田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

書きつづける。生きている限り。

2012-06-10 21:35:38 | ブログ
6月10日 日曜日
●外から帰ってきたブラッキがひざにとびのってきた。
背中をなでてやる。
しっとりと濡れていた。
雨滴をつけるほどではないが柔らかな毛がしめっていた。
猫のぬくもりと湿り気が手のひらにつたわってきた。
小さな雷のように、ゴロゴロとのどをならしている。
外はいつしかまた雨になったらしい。
わたしはブラッキのからだをなでつづけた。
いかにも梅雨時の夜らしいひとときだ。

●木の香りが部屋にみちている。
節ちゃんが二階に上がる塾の階段を改造してくれた。
いままでは、鉄骨のうえに絨毯がはってあった。
緑の汚れきった絨毯をはがした。
板をそのうえにはってくれた。
それで新鮮な木の匂いがする。
すがすがしいきぶんだ。
明日塾生がきてよろこぶだろうな。
教室も早くきれいにしたいものだ。
さきだつものさえあれば、どんなことでもできるのに。
とりあえずは、壁に白いクロスではってもらおうかな。

●来週の日曜日はいよいよ中三の模擬試験。
みんなにがんばってもらわなくては。
期待と不安が入り混じった心境だ。

●六月の末には期末試験がある。
中二の特訓もまたやる必要がある。
ともかく教科書が難しくなっている。
いまのうちに補強しておかないといけない。
成績が少しでも落ちると、今の生徒はその成績が慢性化してしまう。
だから少しずつでも成績が上がらないと困るのだ。

●寝床に入ってから読む本を本棚の前で探す。
至福のひとときだ。
それにしても、よくもこんなに本を集めたものだ。
もういちど、これらの本を全部読みかえすことは出来ないだろうな。
そうおもうとさびしくなる。

●あすはひさしぶりで原稿を送れる。
いい返事がくるといいな。
ともかくかきつづけること。

●生きている限りかきつづけること。

●新藤先生が亡くなった。
こんどはわたしたちが、若い世代の励ましとなるように精進しなければならないのだ。
生き続ける。
かき続ける。
生き続ける。
かく。書く。カク。


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