3月27日 Mon.
●昨夜はマフラーを巻いて寝た。正解だった。室温が四度になった。マフラーをしていなかったら、胸元がスウスウして、ふるえる寒さだった。ブラッキはわたしの胸にぴったりとよりそいまんじりともしなかった。
●ブラッキの背筋がごつごつしている。痩せたからだ。ブラッキはわたしよりお姉さんだから、よくがんばって生きていると思う。カミサンと猫とわたし。二人と猫ちゃん。けさも、真冬のような冷雨のふるなか、「おはよう」と元気に声をかけあった。もちろんブラッキは「ニャオ」とないた。でもわたしには「おはよう」ときける。
●きょうは横浜からKが来る日だ。アイニクの雨。駅まで迎えにでよう。おそらく三十五年ぶりの来鹿ではないだろうか。鹿沼生まれのかれの記憶の街とはだいぶかわってしまっているから、驚くだろうな。鹿沼は寒いからスエタを一枚余計に着てくるように電話しておいた。でもこの寒さにも、驚くだろう。
●ここは前日光高原の舟形盆地にある街。冬には日光颪が吹き荒ぶので寒い。独特の自然環境と人情をもつ街だ。
●都会に出て、画家として成功を収めているかれとこの風土について話をしてみたい。画家の眼にはひさしぶの街の変容ぶりはどう映るのだろうか。
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●昨夜はマフラーを巻いて寝た。正解だった。室温が四度になった。マフラーをしていなかったら、胸元がスウスウして、ふるえる寒さだった。ブラッキはわたしの胸にぴったりとよりそいまんじりともしなかった。
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●きょうは横浜からKが来る日だ。アイニクの雨。駅まで迎えにでよう。おそらく三十五年ぶりの来鹿ではないだろうか。鹿沼生まれのかれの記憶の街とはだいぶかわってしまっているから、驚くだろうな。鹿沼は寒いからスエタを一枚余計に着てくるように電話しておいた。でもこの寒さにも、驚くだろう。
●ここは前日光高原の舟形盆地にある街。冬には日光颪が吹き荒ぶので寒い。独特の自然環境と人情をもつ街だ。
●都会に出て、画家として成功を収めているかれとこの風土について話をしてみたい。画家の眼にはひさしぶの街の変容ぶりはどう映るのだろうか。
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人とのつながりは盲亀浮木の如く。
大海に住む盲目の亀が百年にただ一度だけ海面に浮かんでくる時に、
たまたま穴の開いた流木が浮いて、その流木の穴に首入れるという仏教の寓話があります。
言わば、めぐり合うことは非常に難しいことの例えです。
このように考えてみると、
血のつながる家族となることは、盲亀浮木のような奇跡の確率です。
生まれてくることは、両親がいます。
両親のそれぞれの両親、4人。時間軸をさかのぼっていくと、
10代を遡ったら自分と同じ血が流れている先祖は1024人。
20代前だと100万人!!
そのうちのただのひとりでも欠けたら、自分はいま存在していないです。
「命」を次につないできたから、現在の自分の「命」があります・・・
奇跡的なことのように思えます。
先祖に手を合わせて感謝の心は常に大切にしていきたいです。
正にそのとおりですね。田舎の実業高校なのに、Kとわたしは芸術家を志しました。彼は画家として大成しています。わたしはまだ作家としては、これがわたしの作品だと言いきることのできる小説はかいていません。残念です。この年まで友情がつづいたこと。奇跡に近いです。これからも二人で長生きしてそれぞれの道で精進することを誓い合いました。僧籍にあるかたでしょうか。コメントありがとうございました。