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田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

戦え!! イジメられっ子 イジメ教師は悪魔の顔/麻屋与志夫

2011-09-24 11:16:10 | Weblog
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慧は死の瞬間に。
翔太や。
わたしたち家族のことを。
思ったかもしれない。
――翔太君、たのしかったょ。
もういちど、この八幡山の丘であそびたかった。
死のフラッシュバック瞬間に。
わたしたち家族との一こまが。
あったかもしれない。
 
どうしたんだ? 
なにがあったのだ。
どんなイジメにあったのか。
卑劣なことをされたのか。
なぐられたり。
女の子の前でパンツを脱がされるような。
セックスハラスメントにあったとか……。

慧くん、死ぬほど苦しんでいたのなら。
どうして電話くらいかけてくれなかったのだ。
だれにも、なにもいえずに死んでいくなんて……。
卑怯だぞ。

どうしてイジメと戦わなければならないときに。
死を選択してしまったのだ。
それでは相手に負けたことになるのだよ。

男は負けてはいけないんだ。   
戦いつづけなければ。
戦う姿勢を持続するのが男なんだ。
小野崎よ、倅が、どうして、こうなるまで放置しておいたのだ。
なにか前兆がかならずあったはずだ。
それに気づくべきだった。 
家族は命がけで守る。
それが男だ。
教師である前に。
父親であり。
男であるべきなのだ。
家族は命がけで守る。
家族をのみこもうとする〈闇〉が襲ってきたら命懸けでたたかう。
それでも勝てないなら死んでも本望ではないか。
倅に死なれてからめそめそしても、もう遅い。
倅に死なれてからめそめそして。
泣き叫び。
迫害した相手を恨んでも……もう遅いのだ。



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