18
「三津夫。アタシ。アタシ……ダメミタイ。力がぬけていく。また生まれかわったらいっしょに戦おううね」
「なにをいうんだ。ケイコ。ケイコ。おれたちはめぐり会ったばかりだぞ。前世の記憶に目覚めたばかりだぞ。こんな吸血鬼のヤロウどもに、やられてたまるか」
「おや、ままだそんなことがいえるほど元気なんだ。でもいつまでつづくかな」
Dが白い牙をむいてニタニタたのしんでいる。
牙がおおきく迫ってくる。
三津夫はケイコをかかえこんだ。
じぶんの体てケイコにくいこむ牙をふせごうとしていた。
それだけの力しか残っていない。
身をもって愛しいケイコを救うことしかできない。
Dと闘う力がほしい。
「番長。バンチョウ」
「三津夫さん」
番場たちも傷ついている。
体中傷だらけだ。
最後の気力。
根性をみせて戦いながら三津夫のまわりに集結した。
「おにいちゃん」
タカコの声もする。
吸血鬼の牙が迫ってくる。
タノシソウダな。
ヤッラたのしんでやがる。
バリ、バリバリ。
音がする。
上空だ。
ヘリだ。
輸送用の大型ヘリだ。
ロープがたれさがる。
カーキ色を基調とした迷彩服を着ている。
戦闘服だ。
兵士が雨垂れが樋をつたうようにすべりおりてくる。
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「三津夫。アタシ。アタシ……ダメミタイ。力がぬけていく。また生まれかわったらいっしょに戦おううね」
「なにをいうんだ。ケイコ。ケイコ。おれたちはめぐり会ったばかりだぞ。前世の記憶に目覚めたばかりだぞ。こんな吸血鬼のヤロウどもに、やられてたまるか」
「おや、ままだそんなことがいえるほど元気なんだ。でもいつまでつづくかな」
Dが白い牙をむいてニタニタたのしんでいる。
牙がおおきく迫ってくる。
三津夫はケイコをかかえこんだ。
じぶんの体てケイコにくいこむ牙をふせごうとしていた。
それだけの力しか残っていない。
身をもって愛しいケイコを救うことしかできない。
Dと闘う力がほしい。
「番長。バンチョウ」
「三津夫さん」
番場たちも傷ついている。
体中傷だらけだ。
最後の気力。
根性をみせて戦いながら三津夫のまわりに集結した。
「おにいちゃん」
タカコの声もする。
吸血鬼の牙が迫ってくる。
タノシソウダな。
ヤッラたのしんでやがる。
バリ、バリバリ。
音がする。
上空だ。
ヘリだ。
輸送用の大型ヘリだ。
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