9月23日 木曜日 彼岸
俳句5
十一月二十四日月曜日。何時の歳のか不明。
森林公園に理加たちと遊ぶ。
暗き水面紅葉倒影揺曵す
水面には古賀志山を覆う紅落ち葉
かさかさと落ち葉ふみふみふたりづれ
落ち葉時雨かそけき音のきわまりて
藁傘によりそいている冬牡丹
台風の後で庭に出てみた。まだ青いカリンがへいの土台に半ばめりこむように落ちていた。
青かりんシロアリの巣にめりこんで
青かりんシロアリの巣を直撃す
パソコンを切り忘れたる昼寝かな
ミヨウガしやりしやりと噛む遠き夏
月仰ぐ仰ぎみし人しのびつつ
病妻の布団に沈む夜寒かな
枯れてなお直線たもつススキかな
小骨いっぽんのどにささりて夜寒な
老齢は少年のたそがれ初時雨
わが庭の隅に愛した猫、ミューの墓がある。
妻の箒の動きがいつもそのあたりではたととまる。
落ち葉掃く音とだえて猫の墓
九月
古表札仰ぎみしひとあり秋の暮れ
末枯れやあゆみのおそきおとこあり
たかが俳句されど俳句と秋の道
たかが俳句されど俳句と落ち葉掃き
たかが俳句ひとに非ざればそれまでよ
俳句。人偏に非と書く。
ほの青く芽くらます林あり
仁神堂は木食堂ともいわれている。
わたしの俳句の友、いまは亡き加藤ご夫妻が住んでいた。
仁神堂妻待ちいれば白野菊
仁神堂想いは遠く野菊かな
野菊水面にありてよりそいぬ
十六年
たましいのたとえばねこのなまあくび
魂の例えば猫の生欠伸
タマシイノタトエバネコノナマアクビ
十七年
義弟博雄ちゃんに連れて行ってもらった。芳賀町丸山公園にて。
早桜連翹辛夷道祖神
早桜レンギョウ辛夷道祖神
早桜レンギョウコブシ道祖神
まだ書斎のノートを探せば旧作を採集することができます。
でも一応この辺で小休止とします。
麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
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かさかさと落ち葉ふみふみふたりづれ
落ち葉時雨かそけき音のきわまりて
藁傘によりそいている冬牡丹
台風の後で庭に出てみた。まだ青いカリンがへいの土台に半ばめりこむように落ちていた。
青かりんシロアリの巣にめりこんで
青かりんシロアリの巣を直撃す
パソコンを切り忘れたる昼寝かな
ミヨウガしやりしやりと噛む遠き夏
月仰ぐ仰ぎみし人しのびつつ
病妻の布団に沈む夜寒かな
枯れてなお直線たもつススキかな
小骨いっぽんのどにささりて夜寒な
老齢は少年のたそがれ初時雨
わが庭の隅に愛した猫、ミューの墓がある。
妻の箒の動きがいつもそのあたりではたととまる。
落ち葉掃く音とだえて猫の墓
九月
古表札仰ぎみしひとあり秋の暮れ
末枯れやあゆみのおそきおとこあり
たかが俳句されど俳句と秋の道
たかが俳句されど俳句と落ち葉掃き
たかが俳句ひとに非ざればそれまでよ
俳句。人偏に非と書く。
ほの青く芽くらます林あり
仁神堂は木食堂ともいわれている。
わたしの俳句の友、いまは亡き加藤ご夫妻が住んでいた。
仁神堂妻待ちいれば白野菊
仁神堂想いは遠く野菊かな
野菊水面にありてよりそいぬ
十六年
たましいのたとえばねこのなまあくび
魂の例えば猫の生欠伸
タマシイノタトエバネコノナマアクビ
十七年
義弟博雄ちゃんに連れて行ってもらった。芳賀町丸山公園にて。
早桜連翹辛夷道祖神
早桜レンギョウ辛夷道祖神
早桜レンギョウコブシ道祖神
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そこに俳句の魅力があるような気がします。
昔、栃木県には平畑さんや黒田さんといったひとたちがいました。蕪村の最初の句集は宇都宮でだされました。そんなふうに記憶しています。
わたしの周りにも、大勢俳句を楽しんでいる人がいました。おかげで、なんとか俳句らしいものを、詠むことができるのかもしれません。