昔は寒かったらしい。昔は寒かったと断言できる。それは例えばここでの冬を越した、
というときがあって、なかなか立派な温度計があったようだが、その部屋の温度は0℃で
あった。これは寒いかも知れない。絶対温度、Kを使うと一遍に、273Kとかいう温度になって
しまって、これは現実感というか実感がない。やっぱりセ氏という温度の単位系は一番寒さ
を現わすにいいようで、華氏だと何しろセ氏で10℃でも50度くらいの値になってしまう。こうなる
と何のこととなる。セ氏がピッタシで、氷点というのもうまく0℃である。0℃というのは
特殊な温度のようであるようだ。誰がこれを見つけたか。
そうゆう家屋で、ご先祖様は暮らしていたようで、私の知る限り、電気もあって、掘り
ごたつであった。これは足をうまく曲げられて、もっとも負担のないコタツだが、その足
下で燃えているというものもあるから、うまく酸素が供給されないといけない。一酸化炭素
中毒などいうが、こうゆうものはまったくの致命的で、でもなかなかそうゆうものはなか
ったようだ。今でも
掘りごたつの理屈はよくはわからない。炭みたいのが入っていて、と思う。燃えている
のである。「やけど」とかの心配もあった。他に、灯油ストーブもすでにあって、それで、
程ほどに暖かく、しかし食事は板の間で、暖房などはなかったと思う。そこに囲炉裏
はあったが、赤々と燃えていたとか、いう記憶はない。何しろ昔の人はきつかったので、
寒いところ、固いところで食事もしていたようだ。それから、ご先祖様はもちろんある程度
高齢で、しかし、私などはまだ若かった。昔のことは大体いい加減で、忘れるもので、いい
加減さはしかし当時の方がはっきりと覚えていて、より今に近い方が正確さに欠けるかも、
と思う。さほどそうゆうものを厳格に記憶している、理由もなかった。
電気毛布はなく、湯たんぽはあったと思う。その後しばらくして電気あんかというの
も使っていたのではないか、と思える。が、何しろ冬は0℃にもなるそうゆうところで、眠るの
は結構に緊張感を強いられて、しかし私の記憶によると、0℃でもそのまま布団に入ったよう
である。もう少し言うと、多少のことで、湯沸し器も使わなかった。水道水のままである。
コタツは使うが、しかし布団はそのままで、室内の気温まかせである。これが当たり前の
はずが、今は寝巻きではなくパジャマもコタツで温めて、寒いと思う。さらに布団は暖まっ
ているが、寒そうで、これがうまいこと暖まっていて、寒さを感じない状態にあると、まっ
たくの至福で、どうにもこうにも寒がりになってしまった。だから、体も重いし、雪の一つ
も持ち上がらないのであろう。
寒いのは、もう当然と思う今で、きのうはまだ違ったかも知れない。きょうの覚悟もいずれ
偽者であったとかわかったりもする時間が来るかも知れない。それで、2℃とか3℃だという
ときも、歩けなくはないようだから、それでも運動ではあって、一枚脱いで風除けのコート、
というかパーカを羽織って外に出るが、この寒さはなかなかないものである。もう逃げて
帰りたいと思うが、如何せんもう平年も例年もなく、寒い冬と決まっていて、逃げられない
から、歩くのも多少は我慢が必要であろう。それでも、ついに耐え切れないとなると、方向
を変えて出来るだけ短い時間で、建物、うち、暖かいところに、戻る。そうゆうところが
あってよかったと思える瞬間である。
なんか変だ。と思うのは、汗をかいているから。雪の移動で、予想するに大汗が出る
ときはある。でも、そのときは納得できるものがある。しかし、そうでもないような運動で、
しかも寒すぎる時間を歩いているだけで、汗が出るか。わからんなーとか思いながら、下着
を取り替える。体の水分が多すぎるということもないこともないが、この辺りはわからない
ままだ。この3、4日前から、あーもう暖冬はない。今年はというか、この冬は暖冬でなく、
普通かより寒い冬である。納得した時間と汗が出始めるときが一致した。
今日も、重い体で、重い雪の中を少しだけ歩いたら、帰って来て大汗をかいたことに、
いえの中に入ってようやく気が付いた。これは冷や汗か。
再び、雪のある風景は、そこに存在した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/9d/2551c8733eb2082d479f7139d13bc57f.jpg)
広い田んぼ。風があるかと思ったが、ほとんどなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/38/387c0a69f8f65e2c1a4d681768106658.jpg)
空に青い領域も多い。でも、強い太陽の日差しはない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/15/f494fcf1f21494218a4dc9ab8bbb722e.jpg)
広いようで、小さな空間。日本列島が、15cmくらいの正方形におさ
まってしまう。すると、この空間も点よりも小さくなるようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/b7/98f6f9ad18d476b62563112514f77099.jpg)
雪雲ではない、雲も出ていて、見ていて悪くはない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/45/dc1f1f99bd5e644d12d35c4750ecf282.jpg)
平原で、雪原で、人っ子一人いないような、感じがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/c3/f9a3a9abcd0a2cad2584e0cea40b1589.jpg)
今日の朝の雪で、恐らく茶色い土の色も見えていた、そうゆう田んぼも
真っ白。野菜が顔を出すから、そう深くはない。この野菜も雪をかぶっ
てそれは溶けた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/35/1be9494b7db8cf37583956d06c8b9221.jpg)
歩くと遠い、となり街。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/8c/c3b5a730f41a0552d87bfc9051eab0e3.jpg)
どこにも何もないようである。
というときがあって、なかなか立派な温度計があったようだが、その部屋の温度は0℃で
あった。これは寒いかも知れない。絶対温度、Kを使うと一遍に、273Kとかいう温度になって
しまって、これは現実感というか実感がない。やっぱりセ氏という温度の単位系は一番寒さ
を現わすにいいようで、華氏だと何しろセ氏で10℃でも50度くらいの値になってしまう。こうなる
と何のこととなる。セ氏がピッタシで、氷点というのもうまく0℃である。0℃というのは
特殊な温度のようであるようだ。誰がこれを見つけたか。
そうゆう家屋で、ご先祖様は暮らしていたようで、私の知る限り、電気もあって、掘り
ごたつであった。これは足をうまく曲げられて、もっとも負担のないコタツだが、その足
下で燃えているというものもあるから、うまく酸素が供給されないといけない。一酸化炭素
中毒などいうが、こうゆうものはまったくの致命的で、でもなかなかそうゆうものはなか
ったようだ。今でも
掘りごたつの理屈はよくはわからない。炭みたいのが入っていて、と思う。燃えている
のである。「やけど」とかの心配もあった。他に、灯油ストーブもすでにあって、それで、
程ほどに暖かく、しかし食事は板の間で、暖房などはなかったと思う。そこに囲炉裏
はあったが、赤々と燃えていたとか、いう記憶はない。何しろ昔の人はきつかったので、
寒いところ、固いところで食事もしていたようだ。それから、ご先祖様はもちろんある程度
高齢で、しかし、私などはまだ若かった。昔のことは大体いい加減で、忘れるもので、いい
加減さはしかし当時の方がはっきりと覚えていて、より今に近い方が正確さに欠けるかも、
と思う。さほどそうゆうものを厳格に記憶している、理由もなかった。
電気毛布はなく、湯たんぽはあったと思う。その後しばらくして電気あんかというの
も使っていたのではないか、と思える。が、何しろ冬は0℃にもなるそうゆうところで、眠るの
は結構に緊張感を強いられて、しかし私の記憶によると、0℃でもそのまま布団に入ったよう
である。もう少し言うと、多少のことで、湯沸し器も使わなかった。水道水のままである。
コタツは使うが、しかし布団はそのままで、室内の気温まかせである。これが当たり前の
はずが、今は寝巻きではなくパジャマもコタツで温めて、寒いと思う。さらに布団は暖まっ
ているが、寒そうで、これがうまいこと暖まっていて、寒さを感じない状態にあると、まっ
たくの至福で、どうにもこうにも寒がりになってしまった。だから、体も重いし、雪の一つ
も持ち上がらないのであろう。
寒いのは、もう当然と思う今で、きのうはまだ違ったかも知れない。きょうの覚悟もいずれ
偽者であったとかわかったりもする時間が来るかも知れない。それで、2℃とか3℃だという
ときも、歩けなくはないようだから、それでも運動ではあって、一枚脱いで風除けのコート、
というかパーカを羽織って外に出るが、この寒さはなかなかないものである。もう逃げて
帰りたいと思うが、如何せんもう平年も例年もなく、寒い冬と決まっていて、逃げられない
から、歩くのも多少は我慢が必要であろう。それでも、ついに耐え切れないとなると、方向
を変えて出来るだけ短い時間で、建物、うち、暖かいところに、戻る。そうゆうところが
あってよかったと思える瞬間である。
なんか変だ。と思うのは、汗をかいているから。雪の移動で、予想するに大汗が出る
ときはある。でも、そのときは納得できるものがある。しかし、そうでもないような運動で、
しかも寒すぎる時間を歩いているだけで、汗が出るか。わからんなーとか思いながら、下着
を取り替える。体の水分が多すぎるということもないこともないが、この辺りはわからない
ままだ。この3、4日前から、あーもう暖冬はない。今年はというか、この冬は暖冬でなく、
普通かより寒い冬である。納得した時間と汗が出始めるときが一致した。
今日も、重い体で、重い雪の中を少しだけ歩いたら、帰って来て大汗をかいたことに、
いえの中に入ってようやく気が付いた。これは冷や汗か。
再び、雪のある風景は、そこに存在した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/9d/2551c8733eb2082d479f7139d13bc57f.jpg)
広い田んぼ。風があるかと思ったが、ほとんどなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/38/387c0a69f8f65e2c1a4d681768106658.jpg)
空に青い領域も多い。でも、強い太陽の日差しはない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/15/f494fcf1f21494218a4dc9ab8bbb722e.jpg)
広いようで、小さな空間。日本列島が、15cmくらいの正方形におさ
まってしまう。すると、この空間も点よりも小さくなるようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/b7/98f6f9ad18d476b62563112514f77099.jpg)
雪雲ではない、雲も出ていて、見ていて悪くはない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/45/dc1f1f99bd5e644d12d35c4750ecf282.jpg)
平原で、雪原で、人っ子一人いないような、感じがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/c3/f9a3a9abcd0a2cad2584e0cea40b1589.jpg)
今日の朝の雪で、恐らく茶色い土の色も見えていた、そうゆう田んぼも
真っ白。野菜が顔を出すから、そう深くはない。この野菜も雪をかぶっ
てそれは溶けた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/35/1be9494b7db8cf37583956d06c8b9221.jpg)
歩くと遠い、となり街。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/8c/c3b5a730f41a0552d87bfc9051eab0e3.jpg)
どこにも何もないようである。