ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

05/06/22 『anego』最終回、モンゴルの空は青かった!

2005-06-22 23:36:43 | テレビ
4/20に始まった篠原涼子主演のTVドラマ『anego』がついに最終回。
不倫してしまった沢木の妻絵里子(ともさかりえ)が、株主総会の当日、東済商事本社ビルの屋上から飛び降り自殺しそうなところを救うところから始まる。東済商事はもともと別にも大きな問題を抱えていた上に、奈央子の不倫→自殺未遂騒動も加わって株主総会で大もめになり、責任をとって退職願を書くが、とりあえず自宅待機となる。
奈央子が実家に帰ると、そこにもワイドショーの取材が押し寄せているが、母(由紀さおり)が気丈に追い返す。父(ベンガル)は、事情がききたくて黒沢(赤西仁)を家まで呼び出し、そこで4人で食事をしながら黒沢がプロポーズの話を両親に報告。父は無理だろうと言うが、母は50年経ったら11歳の年の差なんて気にならないと言う。父もすぐに宗旨替えして同意。なんという夫婦。由紀さおりのとぼけた味が生きる。
絵里子は夫に自分から離婚を切り出す。最初から現実逃避のための結婚だったので、夫を幸せにできなかったのだという。自立を図るための離婚。福祉の仕事を始めるようだ。
奈央子は会社を辞めただけでなく、黒沢からのプロポーズを断る。彼が嫌なのではなく、自分が嫌なのだという。確かにここですぐ結婚してモンゴルについて行く気にはならないのだろう。黒沢はあきらめないという。
今日はスペシャルで時間が10分ほど長い。今日はいつもは冒頭で流れる「We Will Rock You」が途中で流れる。黒沢は、モンゴルからメールを毎日送ってくる。モンゴルでロケをしたらしく、カシミア工場のシーンや草原のシーンなどで黒沢が頑張っている様子がなかなか楽しい。彼のメールに励まされながら、奈央子は派遣職員として働き出す。
後輩の加藤(戸田菜穂)は3年間不倫の関係だった部長(升毅)と別れ、総合職に転向。部内でつきあっていた立花(山口馬木也)と派遣の加奈(山口紗弥加)も結婚。と月日は流れていく。その結婚式で奈央子は黒沢と再会。ここで毎度お馴染みの字幕シーン。立呑み屋「金太郎」でふたりはお互いに憎からず思っていることを確かめあう。奈央子は黒沢にメールを送ってと頼む。励まされるからと自分の気持ちを正直に言いながら。毎日送ると約束する黒沢。
モンゴルの草原の青い空の下でメールを送ろうとするが、バッテリー切れ。おいおい、アンテナもないからメール飛ばせないだろうと、つっこみたくもなるが。
勤め帰りにモンゴル語の教室に通う奈央子。ふたりが結ばれることを暗示して終わる。

よかった~。女が男より11歳年上だからって何だあ。女の方が寿命が長いという由紀さおりの台詞の通りだ。また逆に男がそうとう年上だってアリだ。男と女は、当面よければそれでいいのだ。死に別れても生き別れても、♪「別れたら次の人~」♪(某歌の替え歌)なのだ。
ジェンダー観点ではいろいろと、ひっかかるところも散見されたが、総じてラブコメディとしてはよくできていた。母娘でハラハラどきどきして盛り上がって楽しい2ヶ月間を過ごすことができた。ありがとう『anego』!