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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

虫の知らせの長振動波

2025-07-31 | SNS・BLOG研究
夜中に目が覚めた。東北沖大地震の時と似ている。なにも警報がネットから流された訳ではないが、あの時も気が付いた。あとで調べると8000㎞も離れたワイン街道でも第一波の振動が届いていたころだ。昔は虫の知らせと呼ばれたものだろう。科学的に証明されやすいものだ。

お陰で枕もとでNHKを流していたので寝不足になった。然しあの311はフクシマ禍に変わって、ここでも一年程は毎日のSWRの車中のニュースを中心に書き続けた。今回それも全てアーカイヴとして移転される。この二十年間で最も大きなトピックスだった。

歯医者の領収書、なんと一日で決算通知が入っていて、きっちり契約に準じて半分の返済である。ネットであげるだけなので、以前の様に手紙の体裁を整える必要もなく手軽とは思ったが、意外に大きさの1.4M迄のファイルを四つ纏めるのに時間が掛かった。あまりに落とすと読み難くなる。分類してPDF化しないと見難い。早く機嫌よく処理してもらうには工夫がいる。少なくとも数回は9面ぐらいをスキャンするのに時間を費やした。初めから真面に書類をおいて300dpiで取るべきだった。一寸曲がったりするだけで、極端に質が落ちた。

纏めて、1427ユーロ送金される。もし月末に入っていれば二度美味い。来年は1300ユーロ超で返金される予定だったが、これでどれぐらいになるのか。歯科医療費半分自己負担はそんなに悪くはないと思う。一昨年の眼鏡代の1800ユーロよりも安く、本年の還付金の1100ユーロと合わせれば、都合300ユーロ程の出費で何とかなる。健康がなによりも安くつく。

歯の調子は隙間掃除の効果は出てきていて、放っておいたらブリッジの下の歯茎に炎症が起きていただろうが、それを防ぐだけの手段を持ち合わせた。若干奥の柱とかがうがうがしてきになる。第二ブリッジの奥の飛び出ていて、繊維質が引っ掛かっていた部分はどうも欠けたようで、再来週に持って行って見せる。引っ掛かりは知っていたのだろうが削るまでの判断はしなかったのだろう。歯間糸で欠けるとは思わなかった。見えないぐらいの大きさなので問題はないと思うが、虫歯で治療した周りの歯が弱ってきているとなるとまた懸案となる。

来年3月頃に清掃のアポイントメントを取っておこうと思うが、それの掛かる費用よりも、そこまでにどのような進展があるかが気になるだけだ。良くなることも悪くなることもあり得るので、自分で手入れすることをやるしかない。口内衛生に関してはこれで終わりということが抑々なかったことを今更ながら感じる今日この頃である。

因みに現在使っている一台のキャノンピクセルは2010年11月に購入している。印字機よりもスキャンの方がランニングコストも掛からず有難くまだまだ使えそうだ。いざとなればLinux制御で何時か好き放題に使える。120ユーロ程支払っていたが、使いようからすれば腹立たしいキャノン商法のインクを除けば資がとっくに取れている。

最後にここでの投稿の一日の観覧IP数での最高では50位を超えたことはあったのだが、流石に一桁とかはなかった。所詮ヴァ―チュアルな世界であって、同じように長かった車輛などへの惜別感がないのも当然か。それゆえにアーカイブと改訂版は余計に重要になる。



参照:
地震を感じて目が醒めた一日 2011-03-11
はてなブログへの移転 2025-07-29
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はてなブログへの移転

2025-07-30 | SNS・BLOG研究
ブログ移転への調査中である。定まっているのは、ここで終了までの日記記事はアメブロにその儘保存する。然しそこではコメントが消えてしまうので、はてなに全て保存する。少なくとも二カ所でサーヴィスがなくなるで保存される。後者では閉鎖前にMT(Movable Type)形式 としてコメントを含む文字はエクスポート可能だが、写真等が失われる。またNoteからの移転ではWXR形式のXMLファイルとして エクスポートとなるので画像等も移転可能となる。

つまり、今後最後の二つで更新を続けることになるだろうか。日記として見やすいのははてなブログであり、後者は保存記事として修正や公開文章の素材としていく。則ちここでの更新を2025年7月31日に終了すると、続きははてなブログ(https://blog.hatena.ne.jp/pfaelzerwein/)で更新される。同時にアメブロ(https://ameblo.jp/pfaelzer)への移転終了でその後は更新されない。

同時にNote(https://note.com/pfalz)でも更新されるのだが、以前の記事は下書きとしておいて、公開するときはリンク等を貼り直したり文章としても改訂する。その態勢が整えば、日々更新の記事は一定期間後に公開中止にして、新たな記事と差し替えていく。

よって、日記内の記事のリンクははてな内のものに切り替えられていく可能性が強い。つまり日記メインははてなブログであり、そのミラーとしてNoteで同時更新されるが、どこかで新記事へと切り替えられていく。

先ずはこの記事をその態勢で試してみて、技術的に手間もかからず上手くいくのかどうか調べてみる。

ここは2004年3月に無料サーヴィスを始めたとあるが、その前から何か評判を聞いていた。その時は別なSNSだったのだろう。記憶が薄れない様にと2004年11月から投稿していて、丸二十年以上続けていることになる。二十年が長かったか短かったか。昨日のように覚えていることもあって、その前の二十年とはやはり記憶が違う。その鮮明度にここの日記が大きく関わっている可能性は少なくない。

その間に習ったことは幾つかあるが、記事の関係でも新聞を集中して早く読むようになったので、読解力はついた。反面、英語やフランス語など読む量に比例してあまり受け身でさえ語彙が増えていないものもある。日本語は書いている割にはそれほど能動的な語彙は付いていない。寧ろ検索の仕方などが上手になっただけなのは独逸語などでもそうだ。文章を書く時に上手に確かめられるようになった。とても分かりやすい文章を書くようになったと思う。

前の車両も2001年8月新車登録で、2003年には事故で壊していた。なにか不思議な繋がりがある。そう思うと最初の三年目の時の新車としての真面な車検は出来ていなかったことになる。一度は車検前に塗装なども完璧に直して新品同様でメーカー保障と共に最初の車検を通したい。今日スーパーの駐車場でマイバッハが入って来て奥に停めた。誰が下りてくるかと思うと嫁さんと杖突いた婆さんだった。流石にその儘食事に行けそうな身形で、その割にはヤクザくさくもなかった。恐らくオーナー社長の旦那で、社用を家族でも使っているのだろう。ロングではなかったが流石に長くて、僕の車でも食み出すのに、結局三台分の場所を使っていた。隣には誰も停めないだろう。独逸で走っているのを見ることはないので二回目ぐらいだ。不便にも一家に数台の便利さでなく使う人がいて驚いた。
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ミソジニー警鐘の甘味

2025-07-29 | 文化一般
承前)週末を挟んだので、フランクフルトアルゲマイネ新聞が漸く届いた。バイロイト初日の評である。その音楽的な批評においては、取り分けベックメッサー役のナジの歌唱を評価している。一幕においてその歌唱がこの演出の軸にあると私自身も呟いたが、それはここで書かれている綺麗なキャラクター付けの出来た演技指導が素晴らしいコンセプトを強化しているとなる。

それが最終場面での独逸の優劣の演説部分をどのように解決したかだとなる。コンドームの持久テストの様に膨らました牛の舞台美術などの秀逸で、独逸の芸術のメタファーとなっているものだ。そのコムプレッサーの延長電源コードを入れたり抜いたりする。

そこで、記事の冒頭に書かれていた初日に有名人たちとの時を楽しみにスマホ片手にうろつく聴衆に対して、そうではなく前奏曲からして疑心を以てそこに座っている事情通の聴衆への回答となるのである。まさしくハ長調の光の照射こそがガティ指揮のこの稀な明るく軽みを以て解決した演出への腕の見せ所となった。ここでも批判点は、エ―ファを歌ったニルソンの五重唱を後押していればとなる。これも実は可也音楽的なセンスであって、その場面をどのように作るかはやはり演出上の合理性とも係わる。

フィナーレでの場面に関しては舞台芸術批評として女性の筆からとても重要な観察が為されている。それは、ザックスの独逸のマイスターへの賛美に続いて、娘を賭けた歌合戦で、市の書記官ベックメッサ―に対して、成果を残したヴァルターへのマイスターのペンダントを手渡す場面でのエ―ファ―の演技に関してである。勿論台本通りに受け取らないのだが、そこにエ―ファ―が駆け寄り、それを奪い、自らを授けようとした父親へと自らの手で突き返す。そこに感動している。

上で分類された聴衆の多くが危惧している事とはまた別なことが起こっている。個人的には演出のコンセプトや細やかな仕上げの処理に関しては殆ど興味がない。なぜならば音楽にしか興味がなく、テキストでさえそれどころかいつも粗筋にさえ興味を持たないからである。

だからここで起こっているナチに組み入れられたこの喜劇の歴史的実践とそして音楽祭で前回為された極限に政治的で「ネオナチズムへの警鐘」としての殆ど恥さらしの演出そしてその音楽、そしてそれが継続して親イスラエルの旗しか掲げられない独逸の写し鏡となっている。それに対して、ミソジニーへ明確な批判、それが今回フィナーレで示されたものであり、ガッティの音楽は極限にミュージカル的な演奏を展開することになる — 聴衆はその甘味を堪能した。だから新聞で書かれたように舞台の書き割りの関係でコメディとして十分な台詞が聞きとり難かったという批判もあまり当たらない。

個人的にはここで称賛されるツッペンフェルトの歌唱に、12月の新制作でエンゲルが楽曲指導するのかと思うとそれだけで感動する。独逸のマイスターをなめるなである。敬意を惜しまない。ブーが少し出たドレスデンのマイヤーの歌もその二人と並んでその場を作る歌唱として全くそれに当たらないと新聞は反撃している。彼女もエンゲル指揮でおばあちゃん役を歌う。小さなドレスデンのゼムパーオパーでそれも近くから聴くので、とても細やかな歌唱を堪能できるのではないかと本当に楽しみになって来た。ガティ時代のゼムパーオパーは1930年代のベーム監督時代以来の黄金時代になるのだろうか。(終わり)



参照:
Wir lassen die Preiskuh fliegen, Jan Brachmann, FAZ vom 26.7.2025
Unterhaltung in Bayreuth, Martina Jacobi, Die deutsche Bühne vom 26.7.2025
ウクライナのシーザー 2025-07-28 | 文化一般
ドレスデンでの出逢い 2025-03-22 | 文化一般
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ウクライナのシーザー

2025-07-28 | 文化一般
歯医者の領収書が来た。ピッタリ試算に合わせてある。それもブリッジの製作費は落ちていても帳尻則ち診療費を上げている。詳しくは分らないが少々のことはアフターサービスもあるので構わない。総額は2200ユーロ越えで、最初の歯茎の腫れから二回で570ユーロ程なので全部で2800ユーロぐらいになる。3月の状況からすればそれだけの価値はあった。逆に一昨年の眼鏡代が如何に高価だったか。

早速保険で半分ほどを回収する準備をする。支払い期限までに1400ユーロ程戻って来れば、先の1000ユーロの還付と合わせて、先ず先ず自腹をそれ程痛めずに支払える。それで全身の健康状態とQOLを向上させられるなら安いものである。口内の衛生は公衆とかそうしたことに終わらない。眼鏡も大切であるが、食事を抜きにしてもそれに次ぐぐらいだ。

週明けには雑用も含めて、Blogの今後を決定する。抑々三種類の移転先から精々二つを今後どのように継続させていくか。一つは備忘録代わりに日記機能が必要になる。日記というのはカレンダーを探って、おぼろげな時の記憶から事象に遡れるような使い方は個人的に重要になるのだ。それをキーワードで探ることも可能と日時もほぼ特定可能となるのである。そういう使い方をしている。

なるほどグーグルカレンダーやエクセルなどに連携するのも可能なのだろうが出来る限り単純にもしておきたい。その機能と似ているのは、古い文章との連関でもある。連関も新しい記事へと自動的に繋げれるとまた便利である。少なくともそれ以前に検索機能はとても重要である。そうした機能の可能性を探りたい。Blogの細かな機能まで調べないと分らないので放っておいたのだ。

もう一つは、記事として纏めて、選びやすいように抜き出せるようなカテゴリー分け機能も欲しい。その辺りが賢い機能を付けていると使える。これだけ色々なSNSがあってもまだまだ世界の頂点に出れるようなものはアイデア次第で未だあるということだ。AIを有効に使うことも一つなのだが、それだけでもないだろう。ここ数年間違う分野でも考えて来てはいるのだが、実はそのことにも繋がっているので、一朝一夜で判断できなかった背景である。ベストでは8月から新たに移行できれば良いのだが、その為には少し集中して研究しないといけない。

土曜日は前夜のバイロイトからザルツブルクに移り「エジプトのシーザー」初日の中継を聴く。HiFiで流してPCで音を録っておいた。出だしからもう一つ冴えないと思って、音は絞っておいた。時差中継なのか終わりは23時頃だったが、中継事故も起こっていた。映像は月が替わって流れる。然し落ち着いて聴いてみるといつもながらのエイム指揮のアストレー楽団の良さが出ていた。ヘンデルのオペラはその音楽的スタイルからしてバロックオペラの中でも特に苦手なので、演奏を選ぶのだが、若しかするとやはり取り分け良いかもしれない。

彼女の譜読みの良いところは、演奏のスタイル以前に、文献に楽譜に戻っての読みが丁寧になされていることで、それは復活祭のヘンデルでもまたストラスブールでの同じ手兵との「ポリフェーモ」でも体験した。



参照:
90度頭を曲げた秀逸 2025-07-27 | 雑感
劇場に漂う古の響き 2024-02-07 | 文化一般
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90度頭を曲げた秀逸

2025-07-27 | 雑感
タブレット用のケーブルを発注した。それだけ急いで欲しかった。なぜならばアダプター付きのUSB-Cでは梃でソケットが壊れそうだったからだ。つまり梃の掛かり難い頭が90曲がっているものが欲しかった。デスクの上に使うので1mの短いケーブルで抜き差しをし易いものだ。試しに送料込みで5ユーロ程のものを発注したら、英国の業者で四日どころか10日過ぎても届かない。税を払う心算はないので、届かなかったので返金を求めた。すると翌日に無事届いた。前夜に同じ色違いを他の商品と共に発注していた。それらをキャンセルできたので先ずは試してみる。

インプットのUSB-Aに裏表があって、スタンドの後ろ側には嵌めにくい。気が付かなかった注意点だった。ケーブルは強い分固く、引き回しはあまり良くない。色も普通に黒の方がいいのだが、それは慣れである。抜き差しは固いが捩じる感じはないので、問題ないか。

明らかに使いやすいので、その他のケーブルも特にタブレットやスマートフォン様に購入したい。USB-Aの側は必ずしも首が回っている必要はない。然しUSB-C同士の車輛のサイドボックスのそれは双方曲がっているのと、片方だけを試してみたい。接続しながらスマートフォンを使う時には絶対欲しいアイテムで、手に持たなくても其の儘立てて使える。ケーブルの長さも30㎝の常備型から長めのものも欲しい。兎も角、慌てる必要がなくなったので、じっくり探してみよう。

さて、先日の車庫枠の床屋表示で入庫してみた。運転席からサイドミラーを通しての位置関係はそれ程明白ではない。然し赤白の位置は明白になる。逆にそれがないと呆けてしまう。下部はより暗く角度が付くので見難いのだがそれでも赤白の角のラインは容易に計れる。不安無しに尻を突っ込めた。なんと初めて切り替え無しで、それもど真ん中に入庫できた。

前の車でも真ん中に入れるのは難しかったが何度か角を擦ったにしても位置感は左右の余裕でその間に入れるのが目標であった。今回はこれで赤白のラインからの距離を確り計算可能となった。その前にいい位置でバックする。今後ともどれほど切り替えが必要になるのかどうか?

少なくとも切り替え無しでは今迄より早く入庫可能となった。勿論カメラと警報の助けはあるのだが、最終的には視認でしかなかった。これだけ視認性が良ければ、もう一つ幅の広い車でも入れれるような気がする。然し、乗車下車でドアを壁のウレタンに当てない様にするには真ん中には停めれない。つまり、現在の車で左右真ん中に停めて漸くなのである。10㎝広く2mになるとサイドミラーを畳んでも難しいだろう。数センチが限界である。車輛の選択は正解だった。

これで、入庫に要する時間は最大数分は短くなる。毎回となると生活に影響してくる。なるほど貼った素材は一部上手に接着できていないので不満なのだが、23ユーロでこれだけの相違が出るなら幾らでも必要ならば再購入する。もう一つ試してみたいのは、左右の枠が明白になれば、自動駐車が出来ないかどうかである。難しいとは思っても、一度試してみる価値はあるかもしれない。どれだけ疲れての帰宅が楽になるか。実際にそこまで可能ならば、オプションで腕時計だけで、下車してから自動で入庫できたのであるが。



参照:
有効だろうソフトウェア 2025-07-24 | 雑感
疲れた無しの始まり 2025-07-15 | 生活
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戯曲風ミュージカル

2025-07-26 | 
バイロイトからの生中継を観た。熱心に観ることは殆どないのだが、今年はガッティ指揮なので最初から最後まで殆どしっかり観た。その理由は、BRの放送でインタヴューを受けていた元BRの著名な音楽ジャーナリストと同じ理由だ。子供の頃アーヘンで殆ど眠ってヴァ―クナー体験から、専門家になって身内乍、それでもあまりバイロイトに来ておらず、前回はペトレンコ指揮、その前はブーレズ指揮と全く私と同じ玄人である。つまりペトレンコ以来に真面な指揮者が振ることになる。個人的には安い切符のオファーがあったので途中でブシュコフ指揮を観た。

結論からするとその価値はあった。安い切符があれば出かけていたかもしれない。自分で買えないのはエンゲルがもしかするとデビューするかも知れないという予感があるので、出来る限りその時に初日を取りたいからだ。要するに直接音楽祭からそれ程必要でない切符は買えないということである。

最初の幾つかの批評は知ったが、基本的には大成功していた。なるほど有名な前奏曲は音も大きく中編成の作品だとは思わせなかったが、どうもそこが大きな誤解をさせた様だ。そこから一幕のフィナーレ迄のアンサムブルの難しいところはミュージカル風の振り付けでしっくりいかない面もあった。然しそれはどのような演出でも困難さがあるので初日としては合格だった。ただ、臨席の元ワイン女王の連邦議長クロックナー女史も二幕への尻上がりにと表現していたところだ。然しペトレンコが振っても必ずしも容易ではない。

それらを含めて、管弦楽のバランスが取れていて、見事だと思った。元々その能力でコンセルトヘボー管弦楽団のシェフになっていたのだから、実力者ではある。明るく軽い音響で尚且つドイツ音楽でも違和感を抱かせないのは一流である。

演出に合わせる指揮ではないという批評もあったが、これも分っていない感想で、そういう風に振っていた。その際たるものがもっともこの作品で問題になる最後の独逸の優越性の宣言であるが、そこをこれでもかというほどにミュージカル風に振っていた。ペトレンコなら絶対しないような優柔不断な指揮であり、同時に上手に当てていくのは寧ろそれよりも世代は十年以上違うのだがエンゲルに近く、如何にペトレンコが古いタイプの指揮者かというのが分かる。然し、この演出をエンゲルが振ることはないというのは確かであり、そこが全く違う世界だ。ドレスデンの新音楽監督初シーズンの新制作で十八番である筈の「ファルスタッフ」初日よりもエンゲル指揮新作再演新制作「スノークイーン」初日の方が売れているということで独逸での評価の差が分かる。その辺りは我々にとって最も興味がある。

歌手陣も主役のザックスのツェッペンフェルトは、一幕で特に声が弱く、その役作りの初老の男の風采と共にどこまで演出かと思わせた。同様の老人グループのライヴァルのベックメッサ―風のナジもそのように作っていたので、明らかに演出で、その歌唱には皆の注目が集まった。それだけで如何にこの演出がテキストを重視した芝居を如何に戯曲風に作っているかが知れた。二幕ではザックスの爆発もあり、フィナーレもミュージカル風の味わい深く、屋根の上のヴァイオリン弾きの如きだった。演出の核はそこにあった。そして演技指導はとても細やかで、音楽もそのように作っていた。ペトレンコがカストルフの大作りな演出でそれ相応に大雑把な音楽をしていたのと対照的であった。(続く



参照:
夏休み帰省での想い出 2025-07-25 | 文化一般
ヴィーンでの家庭騒乱 2024-02-20 | 音
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夏休み帰省での想い出

2025-07-25 | 文化一般
51回目の充電である。7カ月、8270kmであるから、年間100回ぐらいになる。目標は年間走行距離12000kmである。10年間はまず問題がない。前夜に車庫の枠に装着した床屋さん風の角当てはやはり一部浮いたままであるが、其の儘にしておく。剥がれたら考えればよい。衝突しない限り大丈夫であろう。ボンドを塗り過ぎたので上手く乾いていないが、剥がれてくることはないだろう。見た目だけが真っ直ぐでないので不満だ。

先日のドイツェヴェレの記事で興味を引いたことがあった。インタヴューしたドイツ人がロシア生まれでロシア語にも通じていて、ペトレンコにロシア語でインタヴュしたとかあった。2019年の記事だが、そこで初めて聞くことが書いてあった。キリル・ペトレンコの父方の祖父がウクライナのレムベルクの人だとは知っていたが、ソヴィエト時代に規制していたという所だ。

そこでは、ミュンヘン就任の最初のアシスタントにオクサーナリニヴを選んだ背景があったとして書かれていた。抑々リニヴはその音楽性からしてもティーレマン信奉者でペトレンコとは正反対の音楽である。

然し最も興味深いのは、シベリアのキリルがウクライナ西部の嘗てハプスブルクの街でモーツァルトの息子が活躍したところで何を感じて学んだかである。帰省ということでは毎年でなくてもそれが子供に与える影響は少なくないことは多くの人が実感として持っている。反対に本人はそのことをインタヴューで語っているのはあまり知らない。なぜかは分からない。

そしてその当該の記録映画で本番前に指揮についてロシア語で議論しているのが誰かと思ったから調べていたのだった。1996年に父親は健在だったのかどうか?別のインタヴューでは1990年にコンサートマスターの職を見つけて移住して、とても苦労して亡くなったということを語っている。YouTubeに残っている父親の映像はホーヘネムスの城の庭で野外演奏を指揮しているものだけである。その映像と似ている。その後ろ姿からの知的な感じはまさしくコンセルトヘボーで議論しているその姿と重なる。ロシア語がもう少し分かればその関係性も分かると思う。

リニヴがオーストリアではハプスブルク帝国の流れを汲む音楽家と思われているが、そうなるとペトレンコもまさしくそうなる。なぜ後任のユロウスキーのようにベルリンではなしにフォア―ベルクへと移住したかにも関わっているだろう。

それはなにもモラヴィアなどの音楽に関わらずブラームスにも言えて、いかにそのアルペンホルンの一節を上手に振るかなど、そうした文化に対する親近感をどこかで持ち合わせていたことになるだろう。才能だけでない、環境もある。これがあるからこそ、指揮者エンゲルをとても高く評価する人間がティーレマンを推して、ペトレンコをユダヤ人としてボロクソにヘイトしていた人間のその評価基準を信じられなくなるところだ。ヘイターでしかない。



参照:
映像が示す発展の証明 2025-07-23 | 雑感
失敗を演出する制作意図 2022-09-22 | 文化一般
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有効だろうソフトウェア

2025-07-24 | 雑感
前日に配達が試みられた。受け取れなかったので広場の向こうの嘗て民営化前はドイツェポストの支店であったところに取りに行った。最近になって様々な配送の受け取りと受け渡しの両方をやっているらしい。実際には衣料修理の店でトルコ人夫婦がやっている。旦那は髪結い亭主みたいにいつも入り口で屯して通りを見ているので知っていた。

奥さんは、真面に独逸語を喋りそうで、頭巾を被っていても普通に話せる感じで悪くなかった。あの旦那だけでは到底生きていけないのだろうが、甲斐性があるのか独逸で暮らしている。昔は力仕事で稼いでいたのかもしれない。傷んだ衣服があったら一度やらせてもいいかと思った。

走る前に取りに行ったので、森の駐車場で中身を確認する。床屋のような赤白ストライプで思っていたよりも分厚くて、固さもあってショックアブソーバーの効果もある。1メートルが輪になって梱包されていたので、反対に向けて広げて伸ばしておく。

貼る木枠は何度も掃除してあるので表面は綺麗だったが、その接着剤は車庫のブロック壁に貼ったものよりも遥かに弱い。それで、下部のヒンジの螺子が角から2.5㎝以内にあったので、上手に貼れなかった。ナイフで角を穿ったが最初から形を整えてくべきだった。実際にその上部から貼ってもも良かったのだが、そうなると上端はサイドミラーの上になり、明るく見難い所でもなく車を当てる場所ではないので、そういう箇所には価値はない。然し下部は一番暗くて見え難い場所である。

そこで通常は当てるる可能性はないのだが排気筒の高さの上から貼った。実際にバックのサイドミラーで見るとまさしくそこまでの距離感が分かるからこそ、安心できる。木枠と車との距離感が分かりやすい。

逡巡なくバックで車庫に尻を入れることが目的なので赤白の縞が其の儘角を浮かび上がらせてくれると心強い。下部はそれ以下は当たる所がないのだが、短すぎるとやはり真っ直ぐ感が弱まると思う。繰り返すが上部には意味がない。また一度切断して下部に貼るとそれはそれで連続性が無くなって角が浮き上がらない。

問題は接着力が弱く一部が浮いたので、更に強力接着剤で貼り付ける必要があったことで、テープの仮圧し固定などで表面を傷めない様に出来上がるかどうか。もし都合が悪ければ接着剤で貼り替えるしかない。兎も角、目安が出来たので大分車庫入れが早くなると思う。同時に安全性も大分増した。

反対の運転席の左側はお尻をぶつけるだけなので、それは車の警報で自動ブレーキも掛かる。実質的に当てることはない。助手席側の内角差が出るサイドは結構盲点だと分かったからの処置であった。どちらにしても最大2.5㎝分入り口の幅は狭くなった。

車載コムピュターシステムのソフトウエア―が更新された。結構な計算核の修正のようで判断がより冴えるのを期待している。一度の小さな更新は記憶にあるが、今回のような核に関わるアップデートでなかったと思う。自動更新にしていなかったので、更新するまで数日時間を要した。



参照:
日程調整のお楽しみ 2025-07-20 | 生活
フェークな品質管理 2025-07-02 | テクニック
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映像が示す発展の証明

2025-07-23 | 雑感
鉛のような体のなぞときである。確証はないが、肩こりと共もに来ている。なにか特別なことは先週金曜日の洗車以外はしていない。なるほど気温のせいでそれが内に籠った可能性はある。運動は月曜日の45分だけでそれ以外はない。アルコールは最近にしてはワインをに三本飲み干しているので多い。

それ以外で考えられるのは新しいタブレットで動画などを見る時間が増えたことである。それとエアードロイドというのを試してみるために、スマートフォンを弄ったことぐらいである。

スマートフォンをルート化していないので、思いの儘とはいかなかったが、少なくともカメラの遠隔監視は可能となった。抑々そのサムスンの機器にリモートが付いていないのがいけない。然しそれらソフトはシェアウェア―で無料では使えないことが分かったので、なんらの方法を考えないといけない。やはりスマートフォン選びから契約したのではないので、二台目の選定の参考になるだけだ。未だに音声コマンドに移行出来ていないので、あまり使えていない。タブレットはシステムは同じでも全然使い勝手が違う。スマートフォーンは体を壊す。

三日前にアップロードされた指揮者キリル•ペトレンコがアムステルダムでマスターコースに出ている映像を教えて貰った。既に消去された理由として著作権が書いてあるが勿論ペトレンコにはなく映像作者のものだ。こうしたところで誤解を招きやすいのが著作権である。なにか耳にした事はあっても1996年の24歳のペトレンコの指揮を観るのは初めてであった。今秋日本でも指揮をするブラームス交響曲一番が課題曲になっていたようで、そのマスタークラスでの指導風景や練習、そして地元の放送交響楽団を指揮した四楽章の映像がある。記録映画作品はそのキリルコンドラシンセミナーに参加した何人かが扱われていて、日本人らしき人もいるようだ。地元のTV局の制作らしい。

DWでの記事を読むと、その翌年にはヴィーンのフォルクスオパーで指揮をしていて、プロのキャリアへの準備の最後の時点だったようで、その指揮振りもどちらかというとベルリンで今も二流と思われているコーミッシェオパー時のその印象に近い。勿論そこまでに楽団を掌握する実力もついてきていて、若手の俊英として注目されていた。然し現在もその当時の印象から抜け切れない聴衆がベルリンには多い。

同様にミュンヘンを振るようになってもその手腕は大分変わって発展していた。その一方そのリズム感と墺太利移住によって学んだことは全く今と変わらずで、同時期に同じようにベルリンに移り住んだミュンヘンの後任音楽監督ユロウスキーなどとは端から異なることが一目瞭然なのである。

何度も書いているようにベルリンの当時に推薦を受けても態々出かける程に関心は持てなかったのだが、2014年のバイロイトで確認したようにその点では太鼓判を打てた。全く同じ様に2013年の録音やその後のヴァクナーの指揮でも大きく発展している。

今回も夏のツアーでそのブラームス交響曲一番での指揮を披露するが、楽団共々は発展していくことはいつもの通りで、発展型の演奏実践を披露することになる。



参照:
出血も無しの糸通し 2025-07-18 | 料理
30年ぶりのアムステルダム 2025-05-04 | 生活
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鉛のようになる雨降り

2025-07-22 | アウトドーア・環境
体が鉛のように重くなった。スーパーでもふらふらしてきた。朝食をとったのに不思議だった。就寝も久しぶりに完全に窓を閉めた。気温は16度だったが、長ズボンでも寒かった。前日午後に走った時に雷の合間の陽射しを結構暑く感じた。疲れが出た。

座っていても眠くなるので重症である。朝食は摂っており、通常はこのような辛さはない筈なのだが、何故かである。気温の変化と就寝の関係で、やはりどっと疲れが出たというのもあるだろう。ジャガイモを食しても駄目だ。月曜日の疲れは走っている時にも感じた。週末の一時的な気温上昇も厳しかった。次の週末も同じ様な感じである。

昼寝をしようと思っても中々その時間が取れない。面倒でもある。力仕事をした訳でもないのに上体が凝っている。まるでクライミングにでも久しぶりに出かけた時のようで、この筋肉の使い方は知らない。洗車の後の拭きも全く堪えなかったと思うのだが不思議である。

それよりも久しぶりに雨が降ったので、水分の補給が出来たと思う。緑が冴える。今のうちに降って、秋に晴天が続くのが理想的である。本年は春が遅く取り分け涼しかったのだが、夏ももう一度暑くなっても結構気持ちよく経緯するのではなかろうか。8月中は出かけないのでどちらでもよいのだが。筋肉に疲れが残っているのは水分の補給不足によるものかも知れない。

新茶の二袋目を開けている。より爽やかなもので薄く感じる。浅めな感じである。真夏に良いと思ったのだが、若干弱い。真夏の方が深めの方がいいのかもしれない。多めに煎れているので床屋が再開するころには飲み干す。

新聞の技術面にヴァイツェンビーアの詳細が出ている。上面発酵のビールであるが夏場は特に炭酸ののど越しが良いので好まれて消費が多い。自分自身も冬場はより安いピルツなどを混ぜて購入することがおあるのだが、夏場は運動した後で冷凍したジョッキーで楽しむのが一番である。外で汗を掻いて外で飲む時は酵母を漉いているクリスタルタイプの方が炭酸がすっきりするので好まれるのだが、自宅ではやはり酵母が動いているものが味があってよい。

新聞によるとその酵母の使い方にシャンパーニュと同じようにドザージュ、つまり味を加えることで銘柄によっての特徴が取り分け変わるとある。酵母自体はニュルンベルクの会社が専門的に出しているようだが、香料になるものがみそらしい。

ビールと言えばドイツでは水とその他は決められてモノだけだと思っていたのだが違うらしい。同じようにアルトビールとされるそれもそのコクで色も味も変わると書いてある。ビールは好きではあるが、ワインとは異なってそこまで研究して拘って飲むことはない。缶ビールも最も安いものしか買わない。

ワインのようにその自然環境によって毎年違うものが発売されるのとは異なり、その仕上げはコンセプトとその仕事ぶりだけでつまりノウハウと地下水などの状況によって香ばしさが違ってくるらしい。



参照:
夏休みのグリル周り 2025-07-19 | 雑感
出血も無しの糸通し 2025-07-18 | 料理
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公共放送がぶっ壊す

2025-07-21 | マスメディア批評
日本の参議院選挙でAfDのような政党が躍進した。予想通りで、「ニッポンファースト」以上に経済紙などではその財政出動政策が推進されるとすれば国債の長期金利の急上昇が予測されていた。市場の影響は少なくない。恐らく同様な政策を出していた政党はその経済政策で今回は伸長に陰りがさした。インフレ率が昨年の五月比で3.5%の時節にそうしたポピュリズム的な経済政策が受け入れられる筈もない。

勿論より細やかに説明するとなると、その社会の弱者層への説得は儘ならないので、単純化した政策を繰り返すしかないのである。ポピュリズムの限界はそこにあって、本来は主張しなければいけないグリーンディール政策を広く説明するにはより苦労しなければいけないからだ。経済政策を語るならそこにしか経済成長の可能性がないわけである。外国人労働力を必要とする少子化の社会にも適合するだろう。

そこでは公共放送のNHKの聴視料の不払い運動で支持を得られていた反社会的カルト集団もその政治的影響に終止符を打った。その聴視料への扱いは本来は広く議論の対象となるものであったが、そうした公共的な意識とは全く無関係な反社会的活動からカウンターが強化されてぶっ壊された。

それも一種のポピュリズムで、ドイツではコロナ期間中のクヴェーアーデンカーと呼ばれた反ワクチン運動そしてその前身となる反モスリムや難民制度への市民運動PEGIDAにも通じて、ある一部を取り上げれば月並みな意見を声高に叫んでいるだけなので、優柔不断な政治主張となる。

そうしたごく一般的な通俗意見への支持は、所謂C層やD層からのもので、少し複雑な政策をそれらに理解させるのは難しく、ポピュリズム的な運動とはならないということでもある。

ドイツェヴェレなどの独マスメディアにおいても、投票終了前から出口調査などから大まかな予想が出ていたのだが、それよりはカウンターなどの影響が及んでいることも垣間見られて、なによりもファクトチェックなどが為された様子もあった。

PEGIDA運動の時も話しを聞いてみると確かに共感できるものであって、カウンター活動が盛んになった時に初めて、PEGIDAよりもそのカウンターに参加しなければいけないと思うようになったぐらいなのである。

独公共放送におけるK音楽、即ちクラシック音楽の比率が減ったことが文化欄にチューリッヒ大学の学者の記事として書かれている。様々な考え方があるのだが、やはり教養番組である得るかどうかが問題だと思う。政治的なカウンターと同じように絶えず新しい認識への示唆を与えるような内容でなければ意味がない。知的好奇心を刺激するような文化や音楽でなければ意味がないということである。

公共放送の任務は管理された情報を社会の隅々にまで届くように尽力するだけでなくて、時代の風というか、その新しく明日への希望へと誘うような空気を山の向こう側にまで送リ込まなければらなければいけないのである。



参照:
Japans Problem mit Rechtspopulismus, Julian Ryall, DW vom 19.7.2025
Leicht, locker, komplett gaga, Laurenz Lütteken, FAZ vom 2.7.2025
音楽経済を超える文化 2025-07-13 | マスメディア批評
極東ツアーの裏事情 2025-07-11 | マスメディア批評
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日程調整のお楽しみ

2025-07-20 | 生活
来年の日程をみている。なぜならば近々に定期会員とそのバラ売りがあるからで、一年先の日程までがあるからだ。それはホームでの定期公演であるが、ツアーにプログラムを持って来るとなると、演奏は練れていて、それどころか同じような距離の公演地でも安いものが少なくない。同じ交通費をかけるならば、音響が悪くなくて、安い方が得になる。するとホームでの定期のばら売りを買わないでよく、来年までの高価なティケットを購入する必要もない。そういうのを調べている。

一枚は丁度いいのがあって、5月に出かけたケルンのフィルハーモニーで公演がある。そのバラ売りは来年のことになるので、それを狙う方が大分お得なことが分かった。更にケルンのフィルハーモニーへの近道も分かったので渋滞などの問題の多いケルンのリングに乗らずに辿り着ける。それも日曜日となると帰宅も22時30分頃なのでこんなに楽なことはない。敢えて言えばあの地下駐車場が入れ難いことぐらいである。価格からしても5月よりももっといい席に座れるだろう。こういう計画は殆ど困難を感じないので楽しみでしかない。

先日入庫時に助手席側の後部ドアの取っ手が木枠との間で挟まった。運転席ドアを開けるとと取っ手が自然に出たからで、想定外だった。そこでにっちもさっちもいかないようになった。なぜそうなったかは内輪差の出方が後輪操舵で測り難いのと、なによりも木枠の緑色が暗闇で識別し難いからだ。これで、カメラのレンズもサイドミラーを畳んでいて働らかなくいつか側面を傷つける以前に、何時まで経っても入庫に慣れないことが分った。

そこで木枠に蛍光色を着けるか何かの処置をすることにした。ドアの隙間などが無く殆ど可能性がない為に、木枠にウレタンを内側のエッジを囲むように貼ることにする。適当な価格の1メートル長が見つかったので、発注しようと思う。

先日は走りに行く森の駐車場に恐らく現行のSクラスが停まっていた。最初は車格は分からなかったが、やはり大きかった。家族連れで使っているのだろうが、一軒家でも大き目の車庫がないと使いにくいだろうなとは思う。少なくとも当方の駐車場では自動入庫も何も出来ないので幅が2メートルを超える車は実用的ではない。以前購入希望していた車はその大きさだった。今後の住居のことは別にして、今回の車を使うとドイツでは先ずはもうこれで限界だと思う。公共の駐車場で長さもぴっちり停めないと食み出すところが少なくない。あり得るのは、二台以上の車をTPOに応じて乗り換えするしかないということだ。それにしても森への道は現在左右の枝が張ってきていて、あたらない様に走るにも限界がある。

今迄履いていたジーンズはまだ洗濯できていない。晩夏にどうしても長ズボンが必要になる時に洗濯して自宅用に下す。それ迄の何週間かは急がないでもいいかもしれない。それでもすっきり乾く時に洗ってしまいたい。ルツェルンへの旅行などは今更古いものを履くことはないが、近所に出かける時ぐらいには使えるからだ。まだ購入後2年しか経っていないので、出来るだけ使いたいという思いもある。その前に膝が破れたものと同じように部屋着としてあと4年も使えるのだろうか。

白衣は調べるとジーンズと同じように純綿の良いものは少なくなった。長いガウンタイプだと重くなるからだろう。機能的ではないのだが、部屋着として長く使おうと思えばポリエステルが入っていると風合いが良くなくて、あまり使えない。厨房用にも安全上化繊は使えない。



参照:
夏休みのグリル周り 2025-07-19 | 雑感
堪える痛みの悦びに 2025-07-16 | 女
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夏休みのグリル周り

2025-07-19 | 雑感
午前中から動き出した。涼しい内に走って、洗車である。走るには不利だが、長引きそうなので朝食を摂った。少しでも走り出すと汗が噴き出すだけでなく、腸が膨らんできて不愉快だった。そして摂氏20度少しでも陽射しがあって暑かった。不思議にもそれでも夕方走るよりもタイムが良かったのは何故か。何かが違うのだがパラメーターが多過ぎてよく分からない。

それでも11時30分過ぎから洗車に入れた。金曜日の午前中でも夏休み中で、平素の洗車よりも時間が余ったので洗っておこうという感じで、自動のところよりも手動での洗車に二輪車なども来ていた。

いつもの様に高圧洗浄の後で手で拭きとるのだが、正面の虫汚れは水だけでは取れない。三回噴射でも取れないので、洗浄手袋で濡らして拭く。更に乾いた手袋で水分を拭きとる。それでもこびりついたものは取れないので、戻って来てから車庫の前でスポンジを濡らして拭く。それでもなかなか取れないのは、暫く洗車せず日向で駐車されたりして乾燥してこびりついたからだろう。

それでも繰り返してほぼ虫の汚れは取れた。数カ所ぐらいはまだ繰り返す必要があるだろうか。塗装親方の教えで、カウルなどの樹脂の塗装は少々傷がついても必要ならばいつでも直せる。飛び石はどちらかというとグリルのメッキのところで、空力特性から当たるところはほぼ分かった。

ざらざらした砂埃も落とせたと思うので先ずは満足。先日の傷に続くものは確認できなかったが、ドアのステップのクロームが色変わりしているのは要注意だ。どうしても砂で擦るところなので考えないといけない。保護シートを外すべきではなかったか。上のフロントグリル上辺のクロームも撥ね石がある。塗装マイスターは仕方がないねと答えたが、あまり色落ちしない様に手当策を調べたい。

車庫入れは未だに辛い。何よりも反対側の戸口の柱が緑塗りなので、暗くて空と柱との差が見え難い。方法としてはその角を反射シールを貼るか、可能ならば薄い明るい素材の角保護をを貼るかである。それだけで暗くても感覚がつかめないことは減るだろう。

冬物の部屋着セーターを調べた。安くはなっておらず、6年前から同じものが2ユーロ上がっている。一番安い同じ色を買うかどうかも疑問だが、少なくともLサイズも同じなのでその点はお得である。中に着るフランネルのシャツは破れていなかった。冬場は洗濯せずに着ていて、匂いが気になっていたので、二着目も考えていた。洗濯するようになると直ぐに破れる — 洗濯ネットを発注しなければいけない。夏場の安売りを期待したのだが、価格最低域ではあまり変わらないようだ。

スマートフォーンのハードクリアケースを買おうかと思っている。リュックサックなどで持って歩く時は使えるだろう生活防水機能ぐらいがついていて軽いものがあればいいのだが。

音声コマンドはまだ試していない。口述筆記だけではつまらないので面倒なスマートフォーン操作を声でしたい。そうなるとスマートフォーンもケースに入れてしまってもモニターさえ使えればなんとかなる筈だ。



参照:
出血も無しの糸通し 2025-07-18 | 料理
清々しい夏の生活 2025-07-10 | 生活
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出血も無しの糸通し

2025-07-18 | 料理
四川風にしては彩がよくなった。しし唐と茄子と煮豚である。気温も下がり、ガウンを羽織ってのバルコンでの食事である。夕方走った時には雷の後で陽射しもあって涼しくはなかったが、どんどん涼しくなってきた。食欲増進と同時に疲れも出る。週末にかけて温度が上がる。上手く時間が作れて洗車が出来ると嬉しい。残り燃料が3リットルを切っているので、もう一度5リットルほど給油しておけば、9月にルツェルンに出かける迄は必要無いかもしれない。

改めて、アロイスツィムマーマンのオーボエ協奏曲、マンフレード序曲、ブラームス交響曲の三曲の楽譜を落としておいた。じっくりお勉強をしたい。

食後に歯ブラシを掛けて、就寝前に歯間糸を試してみた。通常のだけではなく隙間用のものを左側のブリッジの隙間にも前日は通していなかったので、そこから態々糸を替えて右側に初めて入れた、通して、口を濯ぐ。前回は小柄の歯科衛生士さんが土台を確り作ってくれて、押し込んでくれていたのでその上に置くように乗せていた。今回は大柄のおばさんなので力が入っている様子も感じず、その差はどのように出るのかとも思う。前の方であるから形状も異なり、それ程力は入れられないだろうが、そういうことはなかった。結果として出血もなく綺麗になった。

久しくなかった口内衛生状態だと思う。問題になっていたブリッジの奥との隙間もすっきりして、基本的に不具合はなくなった。この状態をいつまで維持できるかである。口臭云々も両ブリッジの桁下の清掃さえ抜かりなければ全く問題がない筈だ。これで夏休み明けの検査迄で何かあればで、なければ来年三月ぐらいに清掃して貰えば暫くは完璧だろうか。

日に日に左右の歯を上手に使えるようになってきているので、これで全身症状も消化器系を含めて改善する筈である。最初の抜歯が2013年の親知らずで、その後の2020年に二本失い、そして今回となった。これで12年ぶりですっきりすることになるか。丁度散歩から走りに変えたのは2012年なので、体調作りを始めた時期に重なっている。若しかすると改めて強い身体作りが出来るようになるかもしれない。期待できる。

体調がよくなると自然に挑戦意欲も湧いて来る筈で、それを待ってもいい筈だ。何も無理して行動に移さないでも大丈夫だろう。二回就寝しただけでやはり違う。胃腸も気が付いていなくても咀嚼能力が半分になっていた筈なので、意識して食事量を考えないでも自然に摂取できていくのではないかと思う。その分運動量が上がるということだ。

体調の先行きは予めどうなのかはよく分からないので、後の祭りとしての結果しか評価できない。だから、あとで気が付く、それだけ体力が落ちていたとか、どこそこに不調が出ていたのはそういう影響だったのかと。

胃は最近は悪くはないのだが、やはり整腸状況は気になるので、この夏休みの間にでも何か変化が生じて来るのではないか。そのように考えるだけでも筋肉に力が漲ってくるような気もするのはただただ心理的な影響なのか?



参照:
全身症状が悪化する抜歯 2013-04-10 | 生活
左脳が覚めてきた感じ 2025-07-17 | 生活
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左脳が覚めてきた感じ

2025-07-17 | 生活
税務処理を終えた。例年ならば晩秋まで引きづるのだが、所得税申告を迫られて、全てを一挙に終えた。会計士に書類で渡すのでインクを消費した。早急に買う必要はないかもしれないが、遠くないうちに購入しなければいけないのでウィッシュリスト行きだ。

偶然にも翌日に健康保険の還付通知があって、三年間の未使用で1160ユーロ戻って来る。これは丁度歯科ブリッジの治療で自己負担額の多くを占める額となるので、財政上とても助かる。同時に保険会社にはブリッジの保険料支払いを求める。眼鏡なども若干は取れたのかもしれないが、足しにもならないので、税金処理しかしなかった。なによりも健康第一である。

Lineを使う関係で口述筆記を試している。日本語で使ってみると、一度目だけ「口述」が「後述」となったが、二度目から正しくなった。用事をしながら応答が出来て電話よりも使いやすい。今迄の経験で、言語に関係なくここまで上手に筆記されるのは初めてだ。車中では独逸語で使うようにしているが、可也注意しないと上手くいかない。明らかにその質が違うと思う。車中のも車載向きのそれとしては世界最新に近いのだが、新しいタブレットのアンドロイド15のは思いがけないほど優れていて、今書いている文章を口述で作成できる。

サムスンのそれも15になっているので試してみたいと思うが、これ程の実力があるのかどうか。グーグルのシステムに違いないが、大メーカーが何かを挟むよりもこうした小さなメーカーのものの方が素直に出るのかもしれない。

スマートフォンで抑々指で入力している人の比率はどれぐらいいるのかどうか。やはりサムスン独自では抑々日本語がリストアップされていない。韓国語だけだ。この辺りが韓国企業が日本以上に将来性がないことを示している。グーグルに切り替えると上手くいった。

車載のそれはどうもここまで達していないので、口述筆記となるとスマートフォンを使うことになるか。

何も新しもの好きではないのだが、時の経過で明らかに技術が進んでいると喜ばしい。特に暮れからスマートフォーンを使い始めて、文字入力が殆ど不可能と感じていたので、これは使える。アップルウォッチがどの程度の水準に達しているのか知らないが、次世代では1960年代のアメリカTVの様に少なくともナポレオンソロのペンぐらいの機能は通常の価格で現実化するということになる。現時点ではある程度の額を出さないとそこ迄至らないが、時間の問題だ。

気温が下がって、摂氏13度まで下がる。洗車の予定をしていたが、暖かくなるとされる金曜日に延期した。寒くなると朝寝するのも気持ちよくなる。月末までの中期予報では、週末に30度辺りを掠めるが、朝晩は20度を越えることが殆どなさそうで過ごしやすくなる。次の散髪までに二週間も我慢すればなんとか耐えられるか。

ブリッジ二日目にしてなんとなく右側が使えるように慣れて来た。顔の右側に力が入ると脳の働きも違って来る。右側咀嚼で急に左能つまり眠っていた論理性が呼び起こされ、言語能力も戻ってきたような気がする。一二の三で、おはよう。



参照:
堪える痛みの悦びに 2025-07-16 | 女
マンダリン入りザーネ 2023-07-24 | 文化一般
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