ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

10/09/30 ジョン・レノン・ミュージアム最終日に行ってきた!

2010-09-30 23:59:09 | おでかけ、旅行

お隣駅のさいたま新都心の西口にあるさいたまスーパーアリーナにある「ジョン・レノン・ミュージアム」。閉館が決まったという話は聞いていたが、今朝のNHKニュースで今日が最終日だと言っているのを聞き、あせる私。

友人に招待券をもらってあったのに、連れを探せず一人でいくのもつまらないと思い、いつでも行けると油断していたのがいけなかった。
さっそくゴソゴソと心当たりの場所を探して招待券2枚を見つけ、早めに仕事を切り上げて行くことを決意。

職場の月次の会議と年2回の上司との面接を無事に乗り切って、飛び込みの仕事は明日でいいと調整し、午後4時過ぎにはフレックスで切り上げて真っ直ぐにJRでさいたま新都心へ。

到着は5時半近くになっていたが、「ジョン・レノン・ミュージアム」にはたくさんの人が駆けつけていた。もう1枚のチケットは、チケット売り場に娘さんと並んでいたお母さんに差し上げることができたので無駄にせずにすんだ。
Wikipediaの「ジョン・レノン・ミュージアム」の項はこちら
私が中学生の頃は深夜ラジオをかけながら勉強していたものだが、カーペンターズからQUEENというようにハマっていった。ビートルズのベスト盤のLP2枚組の赤盤青盤は妹1が買っていた(やがて矢沢永吉へ)ので、そこに入っている曲は耳に馴染んでいるが、他のアルバムには手を出していないので、そんなに贔屓というわけではなかった。
ビートルズの中でもジョン・レノンは日本人のオノ・ヨーコと結婚したらしいというのを知って、日本には縁のある人なんだなぁと思ったり、二人でなかなか刺激的なやり方で反戦・平和運動をやっているなぁくらいの印象だった。
それでも「イマジン」くらいから、ジョン・レノンの音楽いいかもと思い、活動休止して子育てに専業していたのにアルバム「ダブル・ファンタジー」で活動再開に注目していたら、日本での発売直後に衝撃的な死の報道・・・・・・。

しばらく音楽を聴いたりお芝居を観たりする生活から離れていたが、娘を産んで仕事も労働組合の活動もセーブするようになって、少しずつそういう文化的なことにも再開。
関西の事業所から東京に転勤で戻ってきたのが1990年。それからさいたま市内に引っ越してきたりいろいろあった。
2000年10月にオープンして話題になった時のポスターやチラシも展示されていた。
最初に彼の人生を7分にまとめた映像をシアターで観てから展示室へ移動。駆け足で見て行ったが、けっこう知らないことばかりだった。
少年時代に自作の絵や文章でつくった雑誌や作品の展示もあったが、作詞作曲だけでなく絵もうまくて美術の学校に行ったことも初めて知った。これでアーティストのオノ・ヨーコと深く結びついたことがようやく理解できた。

せっかく自宅近くにミュージアムがありながら、これまで行けなかったというのも勿体なかったと思うが、最終日にでも行くことができたことで悔いを残さないですんだことはラッキーだったと思うことにしよう。

これを機会に今後、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの二人の生き様への関心が高まることは間違いない。
それにしても招待券をくれた友人にはあらためて感謝したい。

冒頭の写真はミュージアムのロゴ。イラストはやはりジョンの作品なんだろうと推測。

10/09/18 「表に出ろいっ!」対談で野田秀樹の歌舞伎出演企画決定?!

2010-09-27 23:53:37 | 観劇

写真は今回のNODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」のパンフレットを携帯で撮影したもの。「表」という字が読み取れるだろうか。裏表紙には「出」の字がある。舞台装置もこの色調だったが、携帯で撮るとハレーションを起こしそう(笑)

2006年のNODA・MAP公演「ロープ」のパンフレットの対談で、勘三郎のNODA・MAP公演出演が約束されたが、今回の対談では野田秀樹の歌舞伎出演企画が決まった。
以下、対談から一部引用。
中村 フィールドとかジャンルとか、ほとんど関係・・・・・・
野田・中村 (ハモって)ないよねー。
中村 役者同士で共演するのは今回初めてだけど、歌舞伎の女形として招きたいもの(笑)。うまいと思うよー、長屋物なんかやったら。
野田 うん、きっと長屋物だけだね、やれるのは。
中村 いや、お姫様もいいかもよ。『鷺娘』で、詐欺なの(笑)。
野田 そういう『サギ娘』だったらやりたい!
中村 いいね、歌舞伎の番外公演にも出ない?新しい歌舞伎座でさ。
野田 出るよ、出してもらえるなら。(スタッフに)覚えといてね。新しい企画って、大体パンフレットの対談で決まるよね(笑)

「ザ・キャラクター」のパンフレットには、野田秀樹と隅研吾の対談が掲載され、新しい歌舞伎座も手掛ける建築家ということで期待が高まっていた。野田秀樹の出演という企画まで加わって、「新しい歌舞伎座」は演劇界にとってかなり画期的な劇場になるような気がしてきた。
楽しみに待っているぞ~!!

10/09/18 野田秀樹×勘三郎+α「表に出ろいっ!」の可笑しさ怖さ

2010-09-25 23:59:38 | 観劇

2006年のNODA・MAP公演「ロープ」プログラムに掲載された対談で、勘三郎のNODA・MAP公演出演が約束され、ずっと楽しみにしていた。その予定よりは1年半遅れとなったが今回のNODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」でようやく実現!
さらに「ザ・キャラクター」につながる物語という前評判も聞き、これは観なくてはなるまいと、先行予約にエントリーしたが抽選にはずれ、一般予約でなんとかGET。先行予約で遠征を決めていたかずりんさんの観劇日にあわせてとれたので、観劇前に玲小姐さんと池袋でランチ会。

その後、観劇組は東京芸術劇場へ。写真は入口の柱に巻きついたポスター。「当日券あります」は、公の劇場として当日券枠をしっかりつくるという方針と推測。

2006年のNODA・MAP公演「ロープ」プログラムに掲載された対談で、勘三郎のNODA・MAP公演出演が約束され、ずっと楽しみにしていた。その予定よりは1年半遅れとなったが今回のNODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」でようやく実現!
さらに「ザ・キャラクター」につながる物語という前評判も聞き、これは観なくてはなるまいと、先行予約にエントリーしたが抽選にはずれ、一般予約でなんとかGET。先行予約で遠征を決めていたかずりんさんの観劇日にあわせてとれたので、観劇前に玲小姐さんと池袋でランチ会。

その後、観劇組は東京芸術劇場へ。写真は入口の柱に巻きついたポスター。「当日券あります」は、公の劇場として当日券枠をしっかりつくるという方針と推測。
初めて小ホールに入って着席してみて、なんと小さい劇場かと感心。新国立劇場の小ホールより狭いと思う。
そこで繰り広げられる1時間20分の3人芝居は・・・・・。
【表に出ろいっ!】
作・演出:野田秀樹 美術:堀尾幸雄
以下、宣伝文句から概要を引用。
アミューズメントパークを偏愛する父役の中村勘三郎、アイドル系を偏愛する母役の野田秀樹、さらにファーストフードを偏愛する娘役(ダブルキャスト)の太田緑ロランス、黒木華。そんな3つの偏愛が混在する、鎖でつなぎ合わないと成立しないほど、バラバラな家庭の物語。

勘三郎は能楽師という設定で冒頭にそれらしい稽古風景があるのだが、舞台装置は家の壁から床からカラフルな色の縞模様。衣装もカラフルで侘びさび文化の能楽を最初からパロっている。
勘三郎のディズニーランド好きは有名で世界のそれを制覇しているらしい。だからそれも踏まえた当て書きの設定。野田秀樹のおばちゃん役というのはその高い声もスレンダーな身体を生かしてぴったりで出てくるだけで可笑しくて喜劇的。その母だけが最初からアイドルグループ「ジャパニーズ」のコンサートに出かけることをかなり前から家族に伝えていて、夫に食事を提供するという役割を果たしたら出かけようとする。
それを夫が急に仕事が入ったからと留守番を強要。そこでいがみあいが始まると娘が入ってきて、ファーストフード「クック」の景品付きメニューGETのための友達と順番を決めての行列のために出かけるという(そういえば私も大晦日に「ウェンディーズ」最終日で行列したっけ)。そこで留守番を誰がするかを強要しあうバトルが始まる。

留守番が必要な理由は、飼い犬のシベリアンハスキー(?)のピナ・バウシェが出産しそうだから。激しい激しい理性も吹き飛ぶようなバトルとなるのだが、こんな理由だったら、かかりつけの獣医さんにでも頼み込んで預けて3人で出かけてしまえばいいのにと私などは思ってしまう。その違和感は抱きつつ、愛犬家というのは感覚が違うのかもしれないと割り切ることにする。

ダブルキャストの娘役は黒木華さんだった(「ザ・キャラクター」のアンサンブルで初舞台とのこと。小柄な夫婦の娘のわりには大柄だったが、素朴で素直な若い学生さんという感じがして好感がもてる。

父の外出理由は仕事ではなく東京ディスティニーランドのパレードの内容が変わる最終日を観に行くというものだったことがバレる。3人はそれぞれの「偏愛」への思いを熱く語り、他の「偏愛」をこきおろし、自分の方がどれだけ素晴らしいかを主張し、抜け駆け阻止のためのバトルが過熱していく。途中で突然一人に味方して攻撃対象を残り一人に絞ったりするご都合主義作戦もありというように戦況はうねって変化する。

勘三郎は変な鬘を振り回して歌舞伎の毛振りもどきまで見せるし、野田秀樹は細身のキックで勘三郎を階段で転ばせる。口喧嘩だけでなくヒートアップした親子の喧嘩は身体をはったドタバタ劇そのもの。犬のために用意した鎖で相手を外に出さないために縛り付けあうという極限の行動までいきつく。

お気楽なドタバタ劇は、人間やそのグループや国家などがそれぞれのこだわりを主張して争う人間社会に重なって見える。お互いを牽制しあって滅亡への道をたどっていく。それを風刺しているように思える。

ところが娘の「クック」行列は嘘で、実は通っている書道教室の家元の予言「世界の終りの日」を弟子たちみんなで迎えるために教室に行くのだという告白から喜劇は一変。

井上ひさしが、面白い作劇の要素として指摘した「言葉遊び」と「○○実ハ××」という技術がここでも大活躍なのだが、今回の「実ハ××」はここで「ザ・キャラクター」につながるかと実にゾッとした。

娘は先に世界に絶望し、家元の教えに従って渡された「人魚の粉」を飲んで新しい世界に生まれ変わるという希望にすがっている。両親は毒だと言って必死に止めるが、娘は聞こうともせず、その「信仰」と両親の「ハマっているもの」がどう違うかと詰め寄る。
おいおい、明らかに違うだろうと私は言いたいが、この両親は言い返せない。「ハマっているもの」は心を癒やし元気にするものであって、絶望を救ってもらうために何もかも捨ててすがりつくものじゃないんだよ。そうか、言い返せないほど、投げ捨ててハマってるってこと?それはハマるというには度を越しているだろう。

粉を飲んで倒れた娘に両親は嘆き悲しむが、それは死んだフリだった。世界は終わらずにその信仰の嘘は暴かれたが、親子3人に渇き死に、飢え死にの危機が迫る。

この期に及ぶと、この危機的状況から助けてくれるなら娘の信じる神にもすがりたい、犬のおっぱいでも渇きを癒やしたいと、父のあがきは見苦しいこと限りない。
人間の愚かさ浅ましさをブラックコメディにして見せつける。

しかしながら、扉は開き、この家に外の光が差し込む。「希望の光」か?泥棒か??
泥棒でもいい、助けて~!!という幕切れ。

野田秀樹の人間社会への危機感のメッセージがここまで笑いにくるまれながら提示されるのは嬉しい衝撃だった。
さらに、犬ではあれ子どもが生まれるということへの希望、どんなきっかけでも危機的状況を抜け出せるということがあるという希望。生きていく中で希望というものを捨てないことが大事ということを感じ取った。(深読みしすぎかもしれないが)。
野田秀樹は奥が深いなぁとつくづく感心。先日見た大竹しのぶのドキュメンタリー番組で二人の関係についても語られていたが、この二人の別離は正解。野田秀樹、今の結婚生活と子どもを持ったことがよりよい作品に結実していると思う。これからもしっかり観ていこうと決意している。

そうそう、ピナ・バウシェという名前は昨年亡くなった有名なダンサーさんの名前。なんでこの名前?と考えたが、おそらく犬の鳴き声「バウバウ」からのパロディだろうと推測。亡くなっているからまぁいいけれど、失礼ぎりぎりのラインじゃない?野田さん(笑)。

10/09/23 さい芸回廊で亀治郎と遭遇!贔屓度アップ!!

2010-09-24 23:27:29 | 観劇

ひと雨ごとに気温が下がり、急速に秋めいてきた。秋分の日の23日、さいたま芸術劇場にゴールドシアター公演「聖地」を観に自転車でかけつける。
いつものことだが、ぎりぎりで劇場に到着。雨模様の日は回廊側のスペースに止めて駐輪。ここはキャスト・スタッフさんもバイクを停めていたりする(清家さんに遭遇したこともあり)。
ガラスの回廊に入ってすぐ右手に事務室があり、左手には稽古場が並んでいる。稽古場の扉が開いていて中が見えた。これは来月のオールメールシェイクスピア「じゃじゃ馬馴らし」の稽古現場だ!あれに見えるは亀ちゃんじゃないか?!稽古とはいえ裾の広がったドレス姿にすっぴん(髭はなし)のギャップがたまらない!!

稽古の休憩時間らしく、廊下に出てくる~。小劇場に向かう私と並んだ~。こ、これは声をかけるしかない!
私「亀治郎さん?」
亀「はい」
私「来月ちゃんと観に来ますから」
亀「ありがとう」
私「よろしくお願いしま~す」
亀ちゃんはさっさと先に行く。呆然とする私・・・・・それにしても何をよろしくお願いしたのだろう?意味不明な言動をとってしまった・・・・・。なんて、小柄な細身のお身体なんでしょ。カ、カワイイ~。
ギリギリの到着で逆に運がよかったと思いつつ、小劇場で「聖地」観劇。

終演後ももしやと回廊を通ってみると・・・・・。うわーっ、稽古終了のタイミングで稽古場の扉がまた開いている~。子役ちゃんから差し入れをもらって「ありがとうっ」って答える声は、「風林火山」の晴信さまの若殿時代の高い二枚目声!
黒いカーゴパンツに灰色のTシャツ姿に灰色のキャップを被り、傘はさして早足で劇場を去っていく亀ちゃん。車に乗る気配がないぞ!

駅に向かうのであれば自転車で追いつけるはず。駐輪場で雨ざらしの自転車をタオルで拭いて小雨の中を傘もささずに発信。
服装の亀ちゃんを探す、探す。「聖地」観劇後のお客さんたちがグループごとにしゃべりながら群れをなして歩いていく中を縫って、驚異の早足で歩いていく普通のお兄さん姿の亀ちゃん。誰も来月の主役が歩いてるって気がつかないのに感心至極。
しっかりとマークしてから私はタオルで雨を拭いて傘をさすが、その間にもうわ~っ、与野本町方面へ十字路を左折してしまったぞ。
その歩道にはお客さんたちもいないし、単身進む亀ちゃんの隣に近づく私。ストーカーチックじゃないかと躊躇ってはみたものの、自転車をとめて傘(赤いヤツ)の中からせっかくだからとお声をかける。
私「亀治郎さんですよね?」
亀「えっ?」(誰も気が付いていないという確信をもっていて予想外の驚きで立ち止まる)
私「先ほどお声をかけた者です。あの、握手してもらっていいですか?」(ずーずーしく右手を差し出す)
亀「ハイ」(と手を握ってくれる)
私「有難うございます・・・・・・」(感極まる)
駅へ向かう亀ちゃんを見送るも、舞い上がってそっちの世界の住人となっている。

「亀ちゃん、亀ちゃん、あなたはどうして亀ちゃんなの・・・・・・」
その可愛さにノックアウトされた。カッコイイという感じじゃなくて、やっぱりカワイイ~。氷川きよしやジャニーズを追いかけるおばさんたちの気持ちが一気にわかってしまった!
1ヵ月遅れにはなったが8月の「亀治郎の会」の記事アップを続けていたタイミングでの遭遇に感無量。「四の切」 「上州土産百両首」

そして翌朝のNHKの「アサイチ」のプレミアムトーク。「ゲストは市川亀治郎さんです」って、うわーっノーチェックだったよ。VネックTシャツにストールを巻いて上にまた軽くはおったカジュアルな姿。昨日の雰囲気の延長だ。
昨日観たような稽古場風景も映し出されている。「亀治郎の会」の黄色いプログラムの「亀治郎かく語りき」のページが大写しになっている~。

早番なので最後まで見れないのでしっかり録画をしかけて出勤。
コクーン歌舞伎「四谷怪談」の北番を平日昼の部で観て、楽屋口に行ってみたら勘三郎に遭遇し、翌朝のNHK「生活ほっとモーニング」に出演しているのを観ることになったタイミングと同じだぁと感心してしまう。勘三郎贔屓と同様に亀治郎贔屓にもなってしまったので、これも運命かもしれないなぁ(笑)

来月は娘と一緒に「じゃじゃ馬慣らし」を観るが、実に実に楽しみになってきた。

10/08/21 第八回亀治郎の会「上州土産百両首」で泣かされる(T-T)

2010-09-23 23:59:01 | 観劇

大体、「亀治郎の会」とは何か?第八回公演のコンセプトは何か?「シアターガイド」の公演情報のPRのコーナーが実にわかりやすかったので、以下に引用しておこう。
『亀治郎の会』は、「若い時ならではの感性を活かして古典の大役を演じる」ことをコンセプトに、市川亀治郎が企画・運営から演出までを手がける創造の場として2002年からスタートした自主公演です。
 第八回目を迎える今年は、正月から『悪太郎』『金幣猿島郡』『加賀見山再岩藤』『浮世風呂』『敵討天下茶屋聚』『蜘蛛絲梓弦』と、澤瀉屋の芸を毎月精力的に演じ続けた集大成として、静御前に中村芝雀丈、源九郎判官義経に市川染五郎丈をお迎えし、『義経千本桜・川連法眼館』を、伯父・猿之助の指導を仰ぎ上演致します。
 さらにもう一演目は、市川猿之助がかつて、藤山寛美・勝新太郎での上演を観て触発され、平成六年に歌舞伎座で上演された「上州土産百両首」。 原作は大正から昭和にかけて新派の作品を多数てがけた劇作家・川村花菱。 共演には、映画やテレビ、舞台で人気の若手俳優・福士誠治さん、ベテラン実力派俳優・渡辺哲さんをゲストにお招きし、新たな試みで上演致します。

藤山寛美・島田正吾が共演した松竹新喜劇の舞台のDVD情報もリンク。15年ぶりに偶然出会った幼馴染みの正太郎と牙次郎。お互いスリ稼業と知った2人は、真人間になって再会すると約束したが…。
【上州土産百両首】補綴:石川耕二
六世菊五郎と初世吉右衛門の為に書き下ろされた作品で、オー・ヘンリーの短篇小説「二十年後」が下敷きになっている。あらすじは「演劇ネット」の演目概説コーナーのものがわかりやすいのでご紹介。
今回の配役は以下の通り。
正太郎=市川亀治郎 牙次郎=福士誠治
金的の与一=渡辺哲 みぐるみの三次=中村亀鶴
隼の勘次=市川門之助 勘次女房=上村吉弥
宇兵衛=市川寿猿 宇兵衛娘=守田菜生

正太郎は板前の修業中だが悪い仲間に入って捕まっている。それを前髪姿の幼馴染みの牙次郎が逃がして別れ別れになる回想シーン。舞台奥の大きな月影に向かって歩く二人の後ろ姿が影絵のように美しい。スーパー歌舞伎のような装置だなぁと思う。場面転換したと思ったらその二人が年月を経ての偶然の再会の場面となる。月へ歩いた二人が身代わりだったんだなぁと早替り手法の活用にも感心。従来の舞台ではこの回想シーンはないと思われるが、若手の福士誠治との共演で補綴したのだろうと推測。牙次郎は少し頭が足りないようで、「アリャ~」が「アジャ~」としか言えないので「アジャがじ」というあだ名がついている。福士誠治はNHKの朝ドラ「純情きらり」の達彦さんだし、「のだめカンタービレ」の真面目な黒木くんのイメージ。長身で「うどの大木」風の三枚目の「アジャがじ」が予想外にいいので驚いた。小柄な亀治郎が「小粒でぴりりと辛い」風のアニキなので、このコンビはいける!とぐいぐい人情喜劇の世界に引き込まれた。

正太郎と牙次郎がお互いの財布をスリあったことから、心機一転、お互い真人間になろうと決意。スリ仲間の親分は気持ちよく正太郎との縁を切る。強面の渡辺哲が堅気になるつもりの人間の足を引っ張るまいとする人情を漂わせるのが実にいい。足を洗う気力のある正太郎をやっかむ兄弟分の亀鶴の切れ長の目がこれからの悲劇の予感を漂わせる。
待乳山聖天の境内で10年後に再会する約束をしてから10年。牙次郎は悪い仲間と正反対の御用聞き隼の勘次のもとに飛び込んで下働きをしている。勘次と女房の門之助・吉弥は十分にそれらしいのがいい。
正太郎は江戸を離れて上州館林料亭「たつみ」で料理人として腕を振るい、主人宇兵衛から信頼されて娘の婿にと望まれるようになっていた。三津五郎の娘である守田菜生は「風林火山」の舞台で共演するのを観ているが、今回はホンのチョイ役。
そこに流れてきた与一と三次が来て江戸前の料理を褒めたことから正太郎と再会。三次がゆすりにかかって斬りあいとなる悲劇が起こる。逃亡する正太郎は約束の日に牙次郎にやろうと貯めた百両を捕り方に召し上げられたが再逃亡。百両の賞金首となっていたのを牙次郎に自らを突き出させることで土産の金をつくろうとするというのがタイトルになっている。

賞金首が無理をして江戸に入る理由を考える隼の勘次は、待乳山聖天の境内での再会を楽しみにする牙次郎から、その勘働きで賞金首の包囲網をめぐらす。正太郎は立ち回りの末にお縄になるが、牙次郎を邪推し激昂。その誤解をとく牙次郎のせつせつとした芝居を福士が見せる。牙次郎の手柄としてやるつもりだった勘次だが、牙次郎は少しでも罪が軽くなるように自訴にさせてやりたいという。勘次に任された牙次郎は正太郎と死ぬまで道連れになろうといい、花道を二人で引っ込んでいく。
しっかり泣かされた。

回想シーンからなのでけっこう長い芝居だった。午後4時半開演で終演は9時を回った。けれどもともと藤山寛美の人情喜劇は大好きだったし、構成も配役もよくて芝居を堪能したなぁという満足感に浸って帰宅。

プログラムによると昨年の新春ワイド時代劇「寧々~おんな太閤記~」で共演した福士誠治・渡辺哲・守田菜生と共演していて、今回の企画が生まれたのだという。亀治郎の映像の出演も増えていてどんどんネットワークが広がっていることからこういう充実した企画も生まれるのかと嬉しくなった。映画「花のあと」はしっかり観たが、「寧々」は未見なのが惜しい気がしてきた。DVDでも借りて一度観てみようかという気になっている。

写真は今回の「上州土産百両首」のチラシ画像。

10/08/21 第八回亀治郎の会の「四の切」、猿之助の芸の継承宣言!

2010-09-21 23:59:08 | 観劇

この8月は新橋演舞場の海老蔵の「四の切」との対決が話題だった。
「亀治郎の会」は国立劇場大劇場においての開催となり、「あぜくら会」メンバーへの割引案内もされるようになり、立派な企画になってきたなぁと感心してもいた。その「あぜくら会」メンバーとしてハガキで申し込んだがトラブル発生。当初予定していた公演最終日に観ることができなくなって前楽の観劇となったのは残念。
当日は私の夏風邪により、「道行初音旅」には間に合わず。これも実に残念だが観ることができただけでもよしと思うことにした。

今回が私の初「亀治郎の会」。亀治郎がどんなことを考えているのかということに関心があったので、2500円と劇団☆新感線ばりのお高いプログラムもえいっと購入。A5版のハードカバー本!写真にあるような折り畳みページもある。亀治郎の錦絵コレクションを活用している。さらに絵の一部を自分の写真に差し替えていたりと遊び心がいっぱい。
また、期待にたがわず亀治郎が語っている内容が実に面白い。「そして僕はなぜインタビューで嘘をつくのかについての考察」・・・・・・「適当にしゃべる。嘘とホントを綯い交ぜにしてね」・・・・・・「だから僕はファン限定のサイトとか、つまりこの『亀治郎の会』のプログラムとか、そういうところでしか本当のことは言わない。でも、書かない。これも、嘘かもしれない。そして僕について他人が書く『亀治郎論』なんて一切信用しないし、いらないよ」
これだけで買ってよかったと思ってしまう。
そして伯父の猿之助の芸の継承を「澤瀉屋の宿命」として本気で取り組むことを宣言している。伯父の狐忠信の色紙絵を表紙裏をはじめ何枚も入れているし、これまで取り組んだ役々の舞台写真を猿之助のそれと見開きで並べているしと、芸の継承の本気度が120%伝わるプログラムとなっている。

さて、猿之助四十八撰の内「義経千本桜」川連法眼館の場をじっくり観た。竹本は葵太夫というのが実に嬉しい。
今回の配役は以下の通り。
佐藤忠信実は源九郎狐=亀治郎
静御前=芝雀 源義経=染五郎
川連法眼=寿猿 飛鳥=吉弥
駿河次郎=門之助 亀井六郎=亀鶴

川連法眼夫婦のやりとりはこちらも短縮バージョン。染五郎が義経で出ているのが亀治郎との共演を重ねている関係性を思わせる。頑張ってはいるのだがどうも小忌衣が似合わない。義経の台詞も聞き取りにくい。芝雀の静御前は初めて観たが、義経の愛妾という可愛らしさ、芝居の中の確かな存在感がある。門之助が義経で並ぶ方がいい感じだが、せっかくの賑やかな配役ということで割り切ることにする。
亀治郎の生締姿の佐藤忠信は、やはり小柄なところで損をしているが、目の力の強さ、義太夫の糸に乗った動きが見応えがある。腰元連中も京妙、京蔵以下の京屋のお弟子さんたちが並び、実に本格の舞台。

初音の鼓を使っての静の詮議。鼓の音に誘われて階に姿を現す源九郎狐。ここからはもう亀治郎の忠信に酔いしれる。女形の高い音域を生かした狐言葉は聞き取りやすく、小柄な身体の敏捷な動きに見惚れる。親を思う気持ちが可愛い可愛い狐の子なのだ。

ばかされの法師との立ち回りも狐が指先で操っているという支配感が強い。桜の木陰での動作が糸に乗っている。

最後の宙乗りも両親の鼓をかき抱き、宙で何度も打ち叩いては喜びを爆発させている。その様子は親子の会話がはずんでいるように見えた。ブログのお仲間の記事で、宙乗りで拍手を誘うポーズがあったという指摘を見受けたが、私は鼓を打っているのがそう見える方がいたのだろうと推測した。

プログラムの最後の方で「はっきりと宣言しますが、『亀治郎の会』は第10回をもって終わります。」と大書されていた。第9回は2011年8月19~21日という謹告もあり。これはあと2回、しっかりと観ないといけないと決意した。
後半の「上州土産百両首」もかなり面白かったので、別に感想を書くつもり。
「上州土産百両首」の記事はこちら

10/09/20 この連休に写真画像の管理レベルアップ!

2010-09-20 23:59:36 | おでかけ、旅行

新しいパソコンになってデータのDVDへの焼きこみが可能になった。一昨年12月のイタリア旅行に行った時に買ったデジカメで撮りためた写真は、前のパソコンにも入れてネットでプリント注文をしたのだが、SDカードのままの保管もしていたのでずっと気になっていた。ようやくDVDに焼きこんで保管する作業ができるようになったので、この連休に順を踏んでようやく完了。

9/18の土曜日に池袋に出た時に東口のヤマダ電機LABIに立ち寄ってDVD-Rも買ってきた。今までのビデオデッキにはDVDで録画する機能がなかったため、自分で買ったことがなかった。売り場のスタッフに聞いてデータ用と録画用のDVDが別物ということも初めてわかった。
今回はとりあえず、DVD-Rの追加型というソニーの25枚セットを買ってきて、パソコンのDドライブの機能も確認しながら作業。画素数の大きいスーパーファインモードで撮影したため4GBのSDカード満杯になって、旅行中にもう少し大きな容量のカードにすればよかったと後悔して、削除しながら撮影を続けたものだ。
CD-Rだと何枚になったことやらという容量だが、4.75GBのDVDには一枚におさまった。しかしながら縦横の編集作業をせずに焼きこんでしまったのをDVDで編集ができるようなのでそれを続けていったらやはり限界を越したようで最初の一枚はクラッシュしてしまった(^^ゞ反省!!元のハードディスクで作業し直してもう一度DVDに焼きこんだ。

さらにブログに載せるためには容量を小さくしないといけない。職場で使い慣れている画像管理のフリーソフトをダウンロード。メモリーに心配がなくなったのが嬉しくていろいろと触っている。

さっそくイタリア旅行の時の写真を0.15倍にリサイズしたものをアップしてみよう。フィレンツェの洗礼堂は夜7時までの見学ができる。内部のモザイク画をライトアップしているのだ。冒頭の写真はデジカメで撮影したもの。
ドゥオモの写真はこちら

これから機会があれば、ご紹介していきたいとも思っている。

10/09/17 本日、娘の誕生日にて地元イタメシ屋でランチ!

2010-09-17 23:59:09 | つれづれなるままに

猛暑がようやく去って昨日は一気に10度も下がる気温の急変。さらにここ数日の不眠症の連続から、起きていつものようにマッサージチェアで2コースかかっていても今朝は身体が起動しない。朝食を食べても不調。もともと文楽第二部鑑賞のため、フレックスで早上がりする予定だし、急遽であるが休みをとってしまった。
さらにちょうど今日が娘の23歳の誕生日だし、娘が中学時代のお友達と一緒にランチを食べて美味しかったという駅前のイタメシ屋でランチをしようと急遽決定(そのお友達は長く与野に住んでいたので地元に詳しかった)。それまではと午前中はしっかり寝た。

今日は秋らしい涼しさのある晴天となり、与野駅西口から徒歩1分の「イタリア食堂 SOMETHING-TRE」へ自転車で向かう。駐輪場との往復でいつも気になっていたが私は一度も入っていなかった。イタリアンなのに英語の店名というのがちょっとおかしい。
夜のメニューをよく見ていたがそれなりの値段が並んでいた。平日昼のメニューは初めて見たのでリーズナブルな値段にびっくり。美味しかったらまた来てもいいなぁ。
1時半頃に行ったが、客層は近所のオフィスからの若い男女の遅いお昼や自転車で来た主婦グループのランチ会といった感じ。時間が時間だけに牛肉とキノコのセットは売り切れていて人気メニューと推測した。機会があれば食べてみよう。娘は煮込みポークシチューとライスのランチ、私はパジルクリームソースのスパゲティランチにしたが、いずれもミニサラダ・カップスープ・ミニデザート・ソフトドリンク付きで、1000円と900円。

ポークシチューというのが価格抑制のポイントかもしれないが、お肉に柔らかく味がしみている。焼き野菜を添えてバラツキが出ないように工夫されているのだと思うが「焼き野菜って甘くて美味しいよね」とイタリア旅行を思い出す。やっぱりイタリア大好きだなぁ。

ミニパンナコッタが出たが、誕生日だし、別のデザートも頼んでよしとした。写真の手前に写っているのが私の頼んだオリジナルティラミス。スポンジに浸み込んだお酒がフランベしてあるのかアルコールがとんでいて実にマイルド。甘すぎずに美味しい。苦いイタリアンコーヒーによくマッチする。向こうは娘の頼んだチョコケーキ。

10月の名古屋の妹1の新居に遊びにいく話やらバイトに出たいという話やら、明るい話題で盛り上がった。近年になく充実したバースデイのお祝いになったかも。誕生プレゼントは体組成のわかるインナースキャンをネットの価格コムを見てネット注文ですでに届き、二人で体脂肪の多さにきゃあきゃあ言っているところだ。このケーキの分は家で運動するという。そうそう室内運動用にヨガマットも買ってやったっけ。「Wii」を買って一緒に運動しようと言われているが、私がまだまだその気にならないのだ。

二人とも満足して、私は文楽へ、娘はカラオケへと別れ行く。よく考えるとこれで私は4連休になってしまった。休養をとりながら観劇が続く連休を堪能したい。

(追記)
ネット検索してみつかった「SOMETHING」を開いてみて、本店には行ったことがあることを思い出した。浦和の老舗イタリア料理店らしい。その3号店ということで「TRE」とつくようだ。なるほど!

10/09/16 職場でも家でも黒のDELLパソコン(笑)

2010-09-16 23:57:52 | Weblog

一昨年、職場の経費削減から全国の事業所のサーバーが渋谷の本部に統合された。四ツ谷とのネットワーク回線が不安定なのでデータベースを開くのにも反応が遅くなってシステムの部署に改善を申し入れたが、抜本的な改善をする予算がとれないと言われて我慢している。
昨年、上のフロアの部署でパソコンを全職員分一斉に高機能のものに入れ替えをしてもらって改善されたという話を聞き、わが部署も一斉に入れ替えてもらった。まぁ、それで少しだけましになったかなぁという状態(^^ゞ
それで職場の机の上にあるのは黒いDELLパソコン。それで自宅用にも抵抗感がなくなり、DELLのパソコンを買ってしまったのだが、普通のデスクトップと一体型の違いはあるにせよ、いずれも黒い枠のディスプレイとキーボードに向かっているのでなんだか可笑しくなる。

職場の入れ替えで一番よかったのはディスプレイが14型から19型に一気に大きくなったこと。我が家の「Inspiron One 19」は横長画面ということもあって、文字の表示が職場のものより小さい。DVD鑑賞もできるので横長画像を見ることができるように横長画面なのかもしれないと、実際に使いながらつらつら推測したりする。

今日は、前のPCからUSBメモリーで「マイピクチャー」のデータをこちらのPCに移動させた。今までのフォルダーに追加していきたいのでそうした次第。

冒頭の写真は、パソコンについてきた取扱い説明書。DELLは売り場用のカタログも作っていなかったが、取扱説明書も簡単なものしかついてこないというのは知っていたが、本当に超シンプルなもので感心してしまった。冊子の大きさがわかるようにマツモトキヨシのポイントカードを置いてみた。
まぁ、マニュアル等はパソコンの画面でいろいろ調べられるし、立派な冊子も場所をとるだけなんだけれどね。それにしてもと感心してついつい写真もアップ(笑)

10/09/15 我が家のDELLパソコン、始動!!

2010-09-15 23:59:50 | Weblog

9/5に買ったDELLのパソコン「Inspiron One 19」。工場から届くのは2~3週間くらい先だろうと思っていたら、買って1週間後の12日には宅配便で届いてしまった
買った時の記事はこちら
何かあったら10日以内の申告が必要なので、早く使えるようにしないとあせるが、平日の夜はなかなか時間がとれない。昨日火曜に箱から出して配線をつないでインターネットにつながることは確認。電子メールの設定がうまくいかずに夜中に断念。今晩ようやく受信も送信もできるように設定ができた。
これまでのノートPC「メビウス」の画面を隣で開いて、電子メールのアカウント設定状況をなぞっていく。
今のプロバイダーは、マンション一括契約のところなのだが、旧usenが社名も変わり、管理会社も変わりで、元のマニュアルだけではよくわからない状態になっている。ネット検索で今の会社のサイトを見つけ、会員ページからログインし、自分の登録状況も確認し・・・・・・、けっこう時間がかかる。
できたと思ったら受信はできるが、送信がエラーとなる。あせっていろいろさわったり、サイトをのぞいたりしているうちに、そういえば過去に同様なトラブルがあったことも思い出した。ウィルスメール対策強化で送信時のアカウントやらサーバーの設定やらが変わっていたのだった。その対応の画面を見つけ、マニュアルの通りにすすめようとすると、今度の機種の「Outlook2010」用のものがない。トラブルの当時はこのバージョンではなかったからなぁ(ー_ー)!!
「Outlook2007」用の画面で準用して格闘!ようやく送信もできるようになった!!

さっそくご報告の記事をアップ。ところが、マイピクチャーの設定などができていないので、この写真は直接ブログにアップしたもの。横にできないのです(^^ゞ後で横に直します(→9/16直しました!)。
予想以上に画面が横長なのでまだ慣れない・・・・・・。
しかし、綺麗だし、反応も今までのものとは比べ物にならない!!!
喘息もだましだまししながら、もう少し記事アップしたいと思ってます。