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57
教師仲間は外聞をはばかった。
ひたかくしに隠してきたのだ。
それをいいことに校長室でご乱行におよんでいた。
神田が悪意にみちた顔で一歩前にふみだす。
顔がそばに寄ってきた。
息が臭い。
ドブ泥のようだ。
腐敗の臭いだ。
そばにいるものを腐らせてしまうような臭いだ。
乱杭歯をむきだした。
さらに近づいてくる。
「その生徒をこちらにわたせ」
吸血鬼の鉤爪がぐっとのびる。
せまってくる。
楔が効かないのか??
彩音はとびのく。
慶子は背が高いうえにバスケの選手だ。
習性おそるべし。
ジャンプしたが上にしてしまった。
頭を天井にうちつけた。
痛みではいつくばる。
その上を麻屋がとびこす。
神田にまわしげりをかます。
神田がふっとび壁に激突する。
「オッチャン。ヤルジャン」
「ドウダ。ゲンキガデタカ、彩音」
これでもくらえ。
彩音が慶子をかばいながら楔を吸血鬼のふとももにつきたてる。
ジュっと緑の血がわきでる。
鱗がケロイドとなって溶けだした。
にわかづくりの楔が効果ありとみてとると、慶子は元気に起き上がる。
「こんどは、とびはねるなよ」
「わかってるわ」
慶子が神田に楔をうちこむ。
神田はぜんぜん怯まない。
溶けた傷跡もふさがっている。
いままで相手にしてきた吸血鬼とはパワーが違う。
能力がはるかに上のランクだ。
たった一人の神田に三人が圧倒された。
「だめだ、吸血鬼呪縛の呪文がきかない」
麻屋の朗唱がとぎれる。
「そんなたわごとが、おれに通じると思っていたのか。あまくみられたものだな。
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教師仲間は外聞をはばかった。
ひたかくしに隠してきたのだ。
それをいいことに校長室でご乱行におよんでいた。
神田が悪意にみちた顔で一歩前にふみだす。
顔がそばに寄ってきた。
息が臭い。
ドブ泥のようだ。
腐敗の臭いだ。
そばにいるものを腐らせてしまうような臭いだ。
乱杭歯をむきだした。
さらに近づいてくる。
「その生徒をこちらにわたせ」
吸血鬼の鉤爪がぐっとのびる。
せまってくる。
楔が効かないのか??
彩音はとびのく。
慶子は背が高いうえにバスケの選手だ。
習性おそるべし。
ジャンプしたが上にしてしまった。
頭を天井にうちつけた。
痛みではいつくばる。
その上を麻屋がとびこす。
神田にまわしげりをかます。
神田がふっとび壁に激突する。
「オッチャン。ヤルジャン」
「ドウダ。ゲンキガデタカ、彩音」
これでもくらえ。
彩音が慶子をかばいながら楔を吸血鬼のふとももにつきたてる。
ジュっと緑の血がわきでる。
鱗がケロイドとなって溶けだした。
にわかづくりの楔が効果ありとみてとると、慶子は元気に起き上がる。
「こんどは、とびはねるなよ」
「わかってるわ」
慶子が神田に楔をうちこむ。
神田はぜんぜん怯まない。
溶けた傷跡もふさがっている。
いままで相手にしてきた吸血鬼とはパワーが違う。
能力がはるかに上のランクだ。
たった一人の神田に三人が圧倒された。
「だめだ、吸血鬼呪縛の呪文がきかない」
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