田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

妻が誘拐された?

2007-11-10 06:35:37 | Weblog
11月9日 金曜日 晴れ
●宇都宮から電話があった。
カミサンからだ。「はやくでて。はやくでて」
携帯からだったのだろう。だろう。ということは、二階の書斎から降りてくるまでに、切れてしまった。
なんどもプッシュして携帯にかける。
つながらない。今電話にはでられません。という返事が聞こえてきた。
なんどかけてもおなじ。
さあたいへんだぁ。カミサンになにかあったのだ。誘拐でもされたのか。交通事故か。何かトラブルにまきこまれたにちがいない。
「はやくでて」というカミサンの切迫した声。留守電でなんども聞き返す。カミサンからは、それっきり連絡がはいらない。東京の長女のところに電話する。これは留守電。松戸の次女に電話する。のんびりとしたこたえがもどってきた。「携帯の電源が切れたのよ。いま少しで切れそうだったのであわてていたのよ。いずれにしても、パパ、ママのことだからたいしたことないわよ」と笑われてしまった。

●午後になって帰ってきた。
「ああ、あれね、すごく似合ったコートがあったの。買っていいかなぁと思ったんだけど一応ね、ムダンじゃ悪いから」

●「なんども電話した」

●「ああ、あれね。売り場によっては携帯のかかりにくい場所があるの」
そんなことは、GGにはわからないのだ。デパートの売り場ならどこでも携帯がつながると思っていた。

●結局また、宇都宮までもどっていった。

●塾の特訓が終わった頃にカミサンは意気揚々と帰ってきた。すごくうれしそうだ。顔が輝いている。

●わたしはだぶだぶのスウェット。カミサンは買ってきたばかりの黒のコート。後ろ姿はわたしの孫のようだ。これだから、心配が絶えないのだと納得した。あまり若作りのカミサンだと苦労がたえないものだ。

●ふたり仲良くそろって、その姿のまま、夜のスーパーへ買い物に出かけた。

●写真は大日橋から観た紅葉です。


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