備中松山城は岡山県高梁市に存在し、日本三大山城の一つです。
他は、大和高取城と美濃岩村城ですから、これですべて制覇したことになります。
標高430mの臥牛山頂上付近に建つ天守は、国の重要文化財で、現存天守を持つ山城としては最も高い所にあります。
一説には明治になり天守閣の破却を命じられましたが、嘘の完了報告だけして放置しておいたそうです。役所もわざわざ確認することをしなかったようです。
山奥という立地条件が幸いしたのです。
ただし、この地は山陰と山陽を結び、東西の主要街道も交差する要地であるため、激しい争奪戦が絶えず、目まぐるしく城主交代が繰り返されています。
8合目のふいご峠に駐車場はありますが、収容台数が少ないこと、アクセス路が細い山道ですれ違いもままならないのでバイク以外はシャトルバスを利用するのが賢明です。
竹製の杖が用意されています。借りておきましょう。
ふいご峠からは約20分の登山です。アスファルトの道ではなく、
こちらの山道(右側です)を選びましょう。
ところどころにある城主の言葉が疲れを和らげてくれるでしょう。
中太鼓の丸です。城の前線基地の役割をしていたでしょうが現在は石垣のみ残っています。このあたりで登山は中間点です。
いよいよ、大手門へやってきました。
周囲は、高さ10m以上の巨大で切り立った岩壁がそびえ、昔日のつわものたちが舌を巻いた”難攻不落の名城”の面影をうかがい知ることができます。
大手櫓の跡です。
土塀は現存部分に加え、一部復元されています。
三の平櫓跡です。こうしてみると往事は幾層もの建物が重なって配置した堅牢な城であったことがうかがわれます。
石垣の重なりが美しいです。
黒門を過ぎると、
天守閣はもうすぐです。
入場券販売所で百名城スタンプを押すことができます。
冷たいほうじ茶のサービスがあります。癒されます。
天守閣前の広場は二の丸の跡です。
天守閣に入ります。
装束の間です。籠城時は城主家族が暮らす部屋ですが、最後に城主が切腹する間でもありました。
囲炉裏を持つ天守は、珍しいです。
武者窓です。外からは除かれにくく、中からは見やすい構造になっています。
天守閣後方に位置する二重櫓です。
登城路はけっこうキツイですが、苦労して登った分は充分景観で見返りがありました。