田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

心がゆらいでいる。  麻屋与志夫

2010-01-08 05:58:50 | Weblog
1月8日 金曜日

●心がゆらいでいる。
思うように小説が書けないためだろう。
これは加齢からくる華麗なる悩みなのかもしれない。
などと語呂合わせをたのしんでいる状態ではないのだ。
ほんとうに年のせいだったら悲しいことだ。恐ろしいことだ。

●いまのうちに最後の楽しみに取っておいた書道をまたやりたい。
そんな気持ちになっている。
筆をもちだしてみた。
書道の膨大な資料のある本棚を整理している。
書はじぶんだけのための贅沢、蕩尽だとわたしはおもっている。
じぶんの詩作品、小説の一節、俳句、日記などを筆で書くのは至福のよろこびをもたらしてくれる。

●筆だってはやく使わないとかわいそうだ。
このままでは使えなくなってしまう。
だから……また墨をすって、あのいい香りかいで、毎日ピンと張りつめた神経で筆をとつたら……と誘惑される。

●小説は利他主義というか、読者によろこびをもたらしてはじめてその存在を認められる。
読者に理解され、楽しんでもらえなかったら、作者の考えが伝わらなかったら、ダメだ。
存在価値がない。

●書はじぶんだけの道楽ですむ。
じぶんだけの世界をじぶんだけでたのしめる。
これは、わたしが、書に関する限りアマチュアだからかもしれない。

●カミサンはWOWOWがつまらなくなったと嘆いている。
わたしにはテレビそのものがつまらなくなった。
いままでは、かろうじて、ニュースと天気予報うと女子のフイギァスケートはみてきた。
年末にみた魔裟斗の試合もよかった。
でもそのていどのことだったら、PCがあればすむだろうからテレビそのものを見るのをやめたっていいのだ。

●下劣(ゴメンね)なおバカ芸人の食通談義なんか見たくも聞きたくもない。
食い物とスポーツと歌番組がおおすぎる。
すばらしいテレビドラマが見たい。見たい。見たいよう。

●などと考えるのはこちらがGGになったからだ。
ハイ、ハイこちらの爺がわるうござんす……雑木林でも買って、さらにド田舎に転居して、なにもいわずに筆で日記でも書きたいな。
これは健次さんも死を目前にして考えていたことだ。
筆で日記を書く。これも立派な文学だ。
と、言っていたと仄聞した。と、記憶している。
あるいは死の間際に朝日新聞にのせた文のなかに書いてあったのかもしれない。

●なにか、小説が書けないので支離滅裂だ。
八つ当たりした芸人のみなさんゴメンナサイ。
でも、もう一苦言。
関西弁の芸人のみなさん、江戸の粋を学んでください。

●というところで、このへんでお時間のようで。



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