したもの。

05/12/11 『狸御殿』でスーパー歌舞伎と人情喜劇の融合

2005-12-11 23:38:07 | 観劇
今年の6月に鈴木清順監督の映画『オペレッタ狸御殿』も、実はこの舞台を観るための予習だった。残念ながら映画はあまり面白くはなかったのだが。しかし先月の松竹座の劇評が『演劇界』1月号にあって、なかなかの舞台のようで期待は高まっていた。
映画『オペレッタ狸御殿』の感想はこちら
今回の舞台は...面白かったのだ!

物語は「昔、昔、ずっ~と昔の狸と人間のおとぎ話」なのだが、まず話の作り方がうまくて退屈しない。話の筋は以下の通り。
人間界のお家騒動で相馬家の若殿・織部(右近)が闇討ちされて死にかけたところを狸御殿のきぬた姫(藤山直美)が助けて惚れる。狸世界から記憶を消されて帰された織部を人間界にまで姫は追っていくのを奴雅楽平(猿弥)がついていく。相馬家では織部の母・卯月の方(藤間紫)に金毛九尾の狐がとりついてその一派が人間界を魔界に変えようという陰謀がすすめられていた。きぬた姫は金毛九尾によって正体を見破られるが、織部を助けて陰謀を打ち砕くべく稲荷大明神の使いの白狐(笑也)の力を借りにいくが、断られる。
姫が織部、雅楽平と長屋に身を隠しているところに、父(小島秀哉)や家老(小島慶四郎)、乳母(大塚嶺子)たちが姫をたずねあててきて連れ帰ろうとするが、織部とともにいたいと父たちを帰してしまう。そしてついに金毛九尾との対決。そこに白狐があらわれて霊剣を授けて卯月の方にとりついた金毛九尾を除霊させ、元の母に戻す。織部はきぬた姫にいつまでもそばにいてほしいと言うが、姫は織部と守役の娘九重(春猿)の仲を結んで、雅楽平とともに狸御殿に帰っていく。

澤潟屋一門によるスーパー歌舞伎と藤山寛美・直美父娘の人情喜劇がうまく融合されている。両者の共通性=「大袈裟」な演技がうまい具合に相乗効果を上げているなと感心した。プログラムによると直美はもともと猿之助の大ファンで、今回の企画も彼女から一緒にやりたいと依頼したのだという。猿之助も藤山寛美のお客様を大切にする舞台に感動していたということで、ここに新しいジャンルの舞台を誕生させるという意気込みだ。

随所に歌舞伎のパロディが効果的に組み込まれていた。10月歌舞伎座で観た「加賀美山」の草履打ちとスーパー歌舞伎の「オグリ」→11月の「児雷也」で観たばかりの引車の場面など、思い出して比べては笑ってしまうのだった。それなりにきちんと演じているから嬉しいというのもある。
さらに満月祭などのショーのシーンも宝塚の日本舞踊ショーの群舞のようにカラフルで楽しい。若衆姿にキラキラをいっぱいつけたしたきぬた姫の婿候補たちなんてすごい迫力だった。狐の女方軍団と狸の女優軍団の対決シーンも笑えた。ここまで人間でないものが登場するおとぎ話にしてしまうと女方と女優が同時に舞台にいても違和感がまったくない。

脚本はちゃんとそれぞれの役者にあわせたアテ書きになっているのだろうから、笑いをとる場面も無理がない。さらにそれをアドリブ的に進化させているのだろう、噂にきいていた直美のツッコミ台詞もさらに過激になっていた。大阪の新喜劇のノリのツッコミを受ける澤潟屋の一門の反応もそれぞれに楽しかった。
一番感心したのは金毛九尾の藤間紫が同じ獣のよしみで直美にくだけた調子で話をする場面。「アンタ、なかなか面白い子だね」というような実に軽い感じで話をすすめる。そして一転、自分の野望を話してガツンと決めるというこのメリハリ!ぶっかえりの見得がこんなに似合う女優は他にはいない。まさに立女方の演技ができる女優だ(昨年の『西太后』での見得に感動したものだ)。そしてまた一転可愛い声でくしゃみをしてみせるというこの自在さに観ているこちらも嬉しくなる。
藤山直美の舞台は2回目だが、これは代表作になるだろうという予感が確信に変わる。三枚目で人情喜劇を演る女優なんてなかなかいないのだから、是非これを人気シリーズにしてほしい。狸の愛嬌あるイメージとぴったりだ。(追記:それにしても父寛美そっくりのしぐさを随所に盛り込んでくれる。猿弥に「寛美みたい」って言われてた。寛美の丁稚姿が目に焼きついているので嬉しくて仕方がない私。)
右近も直美と組むと十分二枚目だった。デュエットはちょっとご愛嬌のレベルだったが、笑いをとる台詞もまあ頑張っていたといえよう。
笑也が野郎言葉で美しい白狐を演るのがもうたまらなくおかしかった。厚化粧とツッコマレて「日清製粉てんぷら粉」!と返してフーっと粉を吹くところはもう仰天モノ。7月『十二夜』の松緑同様、これではじけてくれたのではないかなあ。
猿弥も三枚目で大活躍。猿弥と組むと直美も可愛いもの。直美・猿弥の連れ立っての宙乗りもとても可愛くてよかった。ここも「再岩藤」のパロディのミニ傘が可愛くて可笑しい。直美・右近・猿弥の三角関係路線で続編続けられると思った。

今日は3階B席の右サイド席だったのに双眼鏡を忘れてきてしまい、肉眼だけで遠い席で観たのだが、そういう見方でも十分楽しめる舞台だった(表情まで細かく見たいご贔屓がいないというのもあるけれど)。でもケチらずに3階A席くらいで正面から観ればよかった。チケット代のメリハリもつけすぎたかもしれない。もう一回くらい正面から観たいなと思わせてくれる舞台だった。

写真は、松竹のHPより今回公演のチラシの写真。
追記:幕間に並んでいたトイレの行列で私の母の世代とおぼしき女性数人が宮城千賀子の主演の映画『歌う狸御殿』を昔観たのよ~って盛り上がっていた。どうりで3階席、そういうお客さんが多いなあと納得。
追記その2:随所にスーパー歌舞伎がチラホラする。新三国志キーワードの「夢見る力」が2回も台詞中に登場したし、聞きなれた音楽も流れたりする。上手い、うますぎる~。プログラムの中で藤間紫がスーパー歌舞伎で喜劇がやりたかったというくだりがあったが、まさにそういうテイストだ。スーパー歌舞伎ファンは必見である。

05/12/10 今度はシクラメン...懲りない私

2005-12-10 23:52:29 | つれづれなるままに
シャコバサボテンを一日の温度差が激しい窓のそばに置いてしまい、花芽をダメにしてしまった私。今度はシクラメンを買ってきた。
今日は午前中にマンションのメンテナンス業者がくる予定だったので、久しぶりに部屋の掃除をしたのになかなか来ない。電話で呼び出したら必要な部品が調達遅れで今日はできないと連絡がもれていたとのこと。しょうがないなあ。

午後からは娘の薬をもらいに赤羽のクリニックと夕方は娘の口腔外科の紹介状のもらい直しで大宮の歯科クリニックへとハシゴ。本人はバイトと学校の両立疲れで今日は一日家で休みたいというので一人で出かける。
疲れて気がめいってきたところに、大宮駅西口の陸橋のところで中年の姉妹がお子さん連れでシクラメンを並べて売っているところに遭遇。けっこう立派な6号鉢を籠に入れたものが並んでいる。色は真紅、紫、ピンク、白の花びらの縁に色がついたもの、花びらの縁が縮れた種類もあった。「今日だけ2000円で売ってるよ」という売り声をききつけて、これはちょっと気分を変えるためにも一鉢買おうと決断。手入れ方法等いろいろ聞いて買ってきた。写真のように花びらの縁がちょっと縮れた濃い目のピンクが気に入った。

実家ではシクラメンを買った年もあって、中学の時に一度スケッチした記憶もある。しかし私の家に買うのは初めてなのだ。帰宅して娘に見せたら「お母さん、懲りないねえ」と言われてしまった。今度は窓際ではなくソファの隣の花台にもできる台に置いてみた。さらに、久しぶりにこざっぱりとした部屋にクリスマスの飾りもいろいろ出して飾った。昔は娘が喜ぶから大きなクリスマスツリーも買ってきて「豆電球がチカチカする中で寝付くのが好き」とか言ってくれた娘。今はシラケちゃってますな。
いつもの私には似合わないけれど、「いいのよ、いいのよ、たまにはこんな風に花を飾ったりしたって」と自分を励ます。

さて、夜のTV番組『ブロードキャスター』「お父さんのためのワイドショー講座」を待ち構えて見た。「渡辺謙と南果歩入籍」が5位だったか4位だったりしたかの後、第3位に「市村正親と篠原涼子入籍」がキタキタキター!12/7のスポーツニッポンの一面トップにあったのをコンビニ店頭でみつけ、スポーツ新聞なんて買うことないのに買ってしまった。この2組の記事がいずれも同じ号に掲載されていたもんね。
市村正親と篠原涼子のおふたりはどうなっているのかずっと気にいていたのだが、ついに、である。日米開戦の日じゃなくてもいいと思うのだが、おふたりにとってよい日ということだったらしい。お互いによい刺激になっていて役者としてよい仕事ができるよう関係のようだ。でも本当にふたりともノロケてくれるなあ。ああ、なんて可愛いらしい!そしてなんて羨ましい!市村さん「涼子は最後の神様からの贈り物」って言ってたな。これで最後にしてくださいよ。そして富十郎さんという年の差カップルの大先輩のところにもちゃんと可愛いお子さんができているし、ふたりに似たお子さんができるといいねえ。

05/12/07 インフルエンザワクチン¥2500~4000っていったい??

2005-12-09 23:52:32 | つれづれなるままに
インフルエンザワクチンは、学校で集団接種を受けて以来ずっとしたことがない。インフルエンザにかかったらかかったで仕方がないと思ってきたが、幸い今まで1回もかかったことはない。ところが今年は受けることにしたのである。今、母は倒れるわけにはいかないのだ。
インフルエンザワクチンについての参考情報はこちら
今年の春に続き秋の喘息発症で通うようになったアレルギー科の医師により、吸入剤が一日2回処方されている。しかしながらまあ忘れることも少なくない。けれど全くしないとなんとなく息苦しい感じもあり、欠かせなくなっている。そこで薬がなくなりそうになるとまた通院しているのだが、その医師にワクチン摂取をすすめられた。喘息の人はひどい発作が起きるおそれがあるのだという。説明書をくれて1回3500円×2回で7000円と書いてあったが、第一印象...高い!確か以前にかかっていた内科では2回で5000円だったはず。そこですぐに「そうします」とは言わなかった。

別の日に娘の通院に同行した際の薬局でもらったチラシにはかなり詳しい説明があり、かつまた説得力があった。だんだんその気になっていった。ワクチン接種から抗体ができるのに2週間ほどかかるので流行し始める前の12月上旬までの摂取がのぞましいと書いてあった。
そこで12/6に予約を入れておいた職場の成人病健診のクリニックできいてみたら、もう在庫がなくなったので終了したとのこと。ちなみにいくらだったかきいてみたら4000円とのこと。さらに高い!
翌日行くことになっていた渋谷のうちの本部の近辺のクリニックはどうかとネットで検索(JR渋谷駅新南口のホテルメッツの2階がクリニックフロアになっているのを思い出し、ホテルメッツ渋谷で検索)...。ありましたよ、2500円でやってくれるところが!ただし予約制。隣のクリニックは予約なしだけど2940円。当日の朝電話で予約できたら安い方に行くことにした。
そして予約OK。営業時間?も8:30~20:00というなんという便利さ!検査を中心にやっているクリニックなのでその合間をみて、医師が問診の上で看護婦さんが注射してくれた。問診でちゃんと喘息持ちであることを書くと、青年医師はネットで情報を確認しにいき、要注意だということで問診にきちんと時間をとり、かかりつけ医師にすすめられたことなどでOKになったが、副作用などの説明も詳しくしてくれた。ワクチン接種によって発作がおきるおそれもあるらしい。
その問診の中で疑問をぶつけてみた。

①値段が¥2500~4000とまちまちなのは何故?
→保険外の自由診療だから。薬の仕入れルートによっても値段も違うし、うちは損はしないけれど儲けてはいない。
(他の情報でも技術料とかを乗せると高くなるという話をきいた。)
②2回接種がのぞましいというけれどそのへんはどうでしょう?
→高齢者は抗体ができにくいので2回接種する方がより確実に抗体ができるということがあるが、それほどの年でなければ1回でよいでしょう。
(なるほど、これで1回でいいな!)

注射担当の看護婦さんも「私も喘息があるけどワクチン打ってますから大丈夫ですよ」って言ってくれたので心強くなる。接種箇所は左手の肘のちょっと上で下に向くあたり。
ブスっ!!
その直後、首筋までカッときました!やっぱりなんかあると思った。でもすぐに落ち着き、お支払の際に「一応、診察券をつくっておきましたのでお持ちください」とくる。やはりなかなか高い検査を中心にしたクリニックだけに来てくれる人の間口を広げるためにこの値段設定なんだなと納得。駅の出入り口にあるところなので便利だった。来年もここでお願いすることにしよう。
でも、欧米で認可されているような点鼻投与のワクチン、日本でも認可してほしいなあ。やっぱり痛いのはイヤイヤ。

私の行ったところの情報はこちら
さてさて、その後のご報告。
大きな副作用はない。しか~し、接種箇所が赤く腫れてしまった。そういうことがあると説明書にも書いてあったけど。けっこう痛いし、2日たったら痒い感じ。
う、う、なるべく早くできてね、抗体くん!

05/12/08 おもしろい黄葉風景

2005-12-08 23:46:17 | つれづれなるままに
写真は私の住むマンションの中庭を携帯のカメラで撮影したもの。緑色はリュウノヒゲで、日陰OKで寒さに強く手入れの楽なグラウンドカバーとしてイチオシの植物。ポツンポツンと黄色い島があるが、これはギボウシですっかり黄色くなってペッタンと広がってしまった。これが濃緑の中の黄色でなかなかおもしろいコントラストを見せてくれる。常夜灯の奥の木は何かわからないけれど、やはり綺麗に黄色から赤に色づいている。

ギボウシはしばらくすると溶けるようになってしまうのだが、次の春にはちゃんと復活する。昨年アレアレと思っていたが、今年の春にちゃんとまた元気に芽吹いて緑の葉が出て初夏と秋の2回綺麗な紫色の花を咲かせてくれた。濃緑のリュウノヒゲと明るい緑のギボウシのコントラストも綺麗なのだ。

グーグル検索をしてこの2つの植物について調べた。リュウノヒゲは上記のような特徴があり、ギボウシも凍結しても根が乾燥しなければ大丈夫とあった。ちゃんと考えて植栽をしてくれているんだなあと感心した。

一方、我が家のリビングルーム。温度差の大きい窓辺に置いたシャコバサボテンは花が2輪咲いただけで花芽が乾いて咲かなくなってしまったし...。こうやって失敗しながら覚えていくのね。
(T-T)
それともうひとつ、カラーがらみで。
娘が初めて髪を染めた。ピンクがかったブラウンでけっこう今風のお嬢さんぽくなった。部屋の中だとけっこう黒く見えるが、明るい洗面台の前で私と並ぶとやっぱり髪の色が違う。可愛くなりたいという気持ちが出てきたのはよい。でもなんで私のお金で買うのさ。自分のこづかいで染めなさい。大体私の主張は、髪が痛むからストレートパーマかヘアカラーのどちらかにしなさいというもの。「高いストパー代出してやってるのに、お母さんの言うこときかないなら自分で払え~」って言ったのに、サイフを忘れたからと娘にゴネ勝ちされた。悔しいなあ。

追記:今日は真珠湾攻撃をして日米開戦となった日。今はアメリカの「不沈空母」の日本。それを思うとため息。

05/12/06 NHKプロジェクトXで「ベルサイユのばら」初演が!

2005-12-06 23:21:53 | テレビ
12/6プロジェクトXの詳細はこちらへ
1974年(昭和49年)の『ベルサイユのばら』初演の東京公演、私は高校受験の年であったが、母は娘3人を東京宝塚劇場に連れていってくれたのだ。頭の固い私を少しでもやわらかくしようとしたのだが、予想を超えて一番ハマったのが私。高校時代3年間は東京公演がある月は通ったし、公演がない月は帝劇で東宝ミュージカル通いということになったが、全てはこの公演から始まったのだ。

今日の夕方、新聞でこの番組をチェックできたので、しっかりと録画しながら観ることができた。(ふだんは友人からの情報、ブログでの情報に依存してます。いつもありがとうm(_ _)m)
けっこう知らなかったこともあってそうだったのかあ、などと思いながら見る。現理事長で当時演出部門の若手だった植田紳爾が宝塚の舞台で癒されたことから大学で演劇を学んでから就職したこと。昭和40年代にこんなに宝塚に閑古鳥状態だったなんて知らなかった。長谷川一夫の俳優生命が絶たれるかという危機を救ったのが小林一三で、その恩義にこたえるために演出を引き受けた...なんて知らなかった~。

初演の企画が通った後、キャスティング、稽古、演出の変更などなどドキュメンタリーの映像は当時の映像も多用されている。当時も話題になって特集番組などがあったような記憶があるが、それも活用されている。
そして、いよいよ初演の舞台映像...。な、なつかし~い。アントワネットの初風諄の銀色に紺色のリボンのドレスでの登場なんて覚えてる~。なんて衣裳が立派なんだろうって感動しながら観ていたしなあ。オスカルの榛名由梨もそんなにイメージくずしてない、立派!って思った。フェルゼンの大滝子のとってもクサイ演技に惚れてお人形までつくったものだった(プレゼントしようとしたが勿体ないと母に言われてやめて今も手元にある)。

好評につき「オスカル・アンドレ編」の上演決定。有名な「今宵一夜は...」の場面に長谷川一夫が演出をつける。観て美しいポーズは演じる者の身体には相当無理な姿勢なのだという。ゲストの榛名由梨が女性キャスターをオスカル役にポーズをつけると痛たたた!になっていた。
それにしても榛名由梨アンドレと安奈淳オスカルのこの場面の映像は嬉しかった。舞台で観た頃の若かりし自分への懐かしさに思わず涙がにじんでしまった。

来年はマリーアントワネット生誕250年の年らしく、いろいろと関連する作品の上演が予定されている。宝塚でも宙組で『ベルばら~フェルゼン・アントワネット編』が上演される。どうもこっちのストーリーはあまり好みではないのでチケット入手の努力が足りない。でも観てもいいな。
写真は、プロジェクトXのHPより『ベルサイユのばら』初演の舞台写真。

05/12/05 二十年物のコーヒーメーカーの部品があった!!

2005-12-05 22:03:00 | つれづれなるままに
9/1から仕事に復帰した職場は職員が3人。職場でレギュラーコーヒーを飲みたい人は私だけだったので、家で眠っていた二十年物のコーヒーメーカーを持っていって毎日おいしく飲んでいた。
結婚祝いとしていただいたコーヒーメーカーなのだが、なぜ死蔵されてしまったか。その理由は以下の通り。
①紙のフィルターを使わないタイプであること。これは消耗品を買わないですむともいえるが、毎回その部分を分解して洗って衛生上きちんと乾燥させる必要があるという面倒くささと表裏一体。
②平日は家ではレギュラーコーヒーを飲まないこと。そんな時間がないのだ。そのために出したりしまったりするのが面倒くさい。
この2つの「面倒くささ」のため、しっかりとしまいこまれていたのだった。

それを20年ぶりに取り出し、きれいにして職場に持っていき、再び活躍させていたのだった。午後から3杯分を淹れて保温を切ったり入れたりして夕方まで飲むことができる。分解して洗って干しても3人分しかカップなどがないので邪魔にはならないのだ。

ところが...。先々週の夕方、うっかりガラスボトル=サーバーを割ってしまった。いつもと手順が狂ってカップが流しにあるのにガラスボトルを洗った時に手をすべらせてカップの上に落としたら、底が割れてしまった!!大ショック!
スーパーにも替わりになるようなものは見つからず、全体を買い換えなければならないかと落ち込んだ。ミルもついたタイプで、顔馴染みさんでいらっしゃる方が今度コーヒー豆を持ってきてくれると言ってたのに...。買い換えるとなると今度は経費で買ってもらおうと思っているので予算的にシンプルタイプにせざるを得ないだろう。

しかし、本体はまだまだ壊れそうにないし、ダメモトであがいてみることにした。取扱い説明書などは取ってあるわけがない。昨年買ったエアコンが同じメーカーだったのでそちらの取扱い説明書に掲載されたお客様サービスセンターに電話してみた。最初は「部品保管期間を過ぎておりますので」と言われた。そこを「互換性のあるものを調べて欲しい」と食い下がる私。オペレーターさんは「それでは修理や部品交換対応のサービスステーションの電話番号をご紹介します」ときた。

職場の近くのところを教えてもらい、そちらで調べてもらうと...。なんと、「色は白しかないですけど同じ機種のガラスボトルの在庫がありますよ」という嬉しい回答が!!さらに送ってもらうと送料もかかるが、「部品番号を教えるので量販店などで取り寄せてもらえば送れます」と言ってくれる。やった!
その部品番号で職場に出入りのいろいろな商品を受注・配達してくれる業者に手配を頼んだら、「できます」とのこと!!!

そうして配達されたガラスボトルをセットしたのがこの写真だ。取っ手のところだけ白いでしょ?十分ですよ。見場なんてよくなくたって関係ない。こうしてまた毎日おいしいコーヒーを飲めるようになったのだった。ありがたい、ありがたい。

ハイ、こうして私を感動させてくれたメーカーさんを発表します。
東芝さんです!!
次に割れてしまった時に在庫もなくなっていたら、東芝さんの製品を買ってあげたくなった。顧客満足度が高いと購買意欲につながるのである。