part2 パパラッチを探せ 栃木芙蓉高校文芸部(小説)
5
「あんた、どこのものだ。なに探りにきた」
「だだの、高校生です」
「なにぬかす。学生さんが、そんな腹のすわった態度とれるか」
男の後から黒のトレンチコートの物の化じみた連中があらわれる。
「吉沢、なんてざまだ。川田なんてざまだ」
はじめにパイプを手にした男。
川田が青くなった。
ふるえている。
下館がよほど怖いのだ。
あるいは、その背後の黒のトレンチコートか!!
黒のコートのうでがのびた。
川田をかかえこむとガバットその首筋に噛みついた。
川田の足は床から浮いている。
片腕で男一人をつるしあげる筋肉の力。
そして血を吸うもの。
「そういうことですか。やっぱりね」
「わかっているみたいだな。
おれたちの正体が。
改めてきく。どこのものだ」
「だから、学生です」
龍之介は警棒をにぎりしめたが、
このとき下館が拳銃をとりだした。
「探れ」
いわれて吉沢が龍之介の内ポケットから学生証をとりだした。
「間違いありません。栃木芙蓉高校の二年生。机龍之介です」
「机龍之介だと。ふざけた名前つけやがって」
吉沢のスキをみて彼を盾に取った。
それでも、取囲まれた。
one bite please 一噛みして。おねがい。
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「あんた、どこのものだ。なに探りにきた」
「だだの、高校生です」
「なにぬかす。学生さんが、そんな腹のすわった態度とれるか」
男の後から黒のトレンチコートの物の化じみた連中があらわれる。
「吉沢、なんてざまだ。川田なんてざまだ」
はじめにパイプを手にした男。
川田が青くなった。
ふるえている。
下館がよほど怖いのだ。
あるいは、その背後の黒のトレンチコートか!!
黒のコートのうでがのびた。
川田をかかえこむとガバットその首筋に噛みついた。
川田の足は床から浮いている。
片腕で男一人をつるしあげる筋肉の力。
そして血を吸うもの。
「そういうことですか。やっぱりね」
「わかっているみたいだな。
おれたちの正体が。
改めてきく。どこのものだ」
「だから、学生です」
龍之介は警棒をにぎりしめたが、
このとき下館が拳銃をとりだした。
「探れ」
いわれて吉沢が龍之介の内ポケットから学生証をとりだした。
「間違いありません。栃木芙蓉高校の二年生。机龍之介です」
「机龍之介だと。ふざけた名前つけやがって」
吉沢のスキをみて彼を盾に取った。
それでも、取囲まれた。
one bite please 一噛みして。おねがい。
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