Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

木霊する時の隆盛

2024-08-20 | 歴史・時事
今週末ベルリンの新シーズンが始まる。ブルックナー交響曲五番が演奏される。それまでにお勉強しておかなければいけない。今更フルトヴェングラーの録音を聴こうとは思わないのだが、やはりカラヤンの録音をどうしようかとも考える。もう一つは嘗てペトレンコ自身がインタヴューで「抹香臭さを徹底排したギュンターヴァント指揮」と言及したそれをどうしようかとも考える。それ以前にまだ交響曲の構成が呑み込めていない部分もある。涼しくなって意欲が出てくるか。

カラヤン云々は、独墺系レパートリーの演奏実践とすればどうしても比較対象にならざるを得ないから、その時代性の認識となる。本人のキャラクターもあってその芸術的な本質が中々誤解されて、ブルックナーなどでその時代の鏡となっていることが理解されにくい。

そのブルックナーの演奏実践に関しても取り分け正統的なものとはされないのだが、それでも戦後の録音だけを鑑みてもとても時代を反映している。1957年の教会でのEMIの録音のフルトヴェングラー時代の響きを思わせる録音と1976年のペンダゴンマークの付いた新フィルハーモニーの響きを意識させるそれとの相違は第八交響曲で明らかだ。

今回車輛の発注に際して、その歴史の具体的な変遷をトータルコンセプトや技術やデザインなどから垣間見ると、まさしく戦後のカラヤン指揮ベルリナーフィルハーモニカーの変遷も良く見えて来た。1944年9月に廃墟化していく首都ベルリンでシュターツカペレを放送のために振った録音というのもあって、今回改めて聴き返して比較する時間はないのだが、この指揮者がブルックナーで示したことはやはり興味深い。

各々の時代の高級乗用車を見ると、そうした音の印象と何ら変わらない。例えば戦争末期にはまだあのナチの高級将校たちが乗っていた明らかに回顧的な幌付きの大きなクラシックカーのような車はまさしく軍事的利用だけでなくナチのイデオロギーをも反映していた。5トンもあるような8気筒のエンジンで230馬力あったようだが、タイヤのゴムの耐久性から最高速は時速170kmから80kmに落とされていたようだ。

実際に上の1944年の録音を聴けば楽器の具合も悪いようで流石の名門楽団も本来の音を出していない。然し、次の1957年の録音は見事で、なるほど現在からすると技術的には問題もあるのだが、ブルックナーの響きとして違和感はあまりない。北独逸の楽団の響きとしてはそれ以上のものは求めることが出来ないであろう。

既に経済は戦後の復帰から経済成長へと進んでいた時期で、1955年頃からデザイン的にも遅れていた車輛が現代化すると同時に量販車も6気筒まで使われたシリンダー当たりの圧縮比も上がり120馬力を目指していた。ラジエターの水冷やブレーキの空冷の強化などが為されて、それなりの世界競争力となっていたのは、例えば昭和30年代には戦後の米国車モデルから変わってそのドイツ車が街角出も見かけるようになって来ていたのにも伺われる。そのデザインによって記憶に残っている人も少なくない筈だ。

その後1960年代は米国で流行った後部の尾が伸びるスタイルのアメリカの影響が世界を席巻して、1970年代へと流れ込むとなるのだろうか。(続く)
Symphony No. 8 in C Minor: IV. Finale. Feierlich, nicht schnell 1957年録音

Bruckner: Symphony No. 8 - Finale - Preußische Staatskapelle/Karajan (1944 STEREO) 1944年録音




参照:
視界を秋へと拓く 2024-08-19 | 暦
刻まれる夏の想い出 2024-08-12 | 暦
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視界を秋へと拓く

2024-08-19 | 
冷えて来た。朝夕は摂氏15度を切るようになり、一桁に近づいて来る。そうなると半袖では寒くなる。夏のパジャマの買い時でもある。旅行には何を持って行けばよいか分かった。毎年あまり変わらないがすっかり忘れている。部屋着も膝までがいる。靴下も欲しくなる。天気が回復すればまた摂氏30度に近づくが、それはもう超えない。白衣を洗濯したのはベストの機会だった。

窓を一切締めて、一度折りたたんで片付ける心算でいた白衣を羽織らないといけなくなった。雨は火曜日のみで、その後は晴れて朝晩の温度差が大きくなる。木曜日頃を目途に乾いた岩肌を目指す。

するとルツェルンでの衣装もイメージし易くなってくる。それほど暑くはないが、大した席でもないので簡単に済ましておくのも一つだ。すると靴をどのように合わせるかも考える。今回は両日とも休憩がないのも特徴で、前プログラムぐらいである。すると二日目は早く宿に戻れるので、買い物も初日に済ましておいた方がおいいかもしれない。翌朝のパン屋の朝食の為の買い物とワインとなる。

「我が祖国」のお国ものの演奏を観聴きした。N饗でもいお馴染みのヴァツラフ・ノイマンとその前のチェコフィルの指揮者カレル・アンチェルル指揮の演奏でである。特に興味深かったのはノイマンの練習風景と本番の映像で、チェコ語は分からないが、結構重要な話をしている。特に耳についたのが、本来は祝祭的なポルカの扱いである。そのボヘミアの森と平野の中で描かれるのだが、ポルカの根源は圧政に苦しむポーランドを思ってのボヘミアの舞曲ともあるが、スラヴのそれへの連帯は間違いがない。それが示されるとなる。

ノイマン指揮はその話にもあるように素晴らしいと思うのだが、後年にデジタル録音されたライヴなどは聴くに堪えない演奏で、今でもチェコフィルの悪い印象は当時の壊れた様な楽器のその音と技量に源があるのだろう。ドイツでもゲヴァントハウス管弦楽団などをトレーニングしていた指揮者である。それに比較してその前任者の指揮はとても興味深い。とても上手に管弦楽団に演奏させていて、明らかに成功している。

ブルックナーのF-Dur, スメタナのg‐Mollなど調べることが沢山ある。ブルックナ―の方の参考録音はこれといったものはあまり見当たらないが、スメタナの方はDCHのアーカイヴにあるものを観ていないので出かける前に聴くのと、また土曜日に中継されるものが旅行中に観れるかどうかなど考えなければいけない。

先日片付けた筈の昨シーズンのプログラム類が寝室の机を占領して仕舞ていて、最終的整頓がされていない。新シーズンまでに収まる所に収まるか。その後の窓掃除や秋以降の生活を考えると、覚束ない。税務書類整理など会計関係も整えておかないと先に進みにく。整理整頓はそれだけでしかないのだが、やはり大きくは日常生活を越えて人生に関わっているとしか思われない。PC自体がまだ片付いていない。



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シュヴァ―ルテンマーゲンS 2024-08-18 | 料理
夕方に雹が降った翌日 2024-08-15 | 生活 
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シュヴァ―ルテンマーゲンS 

2024-08-18 | 料理
お奨めでヴィデオが流れて来た。日本での試乗ものだが、日本でも四輪駆動の車が発売されていた。興味深いことにステーションワゴンタイプのセミオフロード仕様である。全く調べていなかったので本国でのコンフィギュレーションを試してみると、四輪駆動で且つプラグインハイブリッドは最高級の仕様でしかなかった。

その番組で問題になっているのが後部の添うような動きで、後輪操舵の可能性だったが、実際には最高級の仕様でしか存在しなかった。恐らく日本では1500万円程でなければ売れないのだろう。

そもそもワゴンタイプの車の購入を考えてみたことがないのは今迄運転してみて、後部の引き摺り感を感じない車がなかったからで、真っ直ぐ走ることでしか取柄はないと思っているからだ。すると技術的に如何に後部の振られ方を抑えるかとなるのだろう。それに似たシューティングブレークとかシュトッツガルトで製造していたならば興味があったのだが、結局は関係なしで来た。

試乗で使える車輛が特にその新リリース時期には可也上の仕様のものしかないなど、一体下の仕様ではどのように変わるなどなど想像するしかなかったからであり、どうしても迷った点であった。

総じて市場に合わせてどのような需要に合わせて、どのように製造コストを抑えて競争力を失わない価格でターゲットに示すかが営業上の関心事なのであろう。そしてその大本には全面電化・全自動化への流れにあって、空力特性0,23などの数字が重要になる背景がある。

陽射しがないところで思い切って白衣の熱湯洗濯をした。思い切れたのはその前に黴取りでシャワーカーテンを洗濯して、匂いと共に塩素がゴムなどに残るのが嫌だったからだ。酸性漂白剤ばかりを使っていたがやはり塩素系も上手に使わないと駄目だと思う。これで秋から厨房用も仕事用にも寒い時にも羽織れるものを準備しておける。旅行から返ってきたら秋支度である。

そういえば朝走って下りてきたら、駐車場でおばさんがFKK紛いをしていた。9時を過ぎているのでけっこう人は来ると思うのだが大胆である。最初から女二人でバンに乗ってキャムピングに近いことをしていた感じなのでおかしいと思っていたら、案の定である。こちらは見たくないので隠れて貰った。

少し涼しくなったので本格的にこってりしたものが食せるのが嬉しい。サラダ類は美味くても、やはり冷たいものはあまり良くない。肉気となるとどうしても煮凝りものが増える。シュヴァ―ルテンマーゲンサラタなので通常のヴルストサラタよりは上等の食事である。リースリングよりもヴァイツェンビールで流し込んだ。冬もそれが美味いことも少なくないが、やはり夏の食事であろう。



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氷点下で陽射しが温かい 2019-12-29 | 生活
贅沢カイザーフライシュ 2024-08-16 | 料理
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穴が開いて大きくなる

2024-08-17 | 生活
古新聞を片付けている。先ずは車関係の情報で、その次に音楽批評、経済面、技術面などである。最初のものは用が済めば必要のないものばかりで、新車購入にあたって横に置いておいたものだ。批評ものも評判を知っておきたいと思うものが殆どで、それ程興味の無いものもあるので、現時点で読まなかったものはざっと見て捨てる。細かく見る必要もない。経済も多くは現況の話題なので数週間で用無しになる。技術情報だけはそれよりはまだ役に立つものがある。

やはりこの週は暑かった。平素から出来る限り目的に応じて服装を別けていて、汗を掻かない時のTシャツは一週間来ても問題がないのだが流石に塩っぽくなった。上着を着てられないような暑さではやはり発汗している。夜中も窓を閉めても就寝できたが、明け方にトイレに行くと窓を開けると余計に頻尿になる。冷やした飲み物を汗を掻かないで一リットルほど飲むとやはり頻尿は仕方がない。

パジャマはさらに小穴を見つけたので、もう一二度のネットに入れての洗濯でも穴が増えるか大きくなるだろう。やはり今夏に追加で購入するしかないだろう。旅行に新しい方を持って出かければ、やはりまだ九月中は更に新しいものが必要になるだろう。

その他の買い物では走り用のソックスに穴が開いてきたので一足とそしてそろそろシューズが必要になる。冬の固い地面では今の擦り減ったそこでは膝を痛める。凍結にも対応できない。ランニングは殆ど金が掛からないとは言いながら、やはりただでは走れない。

来週の旅行前の買い物には小分けのバターを購入するかどうか。その他ではハーブティーが一寸要るかもしれない。出来るだけ旅行荷物をコムパクトにしたい。あとは果物類を考えておけばいいか。まだ眼鏡屋に行けていないので、それをどうするかも考えものだ。一年以上経ったので調整して貰う価値がある。

週末には、ブルックナー五番と「我が祖国」のお勉強を続ける。色々と細かなところを見て行きたいと思っている。大まかな構成とかも重要であるが最終的には細かなところに読み解くカギがある。だからそれ未満の演奏実践などには一切関心がない。

細かなと言えば、やはりここにきて古新聞などでもざっと目を通すことが可能になってきている。しっかり読むと眼が疲れるのだが、それでも以前のようにそれゆえにざっとも見れないという状況ではなくなった。これはとても大きい。

運動の質を変えてから、やはり全身の最大筋力までを使うことで、身体に積極性が出て来た。ギリギリの運動するには動機付けが欠かせないが、同時にそうした積極性が動機づけになって、結果が直ぐに出なくても克服しようとする意識が生まれることで好循環になって来たような気がする。

ルツェルン音楽祭が始まって生中継が流れている。ティケットの売れ行きはあまり良くない様に見える。理由は分からないが、企業の買取が少なくなっているのかもしれない。支配人も変わるのでそうした人脈の関係も大きいのかもしれない。



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贅沢カイザーフライシュ 2024-08-16 | 料理
一晩の一種の夏バテ 2024-08-13 | 暦
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贅沢カイザーフライシュ

2024-08-16 | 料理
YouTubeの履歴から新たなヴィデオのお勧めが流れてきたりする。今は車の試乗ものが出たりすると、発注した車に関わりそうなものは観る。冬のものであっても見落としていた日本でのそれなども興味深い。理由は世界市場でどのように生産とか企画をしているかへの興味である。

調べると中華市場向きのみの車輛は北京で組み立てていたりする。海外へのEクラスはE350eというのが参考になるのだが、日本で極評されているのが面白い。ハイブリッドで後輪駆動なのだが、挙動が後輪操舵でおかしくなっていると理解した。そもそもドイツでの販売はそれに匹敵するのはE300eであってべーシック価格で七万ユーロする。そこに空気羽根や革張りなど贅沢装備がそこについているようだ。それもあって車重も重くなって、オットーエンジンの出力も低ければ運動性も悪くなるのは当然だろう。

コンフィギュレーションで特に迷った面がそのエンジン出力の面でもあったのだ。今のように廃車寸前の車輛をゆっくり動かすことに慣れているとどちらでもいいと思ったのだが、試乗車の動きが取り分け良かったので、同じだけの運動性は求めた。スタイリングや装備の軽減やタイヤや車重などが変わると乗り心地も変わってくるが、それよりは悪くはならないようにという配慮があった。四輪駆動はハイブリッドになって燃費がよくなったらと最初からの希望だったのだが、やはり海外市場には出していないのはそれだけ製造に手間が掛かるのかもしれない — SUVの様に売れない。

そもそもアウトバーン以外には、一般路上で無制限速度で走れるところはドイツ以外にない。無制限で飛ばす必要がなければセダンタイプよりもSUVタイプの方が行楽時にも使いやすいのだろう。しかし最高速域では最終的には空力特性などがより重要になる。

寝室回りを掃除した時に古新聞の束を見つけた。いつもの音楽関係かと思って手に取ると、2021年に新車購入の心算で試乗をした節の新聞記事だった。当時はポルシェでも911GTタイプで4lオットーエンジン、Sクラスも六気筒3000CCの四輪駆動のロングタイプ(ハイブリットの電池がないのでなんと僅か2トンほどの重量しかない)の試乗記である。その前にハイブリッドを購入するつもりで試乗したが余りにも冴えなくて、動機付けとならない内にコロナを終える時期になったのだが、この三年で大きく技術が変わっている。それを価格の差異と共に確認できてよかった。

車検のための修理などでここ数年苦しめられていた迫られる車輛の乗り換えであったが、それだけの甲斐が余りあるほどあったと思う。二週間後には一回目の遠出のルツェルン行。燃料もそれまでに繋ぎで入れて、来週ぐらいから廉い時を狙って満タンへと準備する。不慮の事態に備えて、14時からチェックインなので、午前中は早めに出発して、余裕を見て走りたい。知っている場所なのでとても気が楽である。スイスへの通行券は買わなけばいけないが、必要ならば領収書若しく其の儘冬の期間の内は新車に張り替えられる。

先日暑い夜に豚フィレの煮凝りを食した。カイザーフライシュと呼ぶだけに高価なのだが、ビールにも合わせやすい。いつもはヴァイツェングラスを冷やして注ぐのだが、ヘキストのビアークルークを冷凍庫で冷やして注ぐ方が冷たさを維持できると思ってそれで飲んだ。ヘキストと言ってもヘキスト焼ではない同社のお土産品である。ヘキスト焼ならばそのような温度差のストレスは避けたい。



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ニコゴリの取り持つ絶妙 2007-06-15 | 料理
今夏一番の暑さに 2024-08-14 | 生活
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夕方に雹が降った翌日

2024-08-15 | 生活
前夜まで夕立が続いた。二時間以上は雷も激しかったが雨もある程度振った。何よりも始めに雹が降って来てとても心配だった。葡萄に影響は出るだろう。

そして数度から十度程まで一気に気温は落ちた。寝室の窓を閉めれるほどだったが、翌日のことを考えて、特に天井裏の空気が淀んでいたので空気を対流させた。予想通り、早朝は涼しかったのだが、陽射しは暑く、午後の気温が想像された。

若干出かけるのは遅れたが昨晩からの涼しさで、森の中に向かい久しぶりの課題を二つ試した。とても難しく歯が立たないのだが、今迄とは異なる見識も得たので良かったと思う。簡単に膝の開きと腰までを岩に着けるということで、膝を摺り向かないかが怖いからで、膝にサポーターのようなものを探そうかと思っている。腹の下が奥へと入っているのがボールダリングの特徴なので、それに慣れていない我々はそこが中々克服できないのだと分かった。大きな壁での登攀で岩にそこまで媚びる着くことはそんなに慣れていない。

十年近く出来ない事でもまだ諦められないのだ。でもこうして再認識できたのは良かった。先週よりも肩に乗るような動作は少し楽になったと思う。慣れてきたのかもしれない。その反対にまた違う靴を履いて、靴に足が当るのも気が付いた。恐らく膝を開くことと、足の使い方が関わっているからだろう。要するに実質上にオーヴァーハングでも腰の位置や荷重の仕方で肩への荷重を分散できるということだ。どんなに肩が強く筋肉があっても出来ないことは出来ない。

さて、気になっていた「我が祖国」のチェコの指揮者による演奏を少し聴いてみた。最も有名なのは有名なヴァイオリニストの息子で指揮者だったラファエル・クーベリック指揮のシカゴでとボストンでの録音である。可也大まかな指揮をしていて、シカゴで吃驚したのでボストンでの「モルダウ」と「スラルカ」も聴いたが同じようにとても大雑把で、まるでリヒャルトヴァ―クナーの楽劇の様に鳴らす。

細かなところまで指揮の制御が効かないとしても、どうもヴァイオリンに管楽器などもついて来させるような指揮で決して一流のそれではない。バイエルンの放送局交響楽団でのLPももっていてシェーンベルクの協奏曲の指揮等も見事であるのだが、なぜか上の二つもよくなく、恐らくチェコフィルを振ってもとても大雑把なのだと思う。やはり放送交響楽団の個性やLP録音のプロデューサーなどの力であったのだろうと納得する。

ドヴォルジャークなどでも素晴らしい録音もあるのだが、ここではやはり駄目で、音楽が難し過ぎたのだと思われる。何故チェコフィルが今迄真面に演奏していなかったのかの原因がそこにある。お国ものではチェコのユダヤ系の名指揮者ノイマンの録音もある筈なので、それも確かめておきたい。

しかし、上の演奏や今迄の印象からすると、作曲家がそこで何をしようとしているかを映し出す演奏などはチェコフィルでも聴いたためしがない。後年のスークの曲のような特別な演奏の難しさはないのだが、交響詩をいい加減に劇場音楽のように鼻歌で上手に演奏できる筈がないのである。少なくともそのことはよく知れた。誇大妄想なチェコ音楽演奏実践である。



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今夏一番の暑さに 2024-08-14 | 生活
我が祖国の高み 2024-08-10 | 文化一般
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今夏一番の暑さに

2024-08-14 | 生活
暑いの。昼から蚊が活動している。金鳥に火を灯した。麻薬の様に神経に効く。熱さ忘れになっても仕事にならない。気温は摂氏34度であるが、湿気があって、シャツを着ていると汗ばむので裸族になる。夕立を待つ。

降れば30度ぐらい迄落ちそうだ。翌朝19度ということは真夏日で夜中に水を浴びる必要があるだろう。久しぶりに冷たい風呂もいい。予報からすれば、それ以降は平常の気温に下がる。年に一度なら耐えられる。流石にこれだけ暑いと外出もクーラーか高地にで出かけないと我慢できない。じっとしている方が涼しい。

蚊に関しては今夏ほど昼から活動が盛んなのは初めてで、湿気はない筈なのだが、一体何処でボウフラから育ったのだろうと思う。敷地内に水が溜まっているところがあって、それが三回までいつの間にか這い上がってきているのかもしれない。

先週小玉スイカを購入していた。いつ切ろうかと思って、冷蔵庫に入れておいた。しっかり冷えているだけでなく、完熟の筈だ。週末に切って、四分の一づつ片付けて最も暑い火曜日までと見込んだ。一年に一度で十分である。

味は不味くはなかったそしてぐちゃぐちゃに過熟成もしておらず、灰汁も最小で、清涼感はあった。敢えてラップを掛けずに密閉容器で切りさしをおいていたら乾くことも痛むこともなく全然問題がなかった。確か2ユーロ少しだったのでヨシであろう。

本当はもう少し違う食事をしようと思っていたのだが、この暑さとなれば冷たいヌードル以外には食するものはない。スパゲティ―とトマトとベーコンをニンニクとペパローニで冷やしてとなる。胃腸にはよくないがさっぱり感と食欲増進でこれに勝るものはない。

水曜日は午前中に出かけて、それ程暑くないうちに帰宅してシャワーとなるかどうか。薄着で動くために少しは森で何かをしてこようと思うが本当に可能なのかどうか。朝一番で走って、その足で買い物に出かけるのもありだが、汗だくになりそうでそれも怖い。しかし朝発汗しておくとその日が楽になるので以前はそのようにしていた。但し心臓への負担が怖かったのだ。

ネットでずっと探していた発注した車と同じスタイリングで同じ色の路上駐車の車輛を勝手に映したようなショートヴィデオを見つけた。別の明るい色は韓国などにもあったのだが、ハイテクシルヴァーは実物でも写真でも見たことがなかった。持ち主はシュトッツガルト近郊の従業員が多く住んでいるところなので社員がじっくり研究したうえで発注したのだと思う。仕様としては最も手軽で安そうなものなので車重も違いサスペンションも違うので停まっていても雰囲気は違うと思う。しかしやはり参考になった。前面は所謂ボンネットカヴァーがエンジン大型化の為に膨らんでいるパワードームのラインも強調されていてそれでいいと思う。サイドはタイヤやフォイールなどが違い、屋根が黒ガラスのパノラマルーフではないので色彩的に余り動性がない。前面からの印象にも影響を与えるだろう。背後からは知っている通りで、そこにハイブリッドゆえに外せなかった型番などが入るのでもう少し締まる筈だ。面倒なコンフィグレーションは生産性向上の為に出来るだけ発注させないようにしているかがよく分かる。



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一晩の一種の夏バテ 2024-08-13 | 暦
堪える夏の終わり 2022-09-06 | 生活
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一晩の一種の夏バテ

2024-08-13 | 
日曜日は暑かった。午後になるとそれなりに気温が上がる。まだ陽射しが強い。夕刻も日没までは急激な気温低下は期待できない。それでも19時過ぎには窓を開けて外気で暮らせるようになる。

前夜に開けたブラウワージルファーナ―を愉しむ。ステーキを焼くからであったが、もう一年寝かせる心算が既に二本目で、やはりリースリングとは異なる料理への合わせ易さがこころいい。アルコールも12%あるのに重さが全くないのも特徴だ。それでも通常のヴァイスアージルファーナ―に比較すると色も濃く味があるので冷やしても水っぽくならない。そして清涼感もある。特にこの醸造所がマイスターのシュヴァルツのところで修業したステンレス醸造に長けているための清潔感が夏に嬉しい。

ステーキにはプファルツ風の玉葱ソーズとしたが、これが全く嫌味にならない。素材の無いところでの簡単な食事で、そのソースでヌードルも食せた。これで週明けからの暑さに備えるとしたのだが、夜中に窓を薄く開けておくとやはり若干寝つきが悪く、神経がふらふらとなる。一種の夏バテである、一夜でなる。

妙に腹が空く感じも冷たい飲み物で代謝が違ってきているのだろう。以前は夏の間どんどん冷やしていたのだが、この夏はまだ数回目で、今週中盤で終わる筈だ。それでもやはり堪える。ビールの場合はやはり酵母が入っていて、炭酸もありで身体に優しいようだ。少なくとも利尿作用だけでなく活発化させるアルコールの効果がある。紅茶を冷やしていたがハーブに切り替えて、どうしてもカフェインも入っておらず水分の吸収の仕方が違うらしい。

アルコールの場合は食欲増進もあるが水の場合は胃液を薄めるだけなのも具合が悪いかもしれない。最も胃腸に優れているのは白ワインで、これは疑いようがない。量を抑えればやはり百薬の長であると信じるに足りる。

ワインの経験は、全てこのアルコール摂取量を抑えるということ費やしたかもしれない。そこで思うのはやはり今後の試飲会での酒気帯び運転への自己規制であろう。新たな車は居眠り防止の監視機構はついているようだが、眼球の動きで酔いにも警告が為されるかもしれない。必要な場合の宿泊ともう一つはトランクでの仮眠の準備の常設で危険性は減らせるだろうか。数時間ぐっすり眠れる環境が容易に設定可能かどうか。

そのような天候の為にまた蚊に刺された。線香への火付きが悪くて刺された。寝室ではしっかりつけたので無事であった。蒸し暑くなってきたので、室内でも暑くなったが、来週からは涼しくなる。

夏のパジャマに一つがそろそろ駄目になって来た。来年に備えて処分セールでいいものが探せるか。小さめのサイズに安売りが多くて購入したがやはり52のL以上でないと腰回りが辛い。今のうちに安売りを購入しておけば、まだ秋にも腕を通す可能性もあり、まだ来年は新品に近い。古いものは穴が開き出せばそれで終わりとなる。



参照:
ボックスボイテルの夕食 2024-06-25 | ワイン
夏至の週末のお愉しみ 2024-06-23 | 料理
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刻まれる夏の想い出

2024-08-12 | 
土曜日の朝写真を撮った。タイヤの溝を測る時だ。谷の駐車場では陽射しの関係で撮り難かったので、フォルストのグランクリュ地所ペッヒシュタインの一角に止めて撮った。天皇家にベルリンの日本大使館から献上されているバッサーマンヨルダン醸造所の地所である。嘗てはその歴史と共にそれだけの価値があったのだが、身売りしてからはやはり没落した。宮中晩餐などで味を覚えた元最高裁判事などが買い付けに訪れていたのも昔話だろう。

序に葡萄の様子を見ると、状態の悪い古い幹に貧弱な実りしかなかった。収穫量を落とすのはグローセスゲヴェックスとしての条件でもあるのだが、それはただ実りが悪いとしか思われない。固く不揃いの粒から真面なリースリングとならないのは我々は観るだけで分かる。

それ以前に葉も落とされておらず手が全く掛かっていない地所の下草も甚だしい。オーナーが変わって暫くは真面だったのだが、落ちるところまで落ちたという感じだ。あれだけの規模の独有数の名門となると少々の投資では一朝一夜には回復しない。他人事ながら全体の環境に影響が大きいのでとても気になる所である。

チェリビダッケ指揮ブルックナー五番のYouTubeを流した。朝から眠くなった。カセットに録ってある1986年9月24日の演奏とは異なっていて、これはその前年のミュンヘンでの録画。管も重ねられていて、記憶通りに特に緩徐楽章では遅いテムポで進むが、思っていたよりも指揮者の狙いもよく分かった。但し大きなマクロの流れが見え難いのはいつものこの指揮者特徴かもしれない。テムポが遅いだけに拡大されてゆっくり練習するかのようにその音の断面が見えるということでは成功していて、対位法的な扱いでオルガンの様に出てくる響も分析的に聴こえる。
Bruckner - Symphony No 5 - Celibidache, Munich Philharmonic (1985)


上の日付で初めて気が付いたのは、あのカラヤンが完売していた第九を指揮して日程を消化できずにキャンセルした音楽週間で、チェリビダッケがシチェドリン自作自演の「カルメン」が終わって一人スタンディングオヴェーションした背景には、その後の公演指揮があったのだと初めて今回気が付いた。当時も上の演奏会のことは全く眼に入っていなかった。何故だかはよく思い出せない。

ミクロのところではこの指揮者の意図は見えてくるのだが、全体への視野が欠けている。ということでお勉強用にはなったが、使える参考音源がどうかは疑問。しかし、細部に拘ればしっかりそこに意味が浮かんでくることは分かった。

夕刻も乾燥して来て、空気が軽くなって、日暮れまでの一時間ほどの気持ちよさは珍しかった。多くの隣人が外に出て来て話し声がしたりするのでそのことが確認された。夏はやはり暑く、夜中も湿気で気温が低下しない時も少なくないので、今夏のこの快適さは今迄も経験のないぐらいのもので、日曜日朝の爽やかさも喜ばしかった。

週明けからの夕立が来るまでの暑さに備えて、今のうちに火を使っての食事をしておこうと思う。現在までのところ冷たい飲み物も余り摂っておらず、胃腸の調子も悪くない。それだけで少しでも自身のタフさを感じられる。



参照:
覗き込む深い溝 2024-08-11 | 雑感
少しづつ見えてきた今日 2024-08-09 | 雑感
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覗き込む深い溝

2024-08-11 | 雑感
朝から想定以上に暑かった。理由は湿気で、摂氏20度を超えないでも陽射しの下は夏だった。それでも誤魔化しながら緑のベンチ迄駆け上ると犬を連れた婆さんが向こう側から上って来て谷を下りだした。暑いねということで、池に行くんだというので、泳ぐというとそれも考えたというのだが、その足取りとかヘアースタイルとか明らかに玄人にしか見えない。犬と一緒に走り出すと下りでもこちらの疲れた足ではついていけず、軽やかさは素人ではなかった。

隣町は女子ラグビーの金メダルチームも出しているが、小柄でも女子スポーツのメダリストぐらいは探したら幾らでも住んでいるのだろう。どのスポーツ競技でも津々浦々までナショナル強化態勢の網が掛かっているので、体格がよく中性的な独女性の人口比でのメダル率は極端に高いと思う。ボールダリングの婆さんでも競技からすれば昔は体操でもやっていたのだろうと思う。抑々が違うとしか思えない人が多い。

外出の序に懸案の前輪タイヤの溝の深さを検査した。何度も繰り返しているので、最低で3.7㎜ぐらいで4.6㎜までの差があるので。法に触れる1.6㎜まで2㎜以上は確保されている。前輪左がやはり重いのか一番減っている。タイヤが古くなってプロフィールが崩れているところもあるので余計に心配したが、ミラノ行の10月までもってくれればよい。

走行距離は知れているので出かける前まで深さ3㎜以上を保っていたとすれば先ずは無事だろうと思う。抑々水がアクアプランニング現象や雪などに弱いのだが強い雨が降れば車を停めて休むしかないと思う。あとは急ブレーキと急加速を避けるだけだ。駆動輪は後ろで、両輪とも6㎜から7㎜以上あるのでその点では殆ど問題がない。


ワイン地所の溝やら石畳や非舗装道路を少し走って戻ってきても先日瞬間接着剤で修理したところは逸れていない。これで次剥がれる時まで様子を見ておけばいい。これだけで少しでも余分な風切り音などは減る筈で、乗り心地は快適になる。音を出しているのはバッタものの消音機しかなかったのでメーカー支店でつけて貰ったそのガタガタ音だけである。アウトバーンなどで解離などして目立つことにならなければそれだけでいい。

普段はあまり覗き込めない場所を見ると、なんと25年前の車と発注した車が同じような素材を使っているのを発見して驚いた。こうしたちょっとしたことで新しい車をどのように扱うかの参考になる。

ルツェルンに出かける迄の車輛整備で自分でやれることは、最早殆どなくなっていて、窓拭きももう少し陽射しが弱くなってからの方がいいと思う。一部塗装の落ちそうなところの接着と、綺麗な面はワックスまでは掛けないでもシャムプーはしておこうと思う。エンジンオイルの減りは少なくなっていそうなので、出かける前に300㏄ほど足しておけば十分だ。

その他は、エンジンや変速機、電子制御機構はどうしようもない。Vベルトは数年前に取り替えているので、先ずは大丈夫だと思う。エアーコンディショナーもルツェルンさえも過ぎればなんとかなるだろう。ブレーキディスクはブレーキを踏まないに限る。



参照:
少しづつ見えてきた今日 2024-08-09 | 雑感
三日間の運動日を経て 2024-08-08 | アウトドーア・環境
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我が祖国の高み

2024-08-10 | 文化一般
冷蔵庫の状況が改善された。理由は定かではないが、天井から雫などが垂れていたのが乾いてきた。背面の凍り付く状況とサーモスタットの髭の出し方は変わらない。このまま推移すれば生鮮食料品だけでなくて、保存物の入れ物などに黴が這えたりする状況は無くなるだろう。黴落としで除去されたために水分も集めなのかもしれない。眼に見えない黴の胞子が水滴を集めて、それが垂れて繁殖していたのか。

低温下での黴で黒カビである。これが古い醸造所の蔵に繁殖しているからと言って、大阪まで持ち帰った医師がいたが、もしそれが水分を集めるとするならばエアコンの乾燥を抑えられていたのかもしれない。因みに我が蔵は13世紀ごろからの市の壁の脇なのだが、乾いている。しかし、コルクが乾燥するほどではない。

「我が祖国」後半である。俄然面白くなってくるのは五曲「タボール」でフス教徒の聖歌風の主題が出てくることで、まさしくその運動の街の名前が付けられている。歴史的な伝達を詳しく見ていくのは音楽とは関係ないのだが、これは二重の意味もある。つまり、一般的に思われている独立のそれが反ハプスブルクのプロテスタント運動ということで、そのものヴァ―クナーの描いた中部ドイツのその音楽的な伝統にも繋がる。ルター派の讃美歌「神は我がやぐら」に通じるものであり、その後はプロテスタント運動の支配者がプファルツ選帝侯であったとなる。
Ktož jsú boží bojovníci

"Ktož jsú boží bojovníci" - Czech Hussite Song

Ein feste Burg ist unser Gott [German church song][+English translation]


それを隣のオーバープファルツへと海賊を働いていたフス教徒側からの戦いを描き、その敗北と共にアタッカで最終曲「ブラニック」となる。隣の山城であり、そこにチェコの苦悩の歴史を歌うとなるわけだが、既にその語法自体が後期ロマン派の音楽であり、そのフィナーレで一曲目の山城の主題が高らかに響くのもそのものブルックナーと技法的にも表現法としては異なっても同時代の音楽でしかない。ヴィーン・リンツ・オバープファルツ・中部ドイツ・ボヘミア・モラヴィアと隣接の近親音楽文化圏でしかない。

そこの三曲「ボヘミヤの林と平野」のポルカとブルックナーにおけるレントラーなどが比較されることにもなるだろう。要するに、そうした俯瞰的な視点を持ってこそ初めてその創作の歴史的な視座も明らかにされ得るということでしかない。

なにかと文化的にも政治的にも、上のような特別な事情から必ずしも近隣諸国との信頼関係の薄いチェコであるが、そうした文化的な背景がこの二夜のプログラムに明らかにされることになる。伊達にペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーが本年のプラハの春音楽祭の開幕を飾ったのではないということである。

金曜日は暑かった。来週明けはもっとも暑くなりそうだが、それで今夏は峠を越えそうだ。乾燥して気持ちよい夏だった。土曜日の最低気温は17度の予想になっている。谷のひんやりした空気の中で運動が出来るであろう。これ程喜ばしいことはない。昼間も涼しくセミの音などに邪魔されずに落ち着いて仕事が可能である。夏の数か月間を快適に健康的に暮らせる。これだけで人生の大きな価値がある。

高原育ちの有機宇治茶も爽やかで、冷えたリースリングにも事欠かない。乾くことなどはあり得ない。



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少しづつ見えてきた今日 2024-08-09 | 雑感
新茶を一月で飲み終える 2023-08-07 | 料理
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少しづつ見えてきた今日

2024-08-09 | 雑感
忙しい、だからお勉強の時間がない。「我が祖国」が殆ど分からない。ベルリンでの定期演奏会の内容もまだ観ていない。48時間ただ券を使うことになるのだが、先ずはレクチャーから観ていくか。抑々楽譜も目を通していない。記憶もない。

しかし、半分の「ザルカ」まではざっと見た。なによりも気が付くのは最初の「ヴィシャハルト」の苦慮した筆捌きこそはプラハの春などでの試奏を経て夏のツアーで本領を発揮するのではないか。これだけ書かれていればチェコフィルの様にルーティンで演奏するしか方法はなかったのであろう。ペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーも演奏を重ねないとものにならないというのも分かる。モルダウと知られる「ヴラータ」も演奏技術上もやれることはある。「ザルカ」のバラードもお手本としたリストの交響詩よりもより古典的なバラードなどを踏襲して、正しく夏のツアーで演奏されるブルックナーの交響曲五番を思わせる。このプログラミングの意味合いが少しづつ見えてきた。

洗濯前にそのフィルターの掃除を試みた。水が漏れ出る様な仕事であり、ヘドロの匂いが不愉快な仕事なので避けてきたが、ここらで一度しておかないの夏の匂いや更に溜まるゴミなどを想像すると気になっていた。幸い漏れる水はバスタオルで処理できる量で、ヘドロも匂いはあったが掃除するゴミは殆どなかった。

涼しかったのでこれまた懸案の冷蔵庫の黴の処理を考えていると、思わなかったバス用に購入した黴取りも使えることが分かった。塩素系漂白剤でもいいかと思っていたが、やはりこれで古い歯ブラシに付けて綺麗に落とせた。抑制効果もあるので、これもリフォームの際の新冷蔵庫購入までもって欲しい。

車のフロントグリル下部の空気吸入口の懸案の網は瞬間接着剤で固定されていて今でも跳ね上がっていなかった、これで次に車を動かした時も剥がれないかどうか。少なくともこれで接着の可能性は分かった。それ以上に気になっていた前輪のタイヤのすり減りも現時点では2㎜以上の溝があることは確認できた。次に車を動かす節に計測しておきたい。

数ミリの消耗も無しにルツェルン往復660km程は可能だろうが、その後のミラノ往復まで可能かどうか。その間遠距離はフランクフルトとクロムベルクの往復がある。場合によっては冬支度の必要がなくても10月初旬に冬タイヤに交換することも考慮可能である。

ブレーキディスクのこともあるのでブレーキも急加速もしない運転を心がけるが、どこ迄消耗を抑えれるだろうか。

コンロも時間の問題なので、車に続いて、何時まで使っていけるかにかかっている。なんだかんだと資金も必要なのだが、その為にも使えるものはとことん自らで修理や手を入れ乍ら使っていく。車輛の様に走れば走るほど儲かることは、電気製品の場合燃料消費もあって必ずではないのだが、新しい電化製品がその容量なども考えると、必ずしも節約とはならないので、どこまで使い切るかは中々難しい計算である。



参照:
節約には整理整頓 2024-08-05 | 生活
三日間の運動日を経て 2024-08-08 | アウトドーア・環境
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三日間の運動日を経て

2024-08-08 | アウトドーア・環境
三日間運動したのは久しぶりだ。前回はツアースキーの時だから大分経つ。それ程の運動ではなくても曲りなりに三日間身体を動かすのはやはりそれなりの時間と動機付けが必要で、疲れが溜まらないようにすることが大切だ。一日一時間でもある程度の負荷をかけるとなると何か代償がないと普通は億劫になる。摂氏30度でも運動が出来るようになったのは素晴らしい。

戻って来て、事務机のサイドテーブルに見つけた瞬間接着時の新品で修理を試みた。先日ボンドでは着かなかったところに指で押さえている間に乾燥させないと跳ね返りが固定できないことが分かったからだ。結果からすると一二分で固定された。最初に固定面だけでは駄目と分かって、グリルの廻りに窪みの壁にも接着してしまう様に隙間を埋めた。引っ掛かるところがあったからで、次回に車を動かしても固定されたままであったならそれでよし、外れる様ならその上にテープ付けすれば誤魔化せれる。先ずはやれることは分かった。

森の駐車場に停める時に前輪を曲げていると、タイヤの溝が殆ど無くなっていることに気が付いた。駆動輪ではないので安全性よりも法的基準の最低1.6㎜が問題になる。もう一度確かめないと駄目だが、2㎜はあるようには思う。但し一部は溝が欠けている。心配事は絶えない。少々の金額で直せることもあるのだが、無駄にしかならない。中古を買うのも素性が分からないので怖い。ルツェルン行は大丈夫だが、ミラノ行は心配だ。

兎も角、オプティカルには余りに目立たないようにしつつ、致命的な故障や事故とならないような細心の注意を払い続けることになる。特に越境して外国に入る時は要注意である。

月曜日にフォルストのペッヒシュタインの葡萄を撮影した。拡大すると分かるように小さな粒が混ざっている。開花時に霜が降りて、二度目に開花した実かもしれない。剪定も出来ないので、最後まで密になって腐らない様にしなければいけない。

チャトパートナーにもこの写真を送った。これが10月には収穫となる。現在は未だ青い果実で実も固い。しかしそれが徐々に熟成してゆく。黄色く柔らかくなってくる。そこからが生物的な熟成と呼ばれる段階になって、酸が分解されてワイン酸へと変わっていく。よくリンゴなどを放っておくと、熟成して香ばしさを放ち出す。その果実が腐らずに完熟する為に秋も房を下げておく。

嘗てはドイツでは所謂貴腐という黴が実の表面について、一挙に干し葡萄のようになっていくのを、最後まで吊るしておいて完全に干し葡萄状態になったところで、摘み取って絞ってその果汁からワインを作るトロッケンベーレンアウスレーゼとされるものが市場で高額で売られていた。甘口ワインとして、それを氷化まで待つアイスヴァインなどよりもその質から価格も決して安くはなかった。

しかし上のリースリングのようにグランクリュ辛口である程度アルコール度の高いリースリングを得ようとすれば、摘み取る時期が問題となる。秋の長雨が予想される前に一斉に摘み取られるのはそうした貴腐の所謂のボトリテュス風味が官能テストで減点要因となるからである。



参照:
ピリ辛感が残る最後 2017-08-22 | ワイン
プラズマに曝される先端 2024-08-06 | 雑感
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ユダヤ人は知っている

2024-08-07 | ワイン
2023年産のヴィラージュを開けた。この程度のワインであれば直ぐに開けれるものもあれば、瓶熟成を待つべきワインもある。このフォルスター産はペッヒシュタインやキルヘンシュテュックに代表される玄武岩土壌が特徴であるので、最低二年は寝かしておかないと味が開かない。

上質の特に白ワインの場合は、リンゴ酸からワイン酸へと葡萄自体が熟して初めてその酸がこなれたものとなる。即ち長持ちするワインとなる。反対に生物的熟成していない葡萄はリンゴ酸などの状態で時間と共に酸が弱くなる。よって、いいワインは瓶詰後数年してから本領を発揮する。勿論それは赤ワインにおいても長い期間を業者が回すことで経済的な価値が増大する。そこまでをユダヤ人は考えていた。そしてそこには先行投資という投資経済が発達する。

上のリースリングの場合も、ドイツで最も高価なワインであるキルヘンシュトックやペッヒシュタイン、ウンゲホイヤーなどが居並ぶリースリングのグランクリュの産地であるフォルストのヴィラージュワインである。植え替えてから十年も経たないイエズィーテンガルテンのグランクリュワインにはまだ適さない若い果実などが使われているが — それだけの深い根が伸びていなければ土壌も反映しきれない為、しかしただのヴィラ―ジュワインではない。そしてその玄武岩の土壌のワインは瓶熟成して初めてその真価を示す。

そうしたことから二年もしないうちには開けないのだが、今回は2023年の特別な水不足や陽射しの条件もあって、最初から果実が出来上がっている傾向もあり、決して酸味勝ちではない。そこでザクザクっと愉しめるということで敢えて開けた。

なるほど例年の様に閉じている感じよりも綻びている感じがあって、決して青臭くはない。但しその土壌の出方としても若干大雑把になる。問題は、二年経過時にどれほど瀟洒な感じになるかなのだが、あまり期待は出来ないこと。そこで早く飲んで仕舞えというアドヴァイスが流れるのだ。

価格からすればヴィラージュとして特別価格ではないので、知る人ぞ知るで購入するので、現時点でそれなりの良さがあれば早く飲み干しても惜しくはない。逆に出来る限り年度ごとの特徴も経験することで今後の参考になるという大志も描ける。

その結果今迄も通常瓶であればスクリューキャップとなっているところを、マグナムやドッペルマグナムへとつぎ込むチャンスを見逃さずに投資できたのである。そういうことはヒュージョンソンの本にもどこにも書いていない。

味筋は、天然酵母しか使っていないのだが、色目の様に若干パイナップル系かもしれない。本来は熟して百合の花のような上品な味筋となるのであるが、陽射しが強くそうした成分が、もう一つ想像を働かすと玄武岩成分の少ないイエズイーテンガルテンのトロピカル系が全面に出て来た年度ともいえる。これをどう評価するか?

もう一年ぐらい少しづつ開けて行って様子を見てとなるが、いいと判断出来るころにはマグナム瓶も入り難いとなるので、この世界は投資の世界と全く変わらないのである。その頂点にはボルドーのシャトーでもお馴染みのルイ王朝にも金を貸すフランクフルトを起源とするロートシルト家がいるのである。



参照:
大統領の椅子のような 2022-04-25 | 生活
デルジェスの音を堪能 2020-06-02 | 文化一般
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プラズマに曝される先端

2024-08-06 | 雑感
ぐらついているフォグラムプを外側から引っ張って圧を掛け乍接着剤で接着する方法を考える。中々難しい問題であるが、透明接着テープを上手に使えないかと思う。それぐらいの接合部であるから瞬間接着剤よりもボンドタイプの方がいいだろう。その前に接着部位を洗浄液で清掃しておかないといけないだろう。

涼しくなって猿股から、膝を切ったばかりの古いジーンズに履き替えた。膝上で切って使えたからである。膝下にするとつっかえて短くする意味が無くなってしまう。以前のように太ももの内側の擦れ合いで破けるのが遅くなってこうして使いやすくなった。やはり贅肉が着いていると何一ついいことはない。ジーンズのサイズを下げても高くつかない。

週末に一走りした分は薄切りにしたローストビーフ薄焼ステーキにして食した。3ユーロ少ししかしなかったが、牛肉は満足感が違う。やはり美味い。

肉屋に出かける時の靴がシークレットシューズ化して踵は1センチメートル上がっているが、自身の視線とかそういうものではあまり変化がないと思うが、道を歩いている男連中が急に小さく見えるようになった。物理的にあり得ないのであるが相対的な影響は何かそれ以上にあるようだ。最も考えられるのは踵を上げることで肩から首の立ち方が変わるのではないかということで、そもそも猫背気味なので自然に矯正されているのだろうか。社会性というものは不思議なものである。まさしくチャップリンの「独裁者」である。

蝋燭着火器は日々使っているが、充電したのは一度だけで、蚊取り線香に着火する時に苦労してその直後充電しただけで、一月に何度も充電する必要は無い。42回充電可能となっていて、数年間は使えるだろう。9ユーロで購入したが6ユーロになっている。とても優れモノのメードインチャイナである。

電極間の電子アークから自由ガスのプラズマ発生で点火するのに、それ自体が熱をもたないというのがミソで、確かに先が熱くなったりはしない。溶接する訳ではなく三万度に至るとされるプラズマを発することが目的である。

蚊取り線香が着火し難かったのは、線香の分厚さがそのプラズマに曝されるようにならないことで、蝋燭の芯とは異なる。新品の時の角に着火するだけなら問題がないのだろうが、豚の線香吊りにぶら下がっている先端を目指してという着火が難しかったからである。

火曜日からまた暑くなるようだが、これ程に快適な夏は欧州に来てから経験していない。ここ数年比較的涼しかったのだが、今夏は寒い日もある。窓を開け放って夏の昼間を気持ちよく過ごせるのは大抵は5月、6月の10日ほどであるが、それに近い気候となっていて文句も出ない。暑くても乾いているときに早めに岩に触ってくるのも悪くはないと思う。肩は痛いが習慣づけで筋力は強化される。

週末にシャムプーを掛けたところは乾いてしまって雨に流す機会もなかった。ちょこちょこと走りに行く序に、地面に伏せて、上の二カ所を先ずは接着を試みてこようと思う。



参照:
滴ることない炎に点火 2024-07-18 | 雑感
国際的社会への基礎技術 2011-08-21 | テクニック
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