翌朝、ホテルで食事後、偕楽園に向かいました。
金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ日本三名園です。
偕楽園は1842(天保13)年に水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園されました。
藩校弘道館で文武修行する藩士の休養の場とすると同時に、領民と偕(とも)に楽しむ場にしたいとして「偕楽園」と名づけられました。
偕楽園の周囲には多くの駐車場が用意されています。
近いところは有料ですが、離れたところは梅まつりの時期をのぞいて無料です。
当然、少し歩くことになりますが、その道沿いにもいろいろ見どころがあります。
言わずも知れた水戸光圀像
斉昭公像、子供は後の徳川慶喜です。
「大日本史完成の地」記念碑
大日本史は水戸光圀が命じて編纂された歴史書で、完成したのが1906(明治39)年、実に250年かかったのです。
ただ、この記念碑小さくひっそりとあって見落としそうです。
偕楽園東門
健園の精神を引き継ぎ、日本三名園では唯一、入園無料です。
偕楽園
所在地: 茨城県水戸市常磐町1-3-3
開園時間: 6:00~19:00(2/20 ~9/30)
7:00~18:00(10/1~2/19)
休園日: なし
入園料: 無料
偕楽園は陰陽、2つの部分で構成されています。
陰は図の緑の部分、陽はピンク色の部分です。
まずは陽の部分
とにかく広い広い梅林が広がっています。
その中には銘木が何本もあり、柵で囲まれておりますが、
それ以外も立派な木ばかりです。
たとえば、この木、通路際の脇役の脇役ですが、この見事な枝振り、驚きです。
次は陰の部分
こちらは表門から歩むと良いとされています。
一の木戸をくぐると、
見事な竹林
しばらく進むと、急に視界が開け、池が見えてきました。
次に、杉林の中に進んでいきます。
写真は太郎杉と名付けられた巨木です。
吐玉泉
薄暗い杉林の中、こんこんと清水が湧き出ていました。
山中をハイキングしているような錯覚にとらわれます。
とても県庁所在地の市街地の中にいるとは思えません。
これで日本三名園すべて訪れたわけですが、それぞれずいぶん趣が違いますね。
金沢の兼六園はきわめて技巧的な庭で、その技術の高さには目を見張るものがあります。
岡山の後楽園は開かれた明るくおおらかな庭です。
そして、偕楽園はまるで山の中のような野趣あふれる一見簡素な、それでいて実に計算された作りになっています。
とても、甲乙は付けられません。
藤棚
季節が変われば、庭の表情も変わることでしょうね。
9:00になりましたので、斉昭公が休憩所として建てた好文亭に寄ってみました。
丹念に手入れされた庭の奥に
落ち着いた建物がたたずんでいます。
室内から庭を観賞
二階からの眺望
庭の向こうに千波湖が見えます。
水戸は市街地の真ん中に湖があります。
この周囲をジョギングしたり、ウォーキングしたりする人をたくさん見かけました。
これなんだかわかりますか。
なんと料理を二階へ上げるためのエレベーターなのです。
茶室の待合
そして茶室
残念ながらこの日は外から見学するだけでした。
好文亭を見学するためには、大人190円の入場料が必要ですが、それ以上の価値は充分あります。
偕楽園に出かけられた際は是非寄ってみてください。
好文亭
所在地: 茨城県水戸市常磐町1-3-3(偕楽園内)
開館時間: 9:00~17:00(2/20 ~9/30)
9:00~16:30(10/1~2/19)
休館日: 12/29~12/31
入館料: 大人190円,小・中学生100円
偕楽園隣の常磐神社
2代藩主徳川光圀公・9代藩主徳川斉昭公を祀る神社です。
宝物殿である義烈館
開館時間:9:30~15:30(平日)
9:00~16:00(土・日・祝日・梅まつり期間)
休館日: 木曜日(梅まつり期間,GW,8/13~16,9/1~20は木曜日も開館)
入館料: 高校生以上300円,小・中学生100円