田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

とある田舎町の「学校の怪談」episode17 お化け教室  麻屋与志夫

2013-07-30 12:31:02 | とある田舎町の「学校の怪談」
episode17 お化け教室

●夏休みだ。

萌のクラスでは成績表を渡される日には――。

二学期からの席替えのとおりにすわることになっていた。

萌のうしろにはK小学校のいじめっ子ワーストの中島くんがすわった。

「いいですか、これからはこの席順ですわるのよ。では成績表をわたします。呼ばれた人はまえにとりにきてね」


先生の声がいつになく厳しい。

クラス全体の成績が5クラスある6年生のなかで、最下位だったからだ。

萌への中島くんのいたずらがはじまった。

シャーペンの先で萌の背をつつく。

それも布をつきとおして肌に傷がつくほどだ。

痛い。

黒いホクロになるかもしれない。

萌はたえた。

つんつんつん。

痛い。萌はガマンシタ。

つんつんつん。

萌は必死でたえ、ガマンシタ。

つんつんつん。

こんどつつかれれば、10回目だ。

ほらきた。

萌は背中を少し傾げた。

痛みに耐えかねて机に顔をふせた。

中島くんのペン先がぶすりと萌の背中につきささった。

鮮血が噴水のようにふき出した。

ギャッと悲鳴を上げたのは中島クンだった。

椅子を倒して後ろに倒れ込んだ。

ワァワアと意味のない叫び声をあげて教室をとびだしていった。

どういうことが起きたのか。??????????

●みなさんで、謎ときをしてください。

●皆さんの回答はコメントにどうぞ。


作者の解答は夕方のブログのアップまでおまちください。

●萌のお父さんはテレビ局のSFX(特殊撮影)に携わっている。赤いインクのパックを萌はあらかじめ背中にしこんでいた。十回めにそこにペン先がつきささるようにからだをずらした。
 

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